安田章大、福原充則との初タッグは「両思い」 舞台『俺節』製作発表会 - 2017年3月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『俺節』会見 1 後列左から、中村まこと、高田聖子、六角精児、桑原裕子、前列左から、福原充則、福原充則、シャーロト・ケイト・フォックス、西岡徳馬

▲ 後列左から、中村まこと、高田聖子、六角精児、桑原裕子、前列左から、福原充則、福原充則、シャーロト・ケイト・フォックス、西岡徳馬

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土田世紀の漫画「俺節」が、関ジャニ∞・安田章大主演×福原充則脚本・演出のタッグで舞台化。本作の製作発表会が都内で行われた。

土田が小学館「ビッグコミックスピリッツ」で1991年から93年にかけて連載した原作漫画は、青森県津軽出身の高校生・コージこと海鹿耕治が単身上京し、演歌歌手を目指して奮闘する涙と感動の青春群像劇。若者たちの愚直なまでの情熱、愛と友情、苦悩、焦燥感を、それらを象徴するような演歌の歌詞とともに濃厚なタッチで描き土田の代表作の一つとなった。

恐ろしく不器用だが演歌への煮えたぎるような情熱を持つコージとして主演を担う安田。福田が、彼をキャスティングした理由を問われると「勝手な片思いかもしれないけど、安田君は“いいヤツ”だなと。それも、ただ優しいんじゃなくて、いろいろな痛みを知ったからこその影のある優しさだと想像してて。そこから、コージの原作漫画の終わったその後の姿は、今の安田君にみたいになってるのではとイメージしたんです」と明かした。さらに「安田君には、遡って自分が何年か前の青い気持ちをむき出しにしてしてくれたら」と期待を寄せた。

続けて、ヒロインである東欧出身の不法滞在中のストリッパー・テレサを演じるシャーロット・ケイト・フォックスには「美しさの中に妙なはかなさがあるというか……。女性を花に例えるのはありきたりだけど、見えている美しさの下の部分に、ものすごーく長い根っこが生えているような気がして。その根の部分を見たいと思ったんです。これも勝手な想像だけど(笑)、本人もそれを見せたいのではと。自分がどんな根っこを張って、戦ってるのかというのを、……と俺が見たいと思ったんですね。きっとお客さんもそうではないかと思ったんです」と熱く語った。

この熱意に安田は「はっきり否定です。両思いです!」と断言。「初めてお会いした時から、キャッチボールがたくさんできましたから。フライヤーの撮影でコージになったんですが、それだけでもすっごい疲れたんです。それはやっぱりコージが生きてきた意味を背負ったから。稽古の苦しみの中でもいろいろ意見交換できると思います」と稽古へ向けて目を輝かせた。

また、質疑応答ではキャストそれぞれの思い出の歌である“俺節”は? という質問も。安田は「父がずっと聴いていた美空ひばりさんの〈川の流れのように〉と〈愛燦燦〉。東京ドームの〈愛燦燦〉はもうたまんなくてね! 知らない方にはぜひ聴いてください。絶対に心に刺さると思います!」と思い入れたっぷりに力説すると、シャーロットは悩みながらも「ヴァン・モリソンの〈イントゥ・ザ・ミステイック〉。日本にいても故郷を思い出す」と答えた。

福士誠治は「小さいころ、お兄ちゃんが録音したテープのA面のトップに入ってた嘉門達夫さんの〈替え唄メドレー2〉。二人でものすごく真剣に覚えた記憶があって、もしかしたらそれが俺節かも。いまだに最初から最後まで歌えるので、今回の打ち上げで披露できたら(笑)」と笑うと、六角精児は「その時々で変わるけど、今の俺節はコーヒーカラーの〈人生に乾杯を!〉。メンバーの仲山(卯月)さんは今、恵比寿横丁で流しをやっているらしいですよ」と自身の役どころに合わせての1曲を挙げた。

そのほかのメンバーも「欧陽菲菲さんが大好きで、よくモノマネを子供のころからやっていて(笑)、〈恋の十字路〉が好き。カラオケではだいたいこれを歌います」(高田聖子)、「意外と矢野顕子さんかも。〈ひとつだけ〉という曲があって、ふわーっと柔らかい印象だけど内に秘めたものは愛情や狂気という“矢野節”が大好き」(桑原裕子)、「世間に誤解されてる泉谷しげる先輩の〈春のからっ風〉。泉谷さんは本当に偉大なアーティストなんです!」(中村まこと)、「70年も生きるといろいろな俺節があるけど、今の俺節は(石原裕次郎の)〈わが人生に悔いなし〉だね」(西岡徳馬)と、それぞれのキャストの個性が垣間見える楽曲を紹介した。

会見を終えての囲み会見では、安田はコージを演じるにあたって「歌がうまいかどうかよりも、熱量が届けられるかに重きを置くべきかも。肌と肌を触れ合わせての舞台ですから、うまさよりもグッと心をつかむことの方が大事なのかな」とコメント。また「関ジャニ∞とは一風変わるんじゃないかな」と話し、メンバーに向けて「グループは一番大事な存在。どういう仕事をしてるかみてほしい」とメッセージを送った。

一方、シャーロットは「とっても緊張してたけど、お会いした瞬間から安心感があった。アーティストの集団としてきっと美しい作品をつくれると確信しました」と手応えを感じた様子。ストリッパー役には、ポールダンスやヨガなどの準備を進めているとのことだが、「一番は言葉の勉強。舞台ではやりとりコミュニケーションが大事ですから」と話す。役に対しても「単にセクシーだけでなくて、テレサはサバイバー。セクシーという表現は生き残るための手段」と意欲的だ。

そんなシャーロットに安田は「全然安心して寄りかかってくだされば、ちゃんとエスコートしますので大丈夫。ご安心ください。メンバーも色濃いメンツで僕も頼りがいある先輩方。お互いに手を取り合いながら、カンパニーとして固まってつくれるのでは」と話し、今後の頼もしい座長ぶりを期待させた。

会見での主なコメントは以下の通り。

■福原充則(脚本・演出)
結構気楽な気持ちで来たのですが、今、土田先生の絵を背負って思うことがあります。原作は高校生の時に毎週読んでました。高校の屋上で読んでたのをよく覚えています。雑誌をめくっていくと、ほかの漫画と比べて「俺節」のページだけは書き込み量が多くて黒いんです。それが印象的で、その書き込みが土田先生の気持ちが乗っているんだと感じました。思春期の鬱屈した気持ちと共鳴してたんだと思います。
“舞台化”とはどういうことか考えているんですが、「俺節」から僕がもらったメッセージは、「お前はどう生きるのか」ということです。土田先生は「“俺の『俺節』”はこうして漫画になっているけど、お前の『俺節』はどうするんだ?」と言っているのでは。最大限のリスペクトを払って舞台化するということは、土田先生の「俺節」をなぞるのではなく、今回のスタッフ・キャストの皆さんと「これがわれわれの『俺節』だ」とあらためて提示しないといけないんだと、そんな緊張感を、この絵を背中に背負って思いました。
もう一つ、“演歌を歌う”というのが分かりやすい宣伝だけど、音楽のいちジャンルに収まった歌を歌ってもらうつもりはないです。人の生きざまと感情を歌う芝居にしたいと思います。

■安田章大 海鹿耕治(コージ)役
関ジャニ∞もデビューは演歌というくくりでしたし、昔からお父さんがずっと聞いてたので演歌にはなじみはありました。ただ、今回は演歌を歌い上げるというより、人それぞれの人生のストーリーに寄り添っている“魂の声”、その人が抱えているいろいろな感情が言葉、たまたまそこにメロディーが付随するようなものかなと。せっかく、生で届けられる舞台なので、聞いている人が熱くなったり、自然と涙が溢れてきちゃったり、共鳴して身体が震えるようなものをメロディーや言葉で届けられたら。
関ジャニ∞は、13年経ってますけど、スタートはあまりにも……、まあいろいろな扱いでした(笑)。その中で、あがきもがき苦しみながら、先輩たちや後輩たちの中で“俺たちも売れたいんだ!”と、関ジャニ∞でしかできないものを突き詰めてやってきたました。ストーリーとしての方向性は違えど、生きてきた人生観は似てるものがあるのかもと感じています。
いくつになってもあがきもがき苦しむことは大事で、それは、今の世の中に提示したいこと、今の若者たちにも思うことでもあります。今回のコージはやってよかったと思ってもらえるようなものだと思います。

■シャーロット・ケイト・フォックス 不法滞在中のストリッパー、テレサ役
(日本語で)こんにちはシャーロット・ケイト・フォックスです。今回私は皆さんと一緒に、新しくて懐かしくて、素晴らしい世界をつくりたいです。あとはもちろん日本語のせりふも、頑張りたいと思います。これからもよろしくお願いします。

■福士誠治 コージの相棒のギター弾き・南風春太郎(はえばるたろう、オキナワ)役
昔は少しギターを触っていたのですがロックでしたので、今回はあまり知らないリズムとあまり知らない弾き方なので、今、練習中です。演歌の心の叫びに付随する、その“付随する部分”を担当することになるのかなと思うととてもプレッシャーを感じています(笑)。
終演後に、安田君の楽屋でごめんなさいって言うことが多くなりそうですが……、できるだけ少なくなるように努力します(笑)。とてもいい舞台なので皆さんにみてほしいです。“魂のギター”、頑張ります。

■六角精児 流しの大野
喜怒哀楽が豪速球で投げられる、昭和の時代にどっぷり浸かった泥臭くも、愛おしい脚本です。その中に光るセリフがあります。僕のセリフの中に光るものがあってうれしいです。ただ、それを成立させるようにやらないといけない。歌がすごいって言われる役らしいのですが、僕は「よく味がある」って言われるんです。ヘタくそって言われてるのかなって思うんだけど(会場笑)。味以外の部分も感じてもらえたらいいなと思います。お客さんに味わいプラス、僕の、大野の魂の叫びが出れば芝居に効果が生まれるかなと思います。

■高田聖子 元アイドル歌手のストリッパー・寺泊行代(てらどまり・いくよ)
私は、年齢的にも昭和の女ですが(笑)、歌謡曲が好きなんです。歌謡曲や演歌のメロディーもあるけど、歌詞とか、歌っている方の生きざまや背景が、ドンと直接心にぶつかる感じが好きなんです。そういうところがいっぱい描かれる物語になってます。演じる役をやるというより、あの人(高田)が「実はアイドル歌手だったのかも」って思ってもらえるといいですね(笑)。ストリッパーは、裸に自身がないのでどこまでできるか分かりませんが……(笑)、できる限りやりたいと思います(笑)。

■桑原裕子 ストリッパー・エドゥアルダ役
福原さんと同世代でして、私も高校生の時に「ビッグコミックスピリッツ」を買って「俺節」を毎週読んでました。特にコージが好みのタイプだったものですから(笑)、演歌を歌っているコマを切り取って、持ち歩いたりしてました、お恥ずかしながら(笑)。コージのナイーブな、でも内側に秘めた熱い部分はまさに演歌だなって思っていて、エドゥアルダは母のような気持ちで、耕治を見守っていきたいと思います(笑)。
みれん横丁の人々はみんな猥雑で、泥臭い人たちが多いのですが、“猥雑・泥臭代表”としてやってまいりました。愉快な面々と一緒に盛り上げていきたいと思います。

■中村まこと 弱小プロダクションの社長・戌亥辰巳(いぬい・たつみ)役
僕は、昔、漫画家を目指していた時がありまして、土田世紀さんの漫画が出てきた時は衝撃でした。土田さんの漫画って、時代に抗うものがドバっと前面に出てて、パンチを一撃食らったような気になったのがすごく覚えていて、今、これをやるのであれば、今の時代にパンチを入れるような舞台になるといいなと思ってます。
役に関しては、僕にはよくインチキ臭い役をやらせると右に出るものはいないと言われるので(笑)、インチキ臭さ全開でやらせてもらおうと思ってます。それと隠れてギターの練習をしてるので、乱入しようとももくろんでます(笑)。

■西岡徳馬 演歌界を代表する大物歌手・北野波平役
最近は年齢に逆行していろいろな仕事や役が来て、それをカメレオンのごとく面白がってやってます(笑)。今回は、紅白を何十回も出ているというから北島三郎さんだと思ったら、そっくりの北野波平だと(笑)。
シャーロットさん以外は面識あるし、ヤスとは初舞台が一緒だし。やりやすいと思います。たぶん相当面白い芝居になると思ってますし、自分もどうつくっていけるか楽しみです。6月に終わるまで大いに楽しんでやろうと思います。

この記事の写真

  • 『俺節』会見 1 後列左から、中村まこと、高田聖子、六角精児、桑原裕子、前列左から、福原充則、福原充則、シャーロト・ケイト・フォックス、西岡徳馬
  • 『俺節』会見 2 福原充則
  • 『俺節』会見 3 シャーロット・ケイト・フォックス
  • 『俺節』会見 4 福士誠治
  • 『俺節』会見 5 六角精児
  • 『俺節』会見 6 高田聖子
  • 『俺節』会見 7 桑原裕子
  • 『俺節』会見 8 中村まこと
  • 『俺節』会見 9 西岡徳馬
  • 『俺節』会見 10

インフォメーション

『俺節』

【スタッフ】原作=土田世紀 脚本・演出=福原充則
【キャスト】安田章大/シャーロット・ケイト・フォックス/福士誠治/六角精児/高田聖子/桑原裕子/中村まこと/西岡徳馬 ほか

■東京公演
2017年5月28日(日)〜6月18日(日)
・会場=赤坂ACTシアター

■大阪公演
2017年6月24日(土)〜30日(金)
・会場=オリックス劇場

各公演とも
・一般前売=3月18日(土)開始
・料金=全席指定S席11,000円/A席9,000円

*記事中の西岡徳馬の「徳」は正しくは旧字体

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