市村正親「帝劇の『ミス・サイゴン』に再び立つのが新しい夢」 『ミス・サイゴン』東京千秋楽 - 2016年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
サイト内検索
すべて|
公演名|
人名・劇団名|
劇場|
演劇ニュース
様々な条件で検索
こだわり検索
注目キーワード

演劇ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加
ニュースを購読する

市村正親出演のミュージカル『ミス・サイゴン』の東京・帝国劇場公演が、23日に千秋楽を迎えた。

1992年の日本初演からエンジニアを演じ、“ミスター・サイゴン”とも呼ばれる市村。本作ファイナルとなる今回の千秋楽に、『ミス・サイゴン』の1,426回に次いで、1,422回を数える『SHOCK』で単独主演を務める堂本光一が、サプライズでお祝いに駆けつけた。

100本のバラを手渡した堂本は「先日、『SHOCK』1,400回達成の際には市村さんが、お祝いに駆けつけてくださったので、何かお返しができないかと思っていた。この千秋楽はカンパニーの皆さんがつくり上げたものなので、僕がこの場に立っていることは本当に恐縮です」とコメント。恐縮する彼に市村は「僕がファイナルだからエンジニアを狙ってる?」と冗談で会場を笑わせた。

堂本は「『ミス・サイゴン』は何度も拝見していて、皆さんが命を削る思いで立っていらっしゃるからこそ、本当にいろいろなエネルギーを貰えるんだと感じています。市村さんが卒業されるということですが、僕個人的としてはまだ観たい……」と名残惜しそうにメッセージを送った。

この言葉に、市村は「24年経って、今もエンジニアを演じられるのは奇跡。いろいろなことがあってね。2年前の胃がんの時には本当に皆さんの温かい応援があって、今回はどこも故障なくやれました」と感慨深い表情。しかし「じゃあクリス(堂本)とエンジニア(市村)で?」とかぶせて笑いを取りつつも、「今回は卒業という形を取っているけど、この花を頂いた瞬間に夢ができました。もし、また帝劇で『ミス・サイゴン』をやることがあったら、それに立つという夢が」と意欲を見せると、満員の客席から大きな拍手が巻き起こった。

カーテンコールでのプリンシパルキャストの主なコメントは以下の通り。

■中野加奈子
帝国劇場『ミス・サイゴン』の見慣れた光景と、お世話になった方たちに今日でお別れを告げないといけないのはとても悲しい寂しく思います。今自分がここにいられるのは、決して当たり前のことではなく、いろいろなことを思い返しています。「一期一会」、先ほど市村さんが公演前に皆さんにかけてくれた言葉なんですが、1音1音を大切に、これから大千秋楽まで、このすてきなサイゴン・カンパニーとともに一生懸命頑張っていきます。

■神田恭兵
製作発表会の時に「トゥイという役に俳優として育てられた」と言ったんですが、実はその言葉の裏には僕が目標にしている市村さんの言葉があるんです。2012年の『ミス・サイゴン』には僕は出ていなかったんですが、このことを市村さんにお話した際に「なぜトゥイに選ばれなかったのか? そのことをもっとちゃんと考えて、仕事をやっていった方がいい」と言われたんです。それから自分を見つめ直して、今この瞬間もずっとその言葉を胸の中で言いながら舞台に立っています。この帝国劇場の千秋楽まであっという間でしたが、まだまだ舞台が続いていくんだと思うと、幸せで仕方ないです。どうぞ皆さん一緒に大千秋楽に向けて盛り上がっていきましょう!

■知念里奈
私は役替りをして初めての『ミス・サイゴン』で、違う役を通して『ミス・サイゴン』の世界を見た時に全然違う景色があって、エレンという役に向き合う時に、彼女に何か問われているような、そんな思いで毎回出演していました。今日は東京の千秋楽ですが、これからツアー公演もありますので、1回1回を大切に大事にミスター・サイゴンの市村さんの背中を見つめながら、頑張ってまいりたいと思います。

■上原理生
3度目の青いポロシャツ・上原理生です。(笑)。今回特に強く感じたのは、劇中でジョンとしてどうすることが正しかったのか?何が正解だったのか? と考えるさせられること。答えはまだ出ていません。だけど、こういうふうに考えるきっかけを持つことがこの作品の意味の一つなのかなと思いました。これから地方公演も始まります。1回1回、真摯に作品のメッセージを受け取っていきたいと思います。

■上野哲也
初日の挨拶では「全公演、絶好調でいく」と宣言をしたんですけど、正直、実際は途中でバテたりするんじゃないかと思ったんです。ですが、やってみたらその日がいつも一番絶好調で、この千秋楽も一番絶好調でした(笑)。というのも、長い公演の中で、疲れた顔をしている時に、カンパニーのみんなが肩を叩きながら「絶好調」「絶好調」と言ってくれて(笑)。「絶好調」と「頑張れ」が一緒になってたんですけど(笑)、でもそういうふうに、ここにいる皆さんに支えてもらって、千秋楽まで来ることができました。この帝劇でつくってきた『ミス・サイゴン』が自信を持って地方に旅立てるなという気がしてます。地方も上野哲也、絶好調で行ってまいります!

■笹本玲奈
この作品は、毎日、命をすり減らす思いでやってきました。ファミリーの皆さんは、元気がなさそうだなと思ったらすぐに声をかけてくださるし、お客さまも温かいメッセージをくださって、こんなにも励みになったこと、身に沁みたことは、舞台生活十○年経ってますが(会場笑)、本当に生まれて初めてです。皆さんに感謝しております。東京公演を降板となった昆夏美ちゃんの“絶対に復帰してやる”という強い思いが、私の一番の力になったと思います。彼女が公演に戻ってくるまで、『ミス・サイゴン』は続きます。で1月22日まで、よろしくお願いします。

■市村正親
本日は私の“卒業式”にようこそおいでくださいました。光一君と話をして、新たな目標ができました。その目標に向けて精いっぱい健康にも体力にも気をつけていきたいなと思います。『ミス・サイゴン』は、僕にとっての夢をつかむことのできた作品です。先日、「森光子の奨励賞」をいただきました。その賞は90歳まで現役でやらなくてはいけないという賞でして(会場笑)、もらった時に今後も続ける中に『ミス・サイゴン』があってもいいのかなと思いました。僕も身体を大切にしますが、僕を応援してくださる方々も、だいぶきてますので、皆さんもお体を大切に(笑)。何年先になるか分かりませんが、また僕の『ミス・サイゴン』の“入学式”でお目にかかれることを期待して、お礼の言葉に変えさせていただきます。どうもありがとうございました!

公演はこの後、岩手、鹿児島、福岡、大阪、愛知の全国5都市を巡るツアー公演が行われる。

この記事の写真

  • 『ミス・サイゴン』東京千秋楽 1 市村正親
  • 『ミス・サイゴン』東京千秋楽 2
  • 『ミス・サイゴン』東京千秋楽 3
  • 『ミス・サイゴン』東京千秋楽 4 中野加奈子
  • 『ミス・サイゴン』東京千秋楽 5 神田恭兵
  • 『ミス・サイゴン』東京千秋楽 6 知念里奈
  • 『ミス・サイゴン』東京千秋楽 7 上原理生
  • 『ミス・サイゴン』東京千秋楽 8 上野哲也
  • 『ミス・サイゴン』東京千秋楽 9 笹本玲奈
  • 『ミス・サイゴン』東京千秋楽 10 市村正親(中央)と笹本玲奈(右)
  • 『ミス・サイゴン』東京千秋楽 11
  • 『ミス・サイゴン』東京千秋楽 12

過去の関連記事

関連サイト

トラックバック

この記事のトラックバックURL

http://www.theaterguide.co.jp/mt/mt-tb.cgi/8876