市村正親、ファイナルへ向けて絶好調 ミュージカル『ミス・サイゴン』が開幕 - 2016年10月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『ミス・サイゴン』初日 1 市村正親

▲ 市村正親(中央)

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『ミス・サイゴン』初日 2 左から上野哲也、市村正親、笹本玲奈

▲ 囲み会見より。左から上野哲也、市村正親、笹本玲奈

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帝国劇場のミュージカル『ミス・サイゴン』が19日に開幕した。

初日公演を前に囲み会見が行われ、エンジニア役の市村正親、キム役の笹本玲奈、クリス役の上野哲也が登壇した。

1992年の日本初演からエンジニアを演じ、“ミスター・サイゴン”とも呼ばれる市村正親だが、今回は市村にとっての『ミス・サイゴン』はファイナル公演となる。前回の2014年公演ではがん闘病のために降板となってしまったこともあり「復活と同時にファイナル」とコメントしたが、「4年後に再演する時に、もし元気だったら“本当の復活”とか言ってやっちゃうかも(笑)」と笑わせ、大きく脚を上げて見せ、体調の万全ぶりを感じさせた。

25年にわたる主演に市村「あっという間だけど、25年間は詰まりに詰まってる」と一言。初演のころを「初めての帝劇の空間はデカかった。今はちょうどいいくらいのサイズだけど、いろいろ思い出します」と懐かしそうな表情をのぞかせ、「四季を辞めて初めてのオーディションで大作ですから。スクールから入れたら約2年半も『ミス・サイゴン』に携わって、高校生活をともにしたようなもの。とにかく、オーディションに受かった連中がすごい奴らばかりで、そのメンバーで初演の1年半乗り切って『ミス・サイゴン』を日本に定着できた。アンサンブルの顔も今でもしっかり覚えてるし、戦友だと思ってます。本当にいい経験をさせてもらった」と振り返り、劇中曲“アメリカン・ドリーム”になぞらえて「僕にとって“ドリーム”もかなえさせてもらった貴重な作品」と感慨深い様子だ。

また、初演メンバーの一人である故・本田美奈子.に話が及ぶと「楽屋が隣で“お父ちゃん”と呼んでくれて。舞台上でケガをしことは今でも生々しく思い出す。美奈子.がやりたくてしょうがなかった、『ミス・サイゴン』を僕はまだやれてるわけだから、“お前の分も頑張るぞ”と美奈子.の思いも含めて演じたい」と熱く語った。

対して、笹本は「市村さんが立つだけでベトナムの空気が流れて、グッと作品に引き込まれる。カンパニーが『ミス・サイゴン』の世界で生きるんだというきずなが強くなる不思議な存在感」と話し、市村が作品の支柱であることを感じさせると、上野は「僕は2012年公演のアンサンブルが最初だったんです。本番中の袖中で、憧れの市村さんに名前を呼ばれて『お前はまじめだな』と言ってくれたのがうれしくて、それを糧にして励んできたんです」と明かした。これに市村は「覚えてるよ。青山劇場だね。まじめでつまんないなという意味だけどね(笑)」とジョークを飛ばして笑わせたが、そんな後輩たちに「僕と同じで好きなことをやってるから一生懸命楽しんで、いい作品をつくることが大事なんじゃないかな」とエールを送った。

会見の最後に市村は「来年1月の名古屋の千秋楽まで、皆さんの街に行きます。僕は800回以上やってるけど、いまだに飽きずに毎回毎回、楽しく新鮮にやれる『ミス・サイゴン』を自信を持っておすすめしますので、ぜひ観に来てください。お待ちしてます」とメッセージを送り締めくくった。

また、初日公演終了後には初日の特別カーテンコールを実施。サプライズゲストとして初演キャストの入絵加奈子、岸田敏志、安崎求、園岡新太郎が登場し市村へ花束を贈った。

「あと20年はイケる!」(岸田)、「世界一のアメリカン・ドリームを見せてもらいました!」(入絵)など、それぞれに市村に言葉を送る中、入絵は「本田美奈子.ちゃんとWキャストで初演に立たせてもらったのは今でも誇り。素晴らしい作品をいつまでも愛してください」と涙ながらに客席へメッセージを送った。そんな入絵に市村は「美奈子.ちゃんがケガをした時に、公演を続けてこられたのはあなたのおかげです」と肩を抱いた。

“戦友”たちからのエールを受け取った市村は「ありがとう、ここまで続けるのは結構大変なんだよ(笑)。でも俺にとっちゃなんてことないけどね(笑)」と笑わせながらも頼もしい言葉で満員の観客を沸かせた。

そのほか、カーテンコールでのプリンシパルキャストの主なコメントは以下の通り。

■市村正親 エンジニア役
2年前に胃がんで『ミス・サイゴン』を降板させていただきました。その時に本当にたくさんのメッセージをいただきました。そのメッセージのおかげで、再びやろうという気になり、病気も完治してトレーニングに励んで今回また復活することができました。本当に応援してくださった皆さんに心から感謝します。復活したと思ったら今回がファイナル公演ですが、今日やってみて、かなりイケてたんじゃないかなと(会場から拍手)。ファイナルだけど、できるならば体が続く限り、健康である限り、この『ミス・サイゴン』のエンジニアは演じていきたいなとは思っています。24年前に初めて帝劇の舞台に立たせていただいて、この『ミス・サイゴン』で僕は“アメリカン・ドリーム”を歌いながらミュージカルの夢をつかむことが出来ました。この帝劇にはたくさんの思い出があります。(初演は)1年半、よくここで頑張れたなと今でも思っております。これからも健康に注意をして、いつかまた皆さんとこの帝劇で、許してくれるならば、またエンジニアで皆さんとお会いできるように、これからも精進して健康に気を付けて、頑張っていきたいと思っております。本当にありがとうございました。

■笹本玲奈 キム役
ここにキム役として舞台に立たせてもらったこと、前回途中で降板された市村さんと再びともに舞台に立てていることを幸せに感じています。伝えたいことはたくさんありますが、この舞台を通してメッセージを皆さまにお届けできるように頑張っていきたいと思います。

■上野哲也 クリス役
僕は最近自分で口ぐせにしていることがありまして。どんな状態でも「絶好調」と言うようにしてるんです。今日も絶好調だったんですが、明日からも毎日絶好調な公演をしていきたいと思います。千秋楽まで応援よろしくお願いします。

■上原理生 ジョン役
何も申し上げることはございません! ここからスタートです。これからどんどん盛り上げてまいります! それから、せっかく立ち位置的に隣にいらっしゃるので(市村に)「お帰りなさいませ」。ありがとうございました!

■知念里奈 エレン役
プレビューからたくさんのお客さまにいらしていただいて、本当にこの作品が多くの人に愛されているんだなと感じながら初日を開けました。役が変わってから初めての『ミス・サイゴン』の世界は、多くの発見がありました。大千秋楽まで役を深めてまいりたいと思います。

■藤岡正明 トゥイ役
2008年、09年にクリス役をやらせてもらっていて、製作発表会でも言ったのですが、今回は誰からも愛されないかなと思っていたんですが、やっぱり愛されませんでした(笑)。ただ今はトゥイとして新しい発見を日々させてもらっています。最後に皆さまに一つだけ。僕はプライベートでは怖くないので(会場笑)、普通に道でお会いしたら話しかけてください(笑)。

■池谷祐子 ジジ役
ジジという役に向き合えて、稽古を重ねて、初日を迎えて幸せに思います。でもまだ始まったばかりです。明日も初日を迎えるキャストの方もいらっしゃいます。物語を紡ぐ一人としてジジという役割ときちんとまっとうしていきたいと思います。

東京公演は11月23日(水・祝)まで。その後、全国を巡るツアー公演が実施される。

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インフォメーション

12月:岩手県民会館、鹿児島市民文化ホール、福岡・久留米シティプラザ、2017年1月:愛知県民芸術劇場ほかにて全国ツアー公演あり。

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