八嶋智人、川島海荷らが戦後映画人の情熱を描く 浅草九劇こけら落とし『あたらしいエクスプロージョン』が上演中 - 2017年3月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『あたらしいエクスプロージョン』開幕 1 八嶋智人(左)と川島海荷

▲ 八嶋智人(左)と川島海荷

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『あたらしいエクスプロージョン』開幕 14 後列左から、町田マリー、大鶴佐助、富岡晃一郎、前列左から、川島海荷、八嶋智人

▲ 後列左から、町田マリー、大鶴佐助、富岡晃一郎、前列左から、川島海荷、八嶋智人

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『あたらしいエクスプロージョン』開幕 27

▲ 開場を祝っての餅まきが賑やかに行われた。

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浅草に新劇場「浅草九劇」が開場。そのこけら落とし公演となる「ベッド&メイキングス」の『あたらしいエクスプロージョン』が、3日に開幕した。

その初日を前に、会見と公開舞台稽古が行われ、「ベッド&メイキングス」の福原充則(作・演出)と富岡晃一郎、そして、八嶋智人と川島海荷が登壇した。浅草というロケーションに八嶋は「ここまで来る間に、エノケンさんとか渥美清さんとか、(ビート)たけしさんとか、この地でエンターテインメントをしてきた“神々”のエネルギーを吸える」と感慨深い表情をのぞかせた。

約130席という濃密な空間となった劇場に、作・演出を手掛けた福原は「いろいろなサイズの劇場があるけど、このサイズが一番演劇の魅力が伝わる。やる側にもお客さんにもいい小屋」とコメント。八嶋も「大きい劇場だと“大勢対一人”のような感じだけど、こういう空間だと“一対一×130”という、これはなかなかの勝負ですよ」と気を引き締めた。

川島はこれまでの稽古を振り返り「いつもパワーみなぎってる人たちばかり。すごく常ににぎやかで、6人が毎日いっしょにいても飽きない。毎日刺激的です」と目を輝かせると、そんな彼女に富岡は「人生で2回目の舞台が、こんなに小さいところで、毎日が刺激でいっぱいだろうけど、どんどんなじんでくれた。6人で濃密な作品になるように1カ月間稽古してきたので、新しい劇場をぶっ壊すくらいのつもりで本番をやれたら」と意気込んだ。

そんな気合十分の彼らが送る新作『あたらしいエクスプロージョン』は、敗戦から1年を経たずして公開された邦画界初のキスシーンをつくり上げた映画人たちを描くもの。戦時中は戦意高揚のための映画をつくっていた杵山康茂(八嶋)と、剣戟を愛する大物俳優・月島右蔵(山本亨)ら、二組のチームが戦後の新しい映画をつくろうと奮闘する。

このテーマに福原は「こけら落としなので“何かの始まり”“初めての物語”にしたかった。それに始まってからもどこまでも続いていくとうテーマであること。今、われわれの生活のすぐ側にある“キス”の始まりを描くことで、この劇場もお客さんの身近に感じてほしい」とその意図を明かした。

6人の役者たちが皆、複数の役を演じ分けることで舞台はスピーディーに展開。パワフルで情熱ほとばしる人々に扮する役者たちの熱演が、ダイレクトに伝わる。そんな小劇場ならではの楽しみが体感できる本作は、“感情発火型物語”と銘打たれている。

この冠については福原は「これに限らず、だいたい僕の作品は“感情発火型”。僕がお客さんの時はそれしか求めてないので、お客さんにも同じようなものを求めてほしいなと。来てもらうなら、心穏やかになりたいお客さんよりも、ハートに火をつけたいお客さんに来てほしい。お客さんにもわれわれのハートに火をつけてもらって、お互いに燃やし合える。そんな幸せな関係な芝居にしたい」と熱く語ると、八嶋も「心穏やかになりたいお客さんは来なくていいです! 一緒に“エクスプロージョンできる人”が来てください!」と断言した。

さらに八嶋は「福原さんの台本は、たとえば丁寧に気持ちを積み重ねて、愛を告白するとか、そういうのをすっ飛ばした物語。でも、段階を踏んでないわけでなくて、“凝縮”しているので、こっちも常にマックステンションなんです。だから、一緒にスパークするお客さんは疲れるし、ご負担をかけるかも。ただ、この小さな空間ですから、僕らもお客さんが入ってくれないと作品が完成しない」と熱弁を振るった。

また、会見中に「3月3日といえば?」という思わせぶりなフリがあると、八嶋が「私、夫婦の結婚記念日でございまして……、ホントなんです!(笑)」と笑いを取りながらも、「何と言っても川島海荷ちゃんのお誕生日です!」とサプライズで川島の23歳のバースデーを祝う一幕も。この仕掛に川島は「心がバタバタしていて、それどころじゃない」と驚いたが、「新しい自分が始まればいいなと思うし、そのきっかけになる舞台にしたい」と決意を新たにした。

最後に八嶋は「最初に邦画でキスシーンをつくった人たちの物語を演劇でやります。われわれのお芝居はなかなか記録に残らず、記憶に残るものなのですが、そんな演劇で、キスシーンという未来まで残ったものの物語を見せます。そんな矛盾もひっくるめて楽しんでほしい。この瞬間、23歳になったばかりの川島海荷さんという一人の女優さんが“エクスプロージョンする”瞬間はここでしか観れませんから。ぜひ!」と力強くプッシュすると、川島も「23歳になるんだと実感が湧いたし、緊張と不安もあるけど、皆さんから稽古でもらって積み上げたものを、ちゃんと毎回出しきって、一回一回勝負します。“新しいエクスプロージョン”で新しい自分を出せるようにします」と力を込めた。

公演は21日(火)まで。

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  • 『あたらしいエクスプロージョン』開幕 5 山本亨
  • 『あたらしいエクスプロージョン』開幕 6 左から、山本亨、大鶴佐助、八嶋智人、山本亨、富岡晃一郎
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  • 『あたらしいエクスプロージョン』開幕 8 左から、八嶋智人、川島海荷、大鶴佐助、富岡晃一郎
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  • 『あたらしいエクスプロージョン』開幕 13 富岡晃一郎(左)と山本亨
  • 『あたらしいエクスプロージョン』開幕 14 後列左から、町田マリー、大鶴佐助、富岡晃一郎、前列左から、川島海荷、八嶋智人
  • 『あたらしいエクスプロージョン』開幕 15 左から、八嶋智人、町田マリー、富岡晃一郎
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