渡辺えり作・演出 オフィス3◯◯『鯨よ!私の手に乗れ』が開幕 - 2017年1月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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渡辺えり率いるオフィス3◯◯の新作『鯨よ!私の手に乗れ』が、18日にシアタートラムにて開幕した。

本作は、作・演出を手掛ける渡辺の両親が、老人ホーム・介護施設に入った時に感じた悲しい思いと、実体験をエピソードとしてふんだんに織り込んだものになっている。

物語の舞台は、とある地方の介護施設。認知症の母・生子(銀粉蝶)を、神林絵夢(桑原裕子)が久しぶりに見舞いに来るところから始まる。故郷を離れ東京で40年も演劇を続けている絵夢は、母の世話を弟夫婦にほとんど任せてしまっているのだが、四角四面に扱われている母の様子を見て、絵夢は介護士たちに不満をぶつけて終いには東京に連れて帰ると暴れ出す始末だ。

そこに、生子と同世代の入所者・藍原佐和子(木野花)、吉川涼子(久野綾希子)、ヘルパーの水島貴子(鷲尾真知子)たちが次々に語り出す。彼らは40年前に解散した劇団のメンバーだったこと、この介護施設があった場所に稽古場にしていた廃工場があったこと、主宰が行方不明になったこと、解散直前に上演するはずだった作品を上演する約束をしていたこと、そして生子も劇団の一員だったこと。ところが、彼らの持っている台本は途中から破られていた。そこから先へ進めないメンバーを見かねて、絵夢は台本を書くと言い出して……。

物語は、認知症患者たちが描く現代と過去、それぞれの回想が入り混じって複雑に展開。現実と妄想の世界を行き来するファンタジーを繰り広げられる。執念のような思いと比例するように、自由に動かぬ手足、認知症で途切れた何かを乗り越えようとする、身につまされるような未来の姿が描かれていく。

木野花、久野綾希子、鷲尾真知子、銀粉蝶とメインキャストには60歳前後の実力派のベテラン女優たちがそろう。彼女たちが憧れた、ひと世代上のアングラ演劇へのオマージュや、演劇を始めたころの熱い思いも垣間見せる一方で、渡辺自身を描いた役を桑原裕子(KAKUTA)が担うなど、若手たちへ託す思いもつづられる。

公演は2月5日(日)まで。

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