蒼井優&阿部サダヲが“共感度ゼロ”な最低男女に 白石和彌監督「彼女がその名を知らない鳥たち」が今秋公開 - 2017年1月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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映画「彼女がその名を知らない鳥たち」蒼井優(左)と阿部サダヲ

▲ 蒼井優(左)と阿部サダヲ


蒼井優&阿部サダヲのW主演と白石和彌監督で沼田まほかるの同名ミステリー小説が映画化。映画「彼女がその名を知らない鳥たち」が、今秋、全国公開される。

映画「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」と、これまでノンフィクションを原作に骨太な社会派エンターテイメントを送り出してきた白石。今回は、蒼井&阿部という白石監督とは初タッグとなる二人をW主演に迎え、初めて本格的な大人のラブストーリーに挑んだ。撮影は昨年10月から約1カ月間にわたり、原作の舞台である大阪を中心とした関西で行われた。

蒼井&阿部がそれぞれ演じるのは、8年前に別れた男・黒崎を忘れられない北原十和子と、彼女と共に暮らす15歳上の男・佐野陣冶。下品で貧相、地位もお金もない陣治を激しく嫌悪しながらも、彼の稼ぎで働きもせず日々を過ごす十和子だったが、黒崎の面影を思い起こさせる妻子ある男・水島と関係を持ち、彼との情事に溺れていく。しかし、ある日、黒崎が行方不明になったことを知る十和子。陣治が、執拗に自分をつけ回していることに気付いた十和子は、黒崎の失踪に陣治が関わっているのではないかと疑い、いずれ水島にも危険が及ぶのではないかと怯え始めて……。

クレーマーで自分勝手、だらだら過ごしているにも関わらず陣冶をなじりながらもほかの男と関係をもつ女・十和子と、不潔でチンケ、下品で卑屈で下劣、「十和子が幸せならそれでいい」と言いながらも十和子に異様な執着を見せる陣治。“共感度ゼロ”な最低な女と男を二人がどう演じるのか注目だ。

■蒼井優 北原十和子役
十和子という人は、自分に対する諦めができない人。かといって何か行動を起こすわけでもない、甘ったれた女性。共感はまったくできない役だったけれど、ご覧になる方に自ら嫌われる勇気をどこまで持てるのか、試したいと思いました。そして白石監督であること、阿部さんとも(同じ作品に出演したことはあったけど)共演は初めてなのでご一緒してみたかったです。演じる上での不安もありましたが、白石監督と初めてお会いした時に、「最低なヒロインですね」と私が言ったら、「そうなんです、最低なんです。1ミリもいいところがない。それでも魅力的な女性なんです」とおっしゃってて。その言葉で、脚本通りにできればいいと思えました。

■阿部サダヲ 佐野陣冶役
食べ方が汚いとか、たんが絡んだ咳をするとか、とにかく汚い男に見せるために、監督といろいろ相談しました。現場ではスタッフの方達とも楽しみながら、汚い男を追及しました。蒼井さんとの共演はほぼ初めてなのですが、今乗ってる女優さんと言ったらこの人!って必ず名前が上がる方だし、最近は迫力も出てますよね。実際すっごい迫力ありました(笑)。一緒にお芝居していて楽しかったです。

■沼田まほかる(原作)
小説執筆時の苦しい心境がよみがえる気がして、脚本を読むまでに時間がかかりましたが、読み始めたら、たちまち引き込まれてしまいました。たいへんな力作で、ラストあたりで思わず落涙。原作をよくここまで読み込んでいただいたものと感謝でいっぱいです。役者さんも演技力のある方ばかりなので、これはきっと素晴らしい映画ができることと信じております。

■白石和彌(監督)
原作を読んで、雷に打たれたように十和子と陣治の物語に心を奪われました。誰であれ到底たどり着くことが出来ない究極の愛を僕自身がスクリーンでどうしても見たくなり映画化を決意しました。蒼井さんはかねてから仕事をしたいと思っておりましたが、この最低な役をよくぞ引き受けてくれたと今でも信じられません。作中では今までに見たことのないさまざまな表情を見せてくれました。とんでもなくすざまじい女優です。阿部さんもイメージとは真逆な役でしたが、阿部さんの中の汚れた部分を全て出し切ってくれました。それでいて人間的な懐の深さや誠実さが、陣治という役を想像以上に大きく厚くしてくれました。登場人物のほとんどがクズばかりですが、見る人をとんでもないところへ連れていってくれる映画であると仕上げ作業の大詰めを迎えて確信しています。楽しみにお待ち下さい。

インフォメーション

映画「彼女がその名を知らない鳥たち」

【スタッフ】原作=「彼女がその名を知らない鳥たち」沼田まほかる著(幻冬舎文庫・刊) 監督=白石和彌
【キャスト】蒼井優/阿部サダヲ ほか

2017年秋、全国ロードショー
・配給=クロックワークス

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