北翔海莉が女性役に挑戦 ミュージカル『パジャマゲーム』製作発表会 - 2017年3月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『パジャマゲーム』会見 1 左から、広瀬友祐、栗原英雄、新納慎也、北翔海莉、トム・サザーランド、大塚千弘、上口耕平

▲ 左から、広瀬友祐、栗原英雄、新納慎也、北翔海莉、トム・サザーランド、大塚千弘、上口耕平

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『パジャマゲーム』会見 2 北翔海莉

▲ 北翔海莉

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元宝塚歌劇団星組トップスターの北翔海莉が、退団後の初舞台に挑戦。今秋上演のミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』の製作発表会が都内で行われた。

リチャード・ビッセルのベストセラー小説をもとにした本作。若き工場長と組合員のロマンチックな恋模様を織り込みながら、7セント半の賃上げを望むパジャマ工場の労働者と雇用者の戦いをコミカルに描いたコメディーだ。

1954年に初演され、翌年にはトニー賞ミュージカル作品賞を獲得。1957年に公開されたジョン・レイド&ドリス・デイ主演の映画版も、ミュージカル映画黄金期時代の名作の一つとして知られる。また、ブロードウェイ、ウエストエンドでも上演が重ねられ、2006年にはキャサリン・マーシャル演出版がトニー賞リバイバル賞に輝いた。

今回は、日本でも『タイタニック』『グランドホテル』で好評を博している、イギリスの演出家トム・サザーランドにより上演。北翔のほか、キャストには新納慎也、大塚千弘、栗原英雄ら実力派たちが顔をそろえる。

会見では、公演に先駆けて、北翔扮する主人公ベイブが複雑な女心を歌う〈I'm not at all in Love〉、北翔&新納による作品を代表するラブバラード〈Hey There〉、登壇キャストがそろいにぎやかに歌い上げる〈Once a year day〉の3曲が披露された。

歌唱披露・製作発表会を終えた北翔は「ステージに男性の方がいるのが初めてで大変緊張しましたが、安心できると気付かされることもありましたし、皆さんユニークな方々なので稽古場で早く作品づくりを始めたい」と意欲的。新納も「本番にはこの100倍くらいのものをお見せします」と気合を入れた。

女性役に北翔は「今まで21年間歌ってきたのと、1オクターブ違うので結構大変」と苦労をのぞかせたが、新納は「僕は、宝塚退団直後の方と何度か共演してますが、やっぱり、宝塚の男役の方は男役を追求してきた方なので、急に女性キーで歌うのは大変そう。でも、北翔さんは女性キーもきれいに出るし、“性転換”うまくいってる方ですよ(笑)」と笑わせながらも北翔を安心させた。

さらに、まだまだ「足をどうしても開いて立ってしまう」と男役のクセが抜けない北翔に、女性的な役を数多く演じてきたという新納から「稽古場からミニスカートやヒールを履くといいですよ。男でも恥ずかしくなって、足を閉じ始めるんです」とアドバイスが送られる場面も。北翔は「まだ、スカートも買ってないので…。まずそこからですね(笑)」と苦笑していた。

そのほか、会見での主なコメントは以下の通り。

■トム・サザーランド(演出)
『パジャマ・ゲーム』は有名だけでなく、アメリカ・イギリスのミュージカルシーンに大きな影響を与えた、とてもアイコニックな作品。それにモダン・ミュージカルが好きな人も楽しめると思います。それはここが原点、これぞミュージカル・シアターだという作品だからです。本作に関われるのは素晴らしい機会だと思っています。
オリジナルの振付はボブ・フォッシーが手掛けており、フォッシー抜きでは考えられえない作品。今回は、イギリスで5本の指に入る振付家であるニック・ウィンストンを迎えます。彼はウエストエンドの『パジャマゲーム』初演のメンバーで、劇中の〈スチーム・ヒート〉という楽曲にもダンサーとして出演しています。彼の振付はフォッシーへのオマージュやイメージはありながらも、新しい振付になるでしょう。
私は日本では必ず宝塚歌劇団を観るのですが、宝塚は数あるステージの中でもとても素晴らしいもの。北翔さんの退団後初の女性役を演出できて光栄に思います。
私は、ロンドンのチャリングクロス劇場の芸術監督を務めています。ミュージカルを中心に、リバイバルや新作を上演しているのでロンドンにお越しの際はぜひ来てください。皆さんとは、この1回だけでなく今後とも長い付き合いにしたいのです。ロンドンと東京で一緒に、二つの素晴らしいスキルを合わせたものをつくりたいと思います。

■北翔海莉 ベイブ・ウィリアムス役
21年間の在籍していた宝塚歌劇団の卒業後、初めての女性役・初舞台にたくさんの不安がありますが、たくさんのことを学びたいと思います。『パジャマゲーム』は、ブロードウェイ・ミュージカルファンなら誰もが憧れる作品の一つですので大変光栄です。ベイブは、仕事に命を懸けていて、会社や仕事仲間を守る正義感あふれる女性ですが、恋に不器用。大塚さんのようにかわいい雰囲気の引き出しがなく(笑)、“男”から“女”に変わる私の状況にピッタリかなと思います(笑)。
とにかくナンバーばかりの作品。歌って踊って体力が持つのかというくらいの内容で、今まで培ってきたものをそれを女優として表現するのに精いっぱい表現したいと思います。今日もそうですが、男性と歌うのが初めてで、最初に譜面をもらった時は、シド(新納)のパートを読んでいました(笑)。
踊りについてもピクニックのシーンではどれくらい踊るのか想像つかないくらいなんですが……。(トムから「いっぱいです(笑)」とコメント) とにかく一幕からいろいろいっぱい出てきて、二幕はどうなるんだろうとワクワクが止まらない作品です。二幕のラストのラストまでお客さんの心を鷲掴みできるように頑張りたいと思います。

■新納慎也 シド・ソローキン役
(司会からの“ハンサムな工場長”という紹介を受けて)この役はハンサムなんです(笑)。なぜか日本のミュージカル界は、僕のハンサムに気付かず、今まであまり二枚目やらせてくれなくて(笑)。女装家とかゲイとか、キャラクターの強い役をやってきて、何十年か1回、たまに二枚目が来るんですが、その貴重な1回をやらせてもらいます。やらせてくれたらナンボでもできると思ってきたので、これを機に“新納慎也はこういう面も持っている”とアピールしたいと思います。
北翔さんは初の女性役ということですが、恐らく、僕の方が女性役をよくやってるんじゃないかな(会場笑)。ドレスさばきとか教えますから、二枚目な感じを教えてもらえますか?(笑) 教え合いっこして、時には役をチェンジして役替り公演もやりましょう(笑)。
最近、日本ミュージカルは、“歌ミュージカル”と僕らは呼んでいるんですが、歌メインの悲劇的で壮大なものが多いんです。僕が若いころに楽しんだのは、歌と踊りがたくさんあって、分かりやすくて、いっぱいダンサーが出てきてワーっと踊って、終わると、ああ面白かった! さ、何食べようかなって、パッと切り替えられる作品だったんです。これは最近少ない、そんな“ザッツ・ミュージカル”な楽しさだし、それがこうして日本でもできるのをうれしく思っています。

■大塚千弘 グラディス役
新納さんはハンサムですが、私は“美人秘書”役の大塚千弘です(笑)。ミュージカルは2年ぶりで緊張しています。夫のハインズにヤキモチ焼かれるくらい、そして、結婚して初めてのミュージカルなので夫(鈴木浩介)にもヤキモチ焼いてもらえるようにコケティッシュに演じたいと思います。
私も“歌ミュージカル”の出演が多く、〈スチーム・ヒート〉に出るグラディスの役が来たことにびっくりしていますが、特訓して頑張ります。

■上口耕平 プレッツ役
プレッツは誰よりも二枚目だと思いこんでいるという役なので、気持ちはシドに負けずに、自分なりにとことん二枚目を追求して演じます。ずっとダンスをやっていた自分としては、憧れのボブ・フォッシー作品に出られて胸がときめいています。小さい時から、テーマパークとかが好きで、心が温まってハッピーになるエンタメが好きでした。それに、憧れていた1950年代という時代に、つくられた作品に参加できるだけでもうれしくてワクワクです。
“古き良き”ってよく言われますが、僕の感覚ではすごく斬新。人の力が働いて、アイデアがたくさん詰まっていて、イマジネーションが沸き立ちますね。ピクニックのシーンではバク転やジャンプで踊りまくって、そんなピクニック見たことないんですが(笑)。けど、アイデアや表現で世界がそれだけハッピーなんだと伝えているんです。そんな作品を現代でやるのは、懐かしいや温かいというのと同時に斬新な気分になるのではないでしょうか。

■広瀬友祐 チャーリー役
昨日、トムさんと初めてお会いして役についてお話したんですが、一言二言交わしただけで心をつかまれまして、早く稽古がしたいという気持ちでいっぱいです。チャーリーは、シドの友達ですが、とても魅力的な男性になりそうだと感じているので、精いっぱい体当たりで挑みたいと思います。
僕は、映画版で作品を知ったのですが、映画も良かったけど、これは見るなら、やっぱり舞台だなという印象でした。皆さんおっしゃる通り、歌って踊って芝居があって、“ど真ん中でストレート”なエンターテインメントですね。それに、ここ最近、愛人がいる役ばかりだったので(笑)、今回はピュアで愛人もいないし、誠実に楽しみながら演じたいと思います(笑)。

■栗原英雄 ハインズ役
真面目な役で、服は自分できっちりアイロンをかけ、常にオーソドックスなものを着ていく。そして妻を嫉妬するくらい愛してる。そんな役です。『パジャマゲーム』は、歌と踊り芝居の三拍子そろったミュージカル。そういう作品が最近少なくなっているので、楽しみにしていいんじゃないかと思います。さらに、トムさんが斬新な演出をしてくれるでしょうし、振付も見どころになるでしょう。
出演が決まった時は、率直に言って緊張しました。ハインズは狂言回し的な役どころなので、その責任を感じました。この作品は、昔の時だけど、今にも通じるものがあると思います。会社の中で、それぞれの立場の人間を描いているので、すべての方に、いろいろなポイントで共感できるんじゃないでしょうか。でも、最後には楽しくなって帰ってほしいですね。

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  • 『パジャマゲーム』会見 1 左から、広瀬友祐、栗原英雄、新納慎也、北翔海莉、トム・サザーランド、大塚千弘、上口耕平
  • 『パジャマゲーム』会見 2 北翔海莉
  • 『パジャマゲーム』会見 3 新納慎也
  • 『パジャマゲーム』会見 4 北翔海莉(左)と新納慎也
  • 『パジャマゲーム』会見 5 左から、広瀬友祐、栗原英雄、北翔海莉、新納慎也、大塚千弘、上口耕平
  • 『パジャマゲーム』会見 6 左から、広瀬友祐、栗原英雄、北翔海莉、新納慎也、大塚千弘、上口耕平
  • 『パジャマゲーム』会見 7 トム・サザーランド
  • 『パジャマゲーム』会見 8 北翔海莉
  • 『パジャマゲーム』会見 9 新納慎也
  • 『パジャマゲーム』会見 10 大塚千弘
  • 『パジャマゲーム』会見 11 上口耕平
  • 『パジャマゲーム』会見 12 広瀬友祐
  • 『パジャマゲーム』会見 13 栗原英雄
  • 『パジャマゲーム』会見 14 左から、新納慎也、北翔海莉、トム・サザーランド

インフォメーション

ミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』

【スタッフ】原作=リチャード・ビッセル 脚本=ジョージ・アボット/リチャード・ビッセル 作詞・作曲=リチャード・アドラー/ジュリー・ロス 翻訳・訳詞=高橋知伽江 演出=トム・サザーランド 振付=ニック・ウィンストン 音楽監督=島健
【キャスト】北翔海莉/新納慎也/大塚千弘/上口耕平/広瀬友祐/阿知波悟美/佐山陽規/栗原英雄 ほか

■東京公演
2017年9月25日(月)〜10月15日(日)
・会場=日本青年館ホール
・一般前売=5月27日(土)開始
・料金=全席指定S席11,500円/A席8,500円

■大阪公演
2017年10月19日(木)〜29日(日)
・会場=梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
・一般前売=5月27日(土)開始
・料金=全席指定11,500円

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