ノゾエ征爾が描く“生きづらい人々の群像劇” 北九州芸術劇場『しなやか見渡す穴は森は雨』が上演中 東京は10日開幕 - 2017年3月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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「はえぎわ」のノゾエ征爾を作・演出に迎えた北九州芸術劇場プロデュース公演『しなやか見渡す穴は森は雨』が、現在、同劇場にて上演中。5日(日)の福岡公演千秋楽を経て、10日(金)よりあうるすぽっとにて東京公演が行われる。

演劇界の第一線で活躍する劇作・演出家が約1カ月間にわたり北九州に滞在し、オーディションで選出された北九州・福岡を中心に活躍する役者・スタッフと共に作品をつくり上げる本企画。2008年からスタートし、時代と共に変わりゆく街や人びとの多様な姿を描いた地域色豊かな作品を、全国へと発信してきた。

第9弾となる今回、ノゾエが描き出すのは、それぞれに“生きづらさ”を抱えた16名の男女の、悲痛ながらもおかしみを誘う愛の叫び。役者たちが、碁盤目状につくり上げられた“行きづらい”舞台の上を縦横無尽に往来する中、やがて見出される一筋の光が浮かび上がる。ノゾエならではの“ラブ&ユーモラス”に満ちた鮮やかな世界と、北九州の混沌とした空気が溶け合い生み出した一作に仕上げられている。

■ノゾエ征爾
その町にまつわる物語や、滞在創作などは、ともすると“外国人が見たニッポン”のようなものになりかねません。当初は、東京を舞台に、そこで暮らす人々、結果的にみんな北九州という同郷だったという設定で構想を進めていましたが、滞在しているうちに、どうも何かが心地悪くなってきました。もう北九州の町での話でいいではないか、と決断するも、部屋で書いては、稽古場に向かう道すがら、この町に跳ね返される。この町の生活者たちに響くようなものになっていない。ごちゃごちゃ感がたまらないこのエネルギッシュな町に拮抗する力を見出したい。北九州が好きになればなるほど、その想いは強まります。好きな人には、誠実でいたい。それと似た感覚でしょうか。
観劇して泣き笑いするこの町の人々を観て、どこかで少しは行き着けたのかなと感じております。これがまた東京ではどう響くのか。楽しみにしております。

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インフォメーション

北九州芸術劇場プロデュース
『しなやか見渡す穴は森は雨』

【スタッフ】作・演出=ノゾエ征爾
【キャスト】椎木樹人/中薗菜々子/山中志歩/片渕高史/三好美優/脇内圭介/高山実花/鈴木隆太/青木裕基/中前夏来/橋本隆佑/森川松洋/梨瑳子/原岡梨絵子/荒巻百合/目次立樹

■福岡公演
2017年2月26日(日)〜3月5日(日)
・会場=北九州芸術劇場 小劇場

■東京公演
2017年3月10日(金)〜12日(日)
・会場=あうるすぽっと

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