松尾スズキ作・演出 日本総合悲劇協会『業音』が15年ぶり再演 - 2017年5月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
サイト内検索
すべて|
公演名|
人名・劇団名|
劇場|
演劇ニュース
様々な条件で検索
こだわり検索
注目キーワード

演劇ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加
ニュースを購読する

『業音』2002 1 左から、松尾スズキ、荻野目慶子、手前は康本雅子

▲ 2002年公演より。左から、松尾スズキ、荻野目慶子、手前は康本雅子

画像を拡大

このほかの写真も見る

松尾スズキの作・演出で“悲劇”をテーマとした作品を描く「日本総合悲劇協会」。その第6弾公演『業音』が、8月より東京芸術劇場 シアターイーストほかにて行われる。

荻野目慶子を主演に迎え、2002年に「日本総合悲劇協会」の3作目として初演された本作。演歌歌手として再起を目指す元アイドルを主人公に、不幸が不幸を呼び、負の連鎖が奇怪にうねっていくさまを描き出した問題作だ。また、ほとんどの登場人物が自らの名をそのまま役名にし、物語にも、介護や宗教問題、エイズといった現代社会が抱える問題を織り込んだことでも話題を読んだ。

15年の時を経ての再演が決まった今回。松尾は「“わかっちゃいるけどやめられない”という人間の持つ“業”を、悲劇性と喜劇性が一緒くたになったような混沌の世界の中で描きます。“神とは何か”という壮大なテーマになっていきますが、笑いの中でそれをどう見せていくかということにチャレンジしてきます」と意気込む。なお、今回は固有名詞をはずし、より普遍性を高めた物語へ改訂していくとのことだ。

さらに、今回は大人計画初の海外公演としてフランスの舞台芸術祭「フェスティバル・ドートンヌ」に参加が決定した。

主演を務める平岩紙のコメントは以下の通り。

【主演に向けて】
初演の時、荻野目慶子さんが演じていた役を演じることを現実的に考えられる年齢に、自分がやっとなったかなと思います。役者として重ねてきた年月を経て、ようやく向き合える役だと思います。
【作品について】
松尾さんの作品の中でも、とっても特殊で、特別な作品だと思います。一つだけ浮いている感じします。荻野目さんの存在がとても大きい舞台で、荻野目さんの空気の中で演じていた感じがします。不思議なふわふわした作品というか、特別ですね。
【初演時の思い出】
初演時、私の演じた粥のセリフの中で「いっぱいいっぱいで生きてるし」と言うシーンがありました。当時からこのセリフは自分に響いて、不思議なことに、いまだに忘れられません。また、この作品でギターを弾くシーンがありまして、ギターを弾くのは初めてだったので、ものすごく緊張しました。宮藤(官九郎)さんが先生になってくれて、稽古以外の時間に宮藤さんがわざわざ来てくださって、教えていただいたんです。当時、宮藤さんもよく時間があったなと思います(笑)。でも、ゲネプロぎりぎりまで弾けなかったんです……。初日の日に、「えい! やんなきゃいけない、びくびくして失敗するよりも、思いっきり弾いて失敗するほうがいい!」と覚悟を決めて弾きましたね。
【大人計画初の海外公演について】
パリの方々からどういう反応が返ってくるのか楽しみですね。15年経っても、介護の問題をはじめとした今でも変わらない社会問題が描かれていて、それがどう伝わるのか。また、繊細な松尾さんのセリフが、どういうふうに訳され、海外の方々に伝わるのかが楽しみです。
【意気込みとメッセージ】
いつも私たちをTVでしか見ていない新しいお客さまにも、毎回大人計画の作品をご覧いただいる昔からのお客さまにも、みんなに観ていただきたいです! 昔、松尾さんが書かれた作品と、今の松尾さんが書かれた作品はまた違いますし、『業音』は重いというイメージがありますが、松尾さんの中にある原点をのぞき見してもらいたいなと。松尾さんにとっても、この作品は特別な作品だと思います。また、久しぶりに劇団員の先輩方とやれるので、大人計画という劇団がどういったところで、どんな作品を上演するのか、ということを知っていただき、いろんな視野のお客様に観ていただきたいです。

この記事の写真

  • 『業音』2017 ビジュアル
  • 『業音』2002 1 左から、松尾スズキ、荻野目慶子、手前は康本雅子
  • 『業音』2002 2 伊勢志摩
  • 『業音』2002 3 松尾スズキ(左)と伊勢志摩
  • 『業音』2002 4 村杉蝉之介(左)と片桐はいり
  • 『業音』2002 5 左から、皆川猿時、荻野目慶子、伊勢志摩、松尾スズキ
  • 『業音』2002 7

 

インフォメーション

日本総合悲劇協会 vol.6
『業音』

【スタッフ】作・演出=松尾スズキ
【キャスト】松尾スズキ/平岩紙/池津祥子/伊勢志摩/宍戸美和公/宮崎吐夢/皆川猿時/村杉蝉之介/康本雅子、エリザベス・マリー(Wキャスト)

■東京公演
2017年8月10日(木)〜9月3日(日)
・会場=東京芸術劇場 シアターイースト

■愛知公演
2017年9月13日(水)・14日(木)
・会場=青年文化センター アートピアホール

■福岡公演
2017年9月16日(土)〜18日(月・祝)
・会場=西鉄ホール

■大阪公演
2017年9月21日(木)〜24日(日)
・会場=松下IMPホール

■長野公演
2017年9月29日(金)・30日(土)
・会場=まつもと市民芸術館 実験劇場

■パリ公演
2017年10月5日(木)〜7(土)
・会場=パリ日本文化会館

関連サイト

トラックバック

この記事のトラックバックURL

http://www.theaterguide.co.jp/mt/mt-tb.cgi/9275