中川晃教×平野綾×橋本さとし×濱田めぐみ ミュージカル『マーダー・バラッド』製作発表会 - 2016年10月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『マーダー・バラッド』会見 1 左から、濱田めぐみ、中川晃教、平野綾、橋本さとし

▲ 左から、濱田めぐみ、中川晃教、平野綾、橋本さとし

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中川晃教×平野綾×橋本さとし×濱田めぐみの顔合わせによるミュージカル『マーダー・バラッド』が、11月に天王洲 銀河劇場にて上演。本作の製作発表会が、10日に都内で行われた。

登場人物は、俳優を夢見ていたバーの経営者トム(中川)と、歌手を目指しいてたトムのかつての恋人サラ(平野)、詩の博士号を持ちサラと結婚した夫マイケル(橋本)、そして、物語の語り手となる謎めいた存在のナレーター(濱田)の4人のみ。とある殺人事件をめぐり錯綜する男女の愛憎劇が、バンドの生演奏とともに展開される、90分間ノンストップの疾走感あふれるロック・ミュージカルだ。

初演は2012年にニューヨークで初演された本作。通常の座席を撤去してバーカウンターやビリヤード台を設置することで劇場にバーのような空間をつくり出し、舞台と客席を行き来する構成・演出で話題となった。翌年にはオフ・ブロードウェイへ進出したほか、韓国やロンドン・ウエストエンドでも好評を博す本作がいよいよ日本に初上陸する。

一般オーディエンスを迎えた今回の会見。4人は生バンドを従えて楽曲を披露。4人がそろう表題曲“マーダー・バラッド”をはじめ、“ナレーター1”(中川、平野、濱田)、“アイ・ラブ・ニューヨーク”(中川、平野)、“角砂糖と岩塩”(橋本)、“タトゥーのようなキス”(中川、平野、濱田)の5曲を熱唱した。

会見を終えたキャストたちは「今日この日のためにたくさん練習しました(笑)。一つのステップを進めましたね」(中川)、「すごく緊張しました。感覚がつかめたと思うので稽古に生かせたら」(平野)、「(ソロ曲“角砂糖と岩塩”は)実はまだ稽古をしていないシーンの歌だったので、どんな気持ちかはまだつくっていないんですよ。でも、今日のステージを出発点にしてマイケルをつくれるかも。お客さんの前で歌うライブ感って大事だなってつくづく思いました」(橋本)、「初めて4人で本番と同じように歌って、こういう個性が出るんだなと感じました」(濱田)とそれぞれに手応えを感じている様子。

NYに4カ月間留学していたという平野は「あっという間でした。小さいころに住んでいたので、原点に立ち返るという意味もあったし、小さいころから仕事をしていたので、実際には体験できなかった学生生活のた青春を味わえたような気がしました」と振り返り、作品に向けても「劇中に情景描写が出てくるので、向こうの空気とか匂いとかそのまま生かせたら」と意欲的に話した。

そのほか、会見での主なコメントは以下の通り。

■上村聡史
本作の日本初演に関われて大変光栄です。物語は殺人をめぐる愛憎の物語なんですが、過去への情愛が大きなポイント。過去の自分が今を生きる上で、美しくも儚くも恐ろしくも変化させるという“追憶のエネルギー”です。41曲のロックチューンに乗せて、スタイリッシュなモノクロ映画を見ているような感覚で届けられたらと思います。実はミュージカルは初演出で、歌のことを言うのはおこがましいのですが、皆さんはキャリアと経験は去ることながら板の上にいることを熟知している。役に入った時に放出するエネルギーがすごく伝わってくるんです。それと歌が重なった時には、もう物語なんかどうでもいいんじゃないかと、演出家としてはあるまじきことを思ってしまう瞬間があるくらい(笑)。皆さんの持ち込んだものとロックミュージックが合わさったライブ・パフォーマンスで、ミュージカルの枠を超えたその先のものをやってやりたいと燃えたぎっています。

■中川晃教
まずは、この4人が集まったこと。この4人が集まったこと……。大事なことなので3回言います。この4人が集まったことです(会場笑)。それが最大の魅力。この作品は4人しかいなからこそ、誰がどの役をやるかによってかなり変わってくる。だから、今回この4人がそろったのは奇跡的なんです。三角関係をキーに、トランプのモチーフと重ねたり、妄想と現実をあいまいしたりすることで、分かりやすくストレートなものが次第にコンフューズしていく。それをカッコよく気持ちよく、90分間ノンストップで見せる。しかも、激しいダンスもあり、官能的でサスペンスもあり、ほかの作品にはない魅力があります。
音楽だけでセリフがないのですが、森雪之丞さん(上演台本・訳詞)のワードの力が音楽、この4人の力とあいまってハーモーニーになった瞬間に見えてくる世界を実感しています。そこに上村さんの演劇的な要素がプラスされて、今までに観たことがないものになると言ってもいいんじゃないかと。ハーモーニーはかなり美しい。でも、ただ美しいだけでない、ザラッとした感じがさらに生かされるといいですね。日本のミュージカルで求められるキレイなものと真逆にある、内面から出てくるものをあてがって、バンドサウンドの力を借りてライブ感をプラスしていったら、それぞれの持っている声質のハーモーニーは最強のものになると思います。女性は子宮で、男性は“全チン”で感じていただけたら(笑)。

■平野綾
さっき歌っただけでも震えが止まらない。それくらいサラの魂がすっと入ってくるような、それでいて何かを吸い取られるような、ものすごいエネルギーがこの作品にはあるんだなと、生バンドで歌わせてもらって実感しました。皆さんが思っている以上にすごくリアルで、生々しいお話かもしれないけど、楽しんでもらえるように演じたいと思っています。サラのように、こんないい男たちに囲まれて悩むのは、女性なら一度は夢見て憧れる立場かもしれないので、そんな女性の期待を一心に背負って体当たりで演じていきたいです。
動きはかなり激しくて、今日はスカートで隠してるけど実は脚がアザだらけなくらい。アクロバティックというかスポーツのようなところもあり、いろいろな要素が詰まっています。ステージ上にも客席があるのは初めてですし、子どもがいる役を演じるのも初めてなので毎日が挑戦です。4人しかいない、そして憧れの皆さんの中で、「なんで平野?」って思われないように、平野の意味があると思われるようにグイグイ私から積極的に挑戦していけたらなと思ってます。
ホン読みでは「あれひょっとしてこれってこういうこと?」と考えだすと、いろいろなパズルのピースがババっとハマりだして、そこに鳥肌が立ちました。この作品にはそんなところがすごくいっぱいあって、一つに決めつけるともったいないし、私たちもいろいろな可能性を演じたいので、それを感じ取っていろいろな妄想を膨らませてください。

■橋本さとし
(“まじめで誠実な夫”という紹介に会場から笑い声で)ちょっと待って?笑うとこ?(笑) そうなんです。まじめな役ですから、今回の僕の課題はどれだけ地味キャラでいられるかです(笑)。みんなの曲を聴いていたら、青山の街がNYに変わるなと感じました。だから本番では、天王洲からNYにトリップしましょう! 最高のミュージカルをつくりましょう!
と、言った横で、平野さんから「さとしさんの衣裳が学ランに見えてきた」とイジられたり(笑)、稽古場では、はまめぐ(濱田めぐみ)がいつも僕が何かやるたびに「兄やんそれ違うで」ってツッコミ入れたりと、みんなツッコミ上手なので自然体でいられますね(笑)。すごくいい雰囲気で稽古してます。そんな場で、まじめな地味キャラは、あまり演じたたことない役柄なのでチャレンジです。新しい自分のスタイルを見つけられるかな。
作詞の森雪之丞さんの言葉のチョイスがすごくすてきなんです。歌として聞こえてくる言葉がセリフのようにドラマにつながるので、そこも楽しんでもらえたら。僕らもそれを歌いながらちゃんと言葉を伝えられるようにしたいですね。

■濱田めぐみ
舞台上は虚構の世界ですが、私たち役者はリアルに事件を体験し、憎んだり喜んだり、まざまざと実感して演じています。それを掻き立てるロック・ミュージックは稽古でも今日も身体に染みてきていて、これがどのように仕上がって皆さんにお届けできるか楽しみにしています。稽古では、それぞれの雰囲気やイメージ、色をすりあわせながら、作品の空気感、音とか匂い、肌触りとか、共通見解を探してるところ。心の奥底にある『マーダー・バラッド』的なものがちょこっとずつ出だしているので、それがどういうものになるか楽しみ。役者・濱田めぐみとして作品全体を見ているものと、ナレーターとして作品の中に入って見えるものが、リンクしてきて面白い感じになっています。
お3方は取扱説明書がないと大変なことになるくらいに面白い方なので(笑)、一緒にいるだけでインスピレーションとかアイデアがどんどん出てきちゃう。この感覚を忘れずにチャレンジしたいのは、ナレーターという人物の時間軸を生きること。3人とお客さん、それとちょっとズレたところにあるナレーターの思考という3本の軸をうまくつくれたら。
音楽のエネルギーは、滝のような豪雨のような一直線の勢いなんですが、人間の心理はマイナスもプラスもある千千に乱れたもの。そんな真逆なものを一つの身体の中に調和させるためにには回数こなさないと思ってます。そして、一番のポイントは音楽に飲み込まれないこと。楽曲のエネルギーが強いので、飲まれずに楽曲に乗って楽しめるようにしたいですね。

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