満島ひかり、田中圭、坂口健太郎ら出演 熊林弘高演出『かもめ』が開幕 - 2016年10月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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熊林弘高が演出を手掛けたチェーホフ作『かもめ』が、29日に東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕した。

同劇場ではtpt『おそるべき親たち』『狂人なおもて往生をとぐ』などを送り出してきた熊林が、初めてプレイハウスの大きな空間に挑んだ今回。キャストには満島ひかり、佐藤オリエ、中嶋朋子、田中圭といった実力派、坂口健太郎、渡辺大知のフレッシュな若手、小林勝也、渡辺哲、山路和弘、あめくみちことベテランまでが一同に会した豪華なメンバーを迎え、田舎の別荘を舞台に繰り広げられる市井の複雑な人間模様を描き出す。

初日を前にしたキャストのコメントは以下の通り。

■満島ひかり ニーナ役
チェーホフ劇はドラマティックな場面を切り出したものではなく、そうは言っても続いてゆく日常が描かれているので、隠されたドラマをみんなで共有して挑戦する稽古をしてきました。ニーナは演劇や文学など華やかな世界に憧れ、功名心も隠さない。そこはかとなく底辺に流れている感情の起伏とか物事の感じやすさは自分とも重なります。私の中にいるニーナをありったけ正直にかき集めて、果てしない表現世界を泳ぎまわれたらいいなと、高く理想は持っています。熊さんの演出は無限の可能性と、このメンバーだからこそ生まれる舞台への大きな夢をみせてくれます。まだまだつたない力かもしれないけれど、この『かもめ』に自分の大切なものを捧げたいです。

■田中圭 トリゴーリン役
チェーホフの戯曲を読むのは今回が初めてでした。てっきり、分かりやすい見せ場が続いていく、いわゆる“大芝居”かと思っていたので、淡々と時間が流れていく物語にびっくりしました。いくらでも深読みできてしまうけれど、それを表現することはとても難しい。トリゴーリンは若い人たちの人生を狂わせますが、最初に読んだ時から、悪い人には思えなかったんですよね。「ただのバカ」と思えるフシもある(笑)。でも魅力的な男であるのは間違いない。熊林さんを信じて、本を信じて、キャストの皆さんを信じて……、あとは自分を信じるという一番苦手なことに挑みつつ、しっかりトリゴーリンという人間をつかんで初日の舞台に立っていたいです。

■坂口健太郎 トレープレフ役
最初に戯曲を読んだ時は、正直言うと意味が分からなかったんです。でも何度も読むうちに、「こんなステキなホンはない」と思い始めました。トレープレフは最初“悲しい男”という印象でしたが、実際に演じてみると、すごく幸せに感じる瞬間もあるんです。その場で相手の呼吸を感じて演じたり、こんなにも肉体で表現できることがあるんだ! と感じる稽古場での体験は新鮮です。演出の熊林さんはすべてが見えている魔法使いのようですし、「演劇はこれだけ自由なんだよ」ということを教えてくれている気がします。今は目の前に何百人もいる前で演技をするという状況の想像がつかないんです。でも不思議とそれが“コワい”感情はなく、楽しみのほうが大きいです。

■中嶋朋子 マーシャ役
実はこれまでずっとチェーホフに苦手意識を持っていたのですが、1年ほど前からテキストの勉強会を始め、回を重ねるうちに、自分がチェーホフ作品の中にある、登場人物が吐き出しまくっている“人間”というものを凝視できていなかったことに気づきました。ようやくチェーホフの世界、その入口に立てた気がしています。私が演じるマーシャは、人生を生き抜くために敢えて自分の感情と距離を取ろうとしている人。逆に感情を手放すことで一歩ずつマーシャに近づいていく作業が面白くてたまりません。12年を経て、再び『かもめ』に向き合うという強い意志と高い目標を掲げる、進化著しい熊林さんと共にチェーホフに挑む今回。私自身も女優として得るものがきっと大きいはずだと思っています。

■佐藤オリエ アルカージナ役
私は2004年にも熊林さん演出の『かもめ』に出演し、同じアルカージナをやりましたが、当時も新しく刺激的な上演だったはずなのに、あまり思い出せないんです。それだけ今回の稽古場での“ビックリ”が激しく、面白いからなのでしょうね。チェーホフは10代で初めて出会ったときから大好きな作家です。中学3年くらいに初めて観たモスクワ芸術座の『三人姉妹』に感動し、涙が止まらなくなったことは私にとって大きな体験でしたが、その後もチェーホフ作品に触れるたび自分の中に発見があって、引きつけられ続けています。熊林さんはすてきだし、走り出すとどこまでも止まれない感覚になっていきます。共演の皆さんも、同じ様な気持ちだと思います。まだ見たことのない『かもめ』が生まれると信じています。

東京公演は11月13日(日)まで。

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  • 東京芸術劇場『かもめ』開幕 1
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