松岡昌宏出演×藤田俊太郎演出の初タッグによる二人芝居『ダニーと紺碧の海』が上演 - 2017年2月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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土井ケイト

▲ 土井ケイト

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TOKIO・松岡昌宏が、演出・藤田俊太郎との初タッグで二人芝居『ダニーと紺碧の海』に出演。5月に東京と兵庫で上演される。

今回、彼らが取り組むのは、アメリカの劇作家ジョン・パトリック・シャンリィが1983年に発表した戯曲。ニューヨークを舞台に、繊細で傷つきやすく、心の痛みを暴力によって吐き出すため、他人と理解し合えない孤独な男ダニーと、日々の生活に疲れ、過去に犯した罪を悔やみ心を閉ざしてしまった女ロバータという二人の男女が織り成すエネルギーと、哀切に満ち溢れた会話劇となる。

ロバータ役は、「さいたまネクスト・シアター」で故・蜷川幸雄からの信頼も厚かったという新進気鋭の女優・土井ケイトが担う。

■松岡昌宏
数年に一度、舞台に立たせていただいておりまして、今回もとてもすてきなタイミングでお話をいただき、役者の幅を広げるキッカケにしたいと思っています。さらに今、最も注目されている演出家の藤田俊太郎さんとご一緒できるということで、自分の中にはない世界観を引き出してくださるのではと、たいへん楽しみです。刺激をいただきながらも、自分らしく楽しんでやっていきたいと思います。

■藤田俊太郎
「ダニーと紺碧の海 演出に寄せて」
まだ、ニナガワ・スタジオの俳優だった12年ほど前、僕はジョン・パトリック・シャンリィの作品に出会い、憧れました。その物語には静かで、鮮やかで、生々しい激しさがある。特に80年代中期に書かれた戯曲『ダニーと紺碧の海』は、言葉のきらめきに魅せられ、何度も読みました。
ニナガワ・スタジオでは、自主的に戯曲を選びエチュード作品にまとめると蜷川さんに演技を見てもらえる。俳優を志したばかりの僕がこの二人芝居を稽古したいと蜷川さんに相談すると、「この話は難しいから今の藤田には無理だと思う。もっとハードルの低い戯曲を選びなさい」と、おっしゃいました。こんな素晴らしい戯曲の言葉を、僕の身体は何ひとつ語ることができない。それはあっけない俳優人生の終わりと、今思うと、僕の演出家としてのスタート地点でした。
2016年になってあらためて読んだ時、戯曲から迫ってくるのはまったく古びることのない削ぎ落とされた圧倒的なリアルです。ニューヨーク・ブロンクスと思われる場所で出会ってしまった二人の男女の一夜と夜明け。一瞬のような、もしくは永遠のような愛おしい会話。激しく殴ることと、優しくキスすることがまるで同価値やイコールのように表現される男女の関係性。作品からにじみ出るのは、孤独と孤独が交わることによるロマンチック、ラヴソングのように紡がれていく言葉、言葉、言葉。
タイトルである、男ダニーが味わった深い海は、女ロバータという、うたかたのまぼろしに過ぎなかったのだろうか。
母性と海はどこにある、かたちにならない愛のかたち。帰らなきゃならないのに帰る家がないというメッセージ。それは時代を超え、閉塞感や格差、孤独や個人、生々しくぶつかることのできない現代の世界性の中でより色濃く響き、また演劇にしかつくれない、繰り返される言葉の新しさを持ち続けています。
この芝居を演出することは、自分自身に対する演劇人としての問いにほかなりません。僕は演劇を渇望しているのか。僕は世界と向き合えているのか。究極に言えば、僕はこの芝居を演出するために今まで演劇を生きてきた。今はこれから出会うであろう二人の俳優とのアパッシュダンスのような美しい稽古を楽しみにしています。俳優を諦めた僕が、これまで演出家として劇時間に向き合ってきたからこそできる一回きりの勝負。この勝負がお客さまのこころに、激しくも優しさに充ち溢れた言葉として届きますように。
2017年の帰るべき場所、歌うべき歌、世界の現在形を演劇というリアルに込めて描きたいと想っています。

インフォメーション

『ダニーと紺碧の海』

【スタッフ】作=ジョン・パトリック・シャンリィ 演出=藤田俊太郎
【キャスト】松岡昌宏/土井ケイ

■東京公演
2017年5月13日(土)〜21日(日)
・会場=紀伊國屋ホール
・一般前売=3月19日(日)開始
・料金=全席指定8,500円

■兵庫公演
2017年5月27日(土)〜28日(日)
・会場=兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
・一般前売=3月19日(日)開始
・料金=全席指定7,500円

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