ミュージカル『ビリー・エリオット』日本版のビリー役が決定 - 2016年12月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『ビリー・エリオット』主役会見 1 左から加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹

▲ ビリー役に選ばれた4人。左から、加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹

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『ビリー・エリオット』主役会見 12 後列左から、トム・ホッジソン、スティーヴン・アモス、サイモン・ポラード、ルイーズ・ウィザーズ、前列左から、加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹

▲ 後列左から、トム・ホッジソン、スティーヴン・アモス、サイモン・ポラード、ルイーズ・ウィザーズ、前列左から、加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹

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2017年7月より日本初演されるミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』で、日本版の主人公・ビリー役を務めるキャストが発表された。

2000年公開のスティーブン・ダルドリーの同名映画を舞台化した本作。ストライキに揺れる、1984年のイギリス北部の炭鉱町ダーラムを舞台に、偏見と闘いながらも、バレエダンサーの夢に向かってひたむきに進む少年と、それを支える家族の姿を描いたものだ。映画を手掛けたダルドリー(監督)とリー・ホール(脚本)のタッグ、そして、エルトン・ジョンの楽曲により、05年にロンドンで開幕し、10年以上もロングランが続くヒット作となった。

ローレンス・オリヴィエ賞やトニー賞で高い評価を受けた本作の日本初演に向けて、ビリー役のオーディションが実施。バレエ、タップ、アクロバット、歌、芝居とあらゆる面での技術が必要となる役であるため、1年以上にわたる長期育成型のオーディションとなった。

応募総数1346名の中から、日本初代ビリーに選ばれたのは、加藤航世(かとう・こうせい、13歳・中学1年生)、木村咲哉(きむら・さくや、10歳・小学4年生)、前田晴翔(まえだ・はると、12歳・小学6年生)、未来和樹(みらい・かずき、14歳・中学2年生)の4人。

彼らは報道陣の前に姿を表すと、それぞれに「ビリー役になれて、すごくうれしいです。スタートに立つことができたので、引き続き努力して、本番に向けて頑張ります」(加藤)、「一生懸命頑張ります。『ビリー役をお願いします』と言われた時は、全然実感がなかったけれど、今こうして(BILLYと書かれた)Tシャツを着て出て、だんたんと実感してきました」(木村)、「これからも前向きに7月の公演に向けて頑張ります。昨日、合格発表を聞いた時はすごくうれしかったです。でも落ちた人もいたので、その子たちの分もしっかり頑張っていきたいです」(前田)、「お客さまに感動や幸せを与えられるようなビリーになるように頑張ります。結果を聞いた時はあまり実感がなかったけど、今、こんなにたくさんの方の前で座って、やっとビリーをできるんだという気持ちが湧いています。これからがスタートなので努力を積み重ねて自分らしいビリーをできるように頑張ります」(未来)と、意気込を見せた。

レッスンを受けながらの長期間に及ぶオーディションとなった今回。これまでを振り返って、加藤は「学級朝礼で無意識でタップを踏んで先生に怒られました」と明かすと、木村は「家の狭いところでピルエットの練習をして、こけてぶつけてしまったことがありました」と映画版ビリーさながらのエピソードを披露。前田は「オーディション中にトム(・ホッジソン)さんが言っていた、ダンスは技術だけでなくて、心から踊るものだという言葉が印象的でした」と述べると、未来は「僕は、熊本からお母さんと来てるんですけど、東京で電車に飛び乗った時に、ホームにお母さんを置き去りにしてまったことがありました(笑)」と会場を笑わせた。

それぞれに大きな可能性を持った子たちだが、幅広い表現方法を要求される役だけに苦労は大きかったようだ。バレエ経験者の加藤が「夏休みにバレエでアメリカに行った間に、タップやアクロバットの練習ができず、遅れてしまったのが大変でした」と話す一方で、木村は「バレエでできない基礎や技がいろいろありました」と、前田も「僕もバレエをやったことなく、ペースの早いみんなに追いつくのも大変でした。言われたことをちゃんと理解して、家でも練習して乗り越えられました」と回想した。また、未来は「熊本ではつらい時や大変な時は山の景色を見て、癒やされていたんですが、東京は右も左もビルばかりで。でも、空の青さは熊本と変わらないと思って、青い空を見上げて熊本のみんなを思い出して頑張りました」と精神面のたくましさを垣間見せた。

合格発表の時のことを問われ、加藤は「パパに電話したらおおはしゃぎして、僕までうれしくなりました」と笑顔を見せた。木村は一緒にオーディションを受けた兄に連絡したところ「『自分(兄)もゆっくりしていられない』と言っていました」と弟の抜てきに刺激を受けたよう。父親が海外にいるという前田は電話で喜びを分かち合い、「マリオの『おめでとう』というLINEスタンプが送られてきました」と笑った。未来は「僕はあまり実感がなかったんですけど、お母さんがボロボロ泣いているのを見たら僕も涙が出てきました。地震とかもあって応援してくれた、熊本のお世話になった方たちに報告したら自分のことのように喜んでくれた」とうれしそうだった。

会見終了後には、ビリー役4人だけの座談会も行われた。本作の大きな要素となるバレエ。難しさや楽しさを質問され、加藤は「バレエは常に意識をしていないといけない。楽しいのはバレエそのものです」とビシッと答えると、このコメントに「おぉ」と口をそろえていた。しかし、加藤は「苦手なのはタップ。バレエはしっかり力を入れないといけないけど、タップは真逆で力を抜かないといけない」と語った。

「アクロバットが得意でバレエと演技が苦手」というのは木村。「バレエは基礎ができてないとつながらない。内ももを使うのが難しいです。でも出来なかった技ができるとうれしい」とトレーニングの成果を見せる。5歳からヒップホップをやってきたという前田は「バレエは先生のマネをするだけでは、間違いだったり、誤解しているところが多い。それと同時に表現もするのは難しい。ピルエットとかができた時の達成感は楽しいです」と、未来は「バレエはごまかしがきかない。指先、つま先まで注意をしないといけなくて、その上でもっといろいろなことを身体の動きだけで表現をしないといけない。楽しいのは“踊ること”自体です」と、すでにビリーらしいバレエへの姿勢を手にしている。

また、「憧れの人はいる?」という質問が飛ぶと、加藤はバレエダンサー・熊川哲也と即答。木村は「カッコいい演技も面白い演技もできるから」と山田涼介を、前田は堂本光一の名を挙げた。前田は、『SHOCK』での堂本のフライングに憧れており、劇中に登場するフライングシーンがこのオーディションを受けるきっかけでもあるという。「詩を書いたり曲をつくるこことがある」という多才な未来は、「槇原敬之さんの曲を聴くと心がジーンとなる」と目を輝かせた。

なお、4人は同じオーディションのライバルであると同時に、レッスンを経てきた仲間でもある。「コーチからの印象的な言葉」という問い掛けには、全員が「あれだよね? せーの!」で声をそろえて「燃えろ!」とピッタリ合わせてみせた。さらにもう一つ「甘い!」もあるねと楽しそうに笑い合う4人。今後もこのチームワークで、互いに切磋琢磨し合い、ビリーとして舞台で輝く日を楽しみに待ちたい。

そのほか、クリエイティブ・スタッフのコメントは以下の通り。

■ルイーズ・ウィザーズ(エグゼクティブ・プロデューサー)
ここにたどり着くまで、みんなで一丸となって頑張ってきました。オーディションの過程は本当に複雑でした。まず1000人以上の子どもたちを審査して、個人個人がどんな可能性を秘めているかを考えるところから始めました。本当に長いオーディションで、今日の4人は24時間前に決まったばかり。合格発表からまだ一度も会っていなかったので、私たちも今、会えて感動しています。世界共通のテーマは「夢をかなえられる」ということですが、これはお父さんの物語でもあります。子どものために自分自身を犠牲にできるか? ビリー役4人の家族も彼を支えてきたんです。物語にはさまざまなメッセージがあり、さまざまな年齢のお客さまの心に響くことでしょう。泣いて笑って感動して、インスピレーションを与えられて、男の子たちのすごい才能に驚いて、世界の人びとに感動を与えられる作品です。

■サイモン・ポラード(アソシエイト・ディレクター)
主催やレジデント・スタッフの皆さんに支えてもらい素晴らしいオーディションができました。今日にたどり着いてワクワクしています。バレエ、アクロバット、タップ、歌、芝居とさまざまなスキルを身に付けないといけないのですが、ビリーになるためには、スキルだけではない、それ以上のものがないといけません。私たちがいつも探しているのは心や目の中にある“きらめき”です。ビリー自身は大変な苦難のある人生で、その決意を感じさせるきらめきが大事なんです。だからこそお客さまに大きな感動を届けられる。世界には100名以上のビリーがいますが、一番新しいビリーがここにいます。皆さんお分かりのとおり、全然違いますし、まったく違うビリーになって、それぞれに個性を持ったパフォーマンスをしてくれると思うので、ぜひ4回は観に来ていただきたいところです(笑)。

■スティーヴン・アモス(アソシエイト・ミュージックスーパーバイザー)
レジデント・スタッフの支えなくして実現できないオーディションでした。来年から世界クラスの『ビリー・エリオット』の稽古ができることをうれしく思います。私にとってのオーディションは、その子の可能性を見ること。彼らには最初から可能性を感じていたけど、どれくらい伸びるか、どう頑張ってきたかも重視してきました。サイモンはきらめきと語りましたが、私はそのほかに心や身体の強さがないとできないと考えています。

■トム・ホッジソン(アソシエイト・コレオグラファー)
素晴らしい8カ月間でした。エクサイティングなパフォーマーと一緒にオーディションができてうれしく思います。可能性はもちろん、「ビリーなりたい」という欲望も見ていました。すべてのスキルを持っているこは子はもちろんいません。バレエやダンス、あるいは格闘時とかダンス経験のない子にも、それぞれに違う強みがあるものです。候補者に残るのはダンスをする喜びや、自分を表現し物語を語る喜びを持っている子です。私たちが彼らに教えるのは、その喜びをどうお客さまに伝えるかというスキルを学ばせること。長い期間、何度も何度もトレーニングを繰り返して、付いてこられるタフさも見ていますが、やはり最終的には、物語を語る喜びや、歌やセリフで物語を語れるかという点が大事です。

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  • 『ビリー・エリオット』主役会見 1 左から加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹
  • 『ビリー・エリオット』主役会見 2 加藤航世
  • 『ビリー・エリオット』主役会見 3 木村咲哉
  • 『ビリー・エリオット』主役会見 4 前田晴翔
  • 『ビリー・エリオット』主役会見 5 未来和樹
  • 『ビリー・エリオット』主役会見 6 ルイーズ・ウィザーズ
  • 『ビリー・エリオット』主役会見 7 サイモン・ポラード
  • 『ビリー・エリオット』主役会見 8 スティーヴン・アモス
  • 『ビリー・エリオット』主役会見 9 トム・ホッジソン\
  • 『ビリー・エリオット』主役会見 10
  • 『ビリー・エリオット』主役会見 11 左から加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹
  • 『ビリー・エリオット』主役会見 12 後列左から、トム・ホッジソン、スティーヴン・アモス、サイモン・ポラード、ルイーズ・ウィザーズ、前列左から、加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹

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