石丸幹二&堀内敬子が17年ぶりの舞台共演 ミュージカル『パレード』製作発表会 - 2017年4月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『パレード』会見 1 左から、石川禅、武田真治、石丸幹二、堀内敬子、新納慎也

▲ 左から、石川禅、武田真治、石丸幹二、堀内敬子、新納慎也

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『パレード』会見 14

▲ 歌唱披露の様子

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『パレード』会見 18 石丸幹二(左)と堀内敬子

▲ 石丸幹二(左)と堀内敬子

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石丸幹二&堀内敬子らが出演するミュージカル『パレード』の製作発表会が、都内で開催。メインキャストは歌唱披露も行い、一般参加オーディエンスの前で力強い歌声を響かせた。


本作は、1913年に南部アメリカ・アトランタの工場で起こった少女殺害事件の犯人として有罪判決を受けたユダヤ人の男性レオ・フランクをめぐる実話を題材にしたミュージカル。ハロルド・プリンスの演出と、ジェイソン・ロバート・ブラウンの音楽でブロードウェイで98年に上演され、トニー賞では楽曲賞のほか、脚本賞(アルフレッド・ウーリー)に輝いた。

冤罪のために追い込まれていくフランク夫妻を演じるのは、劇団四季時代に数々の作品で共演してきた石丸&堀内だ。石丸は「17年も空いてた?って思うくらい、自然に稽古が始まりました。デュエットも多く、当時、自分たちがやっていたスタイルをふと思い出してピタッと合う時があって、それが心地いいんです。ブランクがあったとしても、マイナスじゃなくてプラスに作用しています」と手応えを感じている様子で、堀内も「かつては『ウエストサイド物語』でトニーとマリア、『美女と野獣』でベルと野獣でしたが、今ではかなり年を取ってしまいました(笑)。その分、いろいろなフィールドに挑戦して、お互いに多くのものを吸収して稽古場にいるので、かつて一緒に頑張っていたことがふとよみがえりつつも、ああ、歳を重ねたんだなと。お互いの肉付き……、身体だけじゃなくて(笑)、精神的な深みが付いたなと感じます」と応え、コンビネーションにブランクは感じていないようだ。

「お互いの変わったところは?」という質問には、石丸は「ほぼ変わってない。女優としてキャリアは重ねてるけど、妖精みたいな雰囲気」と話しながらも、「いろいろなジャンルの芝居ができるように広がっていて、引き出しがたくさんあるなとあらためて感じます」と絶賛。堀内は「褒めらたら褒めないといけないかな(笑)。私も印象は全然変わってないですね」と笑顔を見せ、「でも振り覚えが早くなったかな(笑)。ターンが意外と早くなりましたね(笑)」と笑わせた。

そして、演出を手掛けるのは、ミュージカル初演出となる森新太郎。その稽古場の様子について、岡本健一は「本当は僕より年下で、“森君”なはずなんだけど、“森さん”と言ってしまう貫禄と雰囲気。お芝居に対して忠実で、ミュージカルだけど描かれる人間の心の動きに重点に置いている。ストレートプレイ以上の濃密な演出ですごく集中している」と語る。

武田真治は「初日の顔合わせのホン読みは、だいたい2時間ちょっとで台本を確認するくらいなんですが、今回は台本の最後まで進まなかったんです。それほどに言葉に対する責任と覚悟を確認させられました」と振り返った。また「開幕は若き兵士が歌うシーンなんですが、まず最初に歌わせてもらえない。セリフとして演出なさるんです。あんなのされたら僕はたまんないなと初日からビクビクして(笑)、台本を読み込んでます」と笑わせながらも、森ならではの手法を明かす。石川禅もその演出の密度に「気持ちのいい緊張感が一本ピンと張っている。自分の演出には、必死になって脳に汗をかくけど、ほかの人の演出には目からウロコ。すごく刺激的です」とうなずいた。

一方、昨年の森演出の『BENT』に出演した新納慎也は「森新太郎ならやる! と決めました。僕が絶大な信頼を置く演出家は数えるほどなんですが(笑)、森さんはその一人。ミュージカルでも、ストレートプレイと変わらずに“森新太郎”がそこにいます。ミュージカルって歌と踊りがあって、芝居が二の次、三の次というイメージを持たれるのですが、森さんはミュージカルでもストレートプレイでも芝居は芝居だと、登場人物の心情や背景を繊細につくり上げる。これがミュージカルの現場にも必要なんだよ! と思っています。これだけ言ったら次も呼んでいただけますか?(笑)」と森演出の魅力を熱弁した。

■森新太郎(演出)
(ミュージカル初演出の)“初”という響きに、それはそれは酔いしれながら、楽しく思う存分にやりたい放題にやらせてもらっています。『パレード』ということで、民衆の祝祭の熱狂をゾクゾクするほどの迫力でお伝えしたいと思います。主人公は実際にあった冤罪事件の被害者となるフランク夫妻になりますが、もう一人の主役がいるとしたら、彼らを追い詰める民衆の存在。ですので、二人以外のすべてのキャストには名もなき民衆を演じてもらいます。一丸となって、恐ろしくも晴れやかな民衆のエネルギーを生み出すべく、歌い踊り、時には暴れ狂ったりしながらもダイナミックな舞台をつくり上げている最中です。
【初めてのミュージカル演出は?】
ジェイソン・ロバート・ブラウンの曲が、すんばらしいんですよ! この曲を聞くだけでも来てほしいくらいで、これは音楽の力を信じざるを得ない。パレードという素材がミュージカルにぴったりで、とても陶酔感のある曲なんですが、すごく複雑な高度な技で作曲されていているし、台本に真摯に向き合わないといけない。
ミュージカルの現場には、自分でも驚くくらいによその畑の感覚はなくいつも通りの稽古。あえて言うと、演出の指示でセリフを言ってみせることがあるんですが、ミュージカルでは時々仕方なく歌うことがあって、すると、ちょっと馬鹿にした笑いが(笑)。この間は、確実に新納君の声で「音痴」と。こっちも歌いたくて歌ってんじゃねえやと、それはちょっとつらいところですね(笑)。

■石丸幹二 レオ・フランク役(女工が殺された鉛筆工場の工場長)
演じる役は実在の人物であり、ユダヤの民族です。20年近く前のミュージカルですが、世の中の動きが激しいなっている今まさに、世界中で起こっている現象が描かれていて古びてないんです。真っ向から向き合わないといけないテーマをこうしてミュージカルで発信できることに意義と意味を感じています。森さんのすさまじいエネルギーの演出のもと、日々追い詰められてます(笑)。この私の姿をぜひ劇場で楽しみにしてください。

■堀内敬子 ルシール・フランク役(レオの妻)
主役を張れるキャストばかりで、稽古のレベルが高く、森さんの熱い演出にみんなが食らいつくような稽古場です。テーマは深いけれど、稽古場では笑いあり涙ありで、日々ジェットコースターのようなすごく濃い稽古をしています。まだあと1カ月稽古できると思うと楽しみです。皆さんに早くお見せしたいと思っています。

■岡本健一 ストレイン役(ジョージア州知事)
ジョージア州の知事で権力と名声があり、とにかく強い人間で、群衆の力にも動じないくらい。自分の妻やルシールの女性の言葉によって心の信念を貫いていくと決める、ある種、ものすごい“愛の力”を持った人物です。パワーも歌も芝居も素晴らしい人たちばかりで、それが森さんの演出により、観たことのない、感じたことのない、心に訴える作品になるのでは。日本中のあらゆる知事に観てほしいですね(会場笑)。

■武田真治 ブリット・クレイグ役(新聞記者)
ここから後、ご挨拶させてもらうのはみんな悪役です(会場笑)。当時、事件の情報に報奨金がかけられたことで飛び交った、あらゆる憶測をいちいち記事にして、世相を煽り、フランクを追い詰めてしまう役どころです。新聞社は実在ですが、僕の演じる人物は、おそらくこういう人たちがいたんだろうという、物語唯一の架空の人物です。冤罪が生み出す危険性−−、この物語の中では新聞、ある時代ではテレビ、そして、今ではネット、さまざまな誹謗中傷に当てはめてこのストーリーを楽しめるのではないでしょうか。ネットでネガティブな書き込みをするすべての人たちに観ていただきたいですね(笑)。

■石川禅 ヒュー・ドーシー役(事件担当の検事)
皆さん、すっごいのが来ますよ! 私は稽古場で何度も目からウロコを落としてます。そのウロコを落としてるのが森さんであり、素晴らしい演出です。私は検事として、レオを不幸のどん底に叩き落す役割を担います。陰惨でとっつきにくいと思われるかもしれませんが、ただこれは“アメリカそのもの”を描いた非常に広大なお話。僕たちは、パワフルなアメリカ人をどう演じるられるかと取っ組み合ってる最中です。森さんの演出がどれだけ伝えられるかは、私たち一人ひとりの肩にかかっています。今、チケット買い渋っている人たちは後悔しますよ!(会場笑)

■新納慎也 トム・ワトソン役(ユダヤ人排斥主義者の政治活動家)
恐らく本編で一番の悪役じゃないでしょうか。作中ではヒールとして捉えられるのですが、当時、彼は英雄だったんです。それくらいに差別があったんでしょう。僕は、日本人がなんとなく平和に過ごしていることが問題ではと考えています。オリンピックに向けて海外の方が日本に来た時に、日本人が“平和バカ”に見えてしまうのではと思っていて、そのためにも世界でこんな歴史があるんだと、日本人も考えることができるのであれば、1万いくらのチケット代は安いんじゃないかな(笑)。それに、今回は歌がとっても多くて難しいんです。だから皆さんレベルだと歌詞がなかなか聞き取れないんじゃないかと(会場笑)。というわけで、皆さんレベルならば、2〜3回は一応チケット買ってもらえたらと思います(笑)。

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  • 『パレード』会見 1 左から、石川禅、武田真治、石丸幹二、堀内敬子、新納慎也
  • 『パレード』会見 2 森新太郎
  • 『パレード』会見 3 石丸幹二
  • 『パレード』会見 4 堀内敬子
  • 『パレード』会見 5 武田真治
  • 『パレード』会見 6 石川禅
  • 『パレード』会見 7 新納慎也
  • 『パレード』会見 8 石丸幹二(左)と堀内敬子
  • 『パレード』会見 9 小野田龍之介
  • 『パレード』会見 10 石川禅
  • 『パレード』会見 11
  • 『パレード』会見 12 新納慎也
  • 『パレード』会見 13 石川禅
  • 『パレード』会見 14
  • 『パレード』会見 15 石丸幹二
  • 『パレード』会見 16 堀内敬子
  • 『パレード』会見 17 石丸幹二(左)と堀内敬子
  • 『パレード』会見 18 石丸幹二(左)と堀内敬子

インフォメーション

ミュージカル『パレード』

【スタッフ】作=アルフレッド・ウーリー 作詞・作曲=ジェイソン・ロバート・ブラウン 共同構想およびブロードウェイ版演出=ハロルド・プリンス 演出=森新太郎
【キャスト】石丸幹二/堀内敬子/武田真治/新納慎也/安崎求/未来優希/小野田龍之介/坂元健児/藤木孝/石川禅/岡本健一 ほか

■東京公演
2017年5月18日(木)〜6月4日(日)
・会場=東京芸術劇場 プレイハウス
・料金=全席指定S席13,000円/サイドシート8,500円/U-25(25歳以下)5,000円

■大阪公演
2017年6月8日(木)〜10日(土)
・会場=梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
・料金=全席指定12,500円

■愛知公演
2017年6月15日(木)
・会場=愛知県芸術劇場 大ホール
・料金=全席指定S席13,000円/A席10,000円/B席7,000円

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