上白石萌歌「私はキキとして息を吸うだけ」 ミュージカル『魔女の宅急便』が開幕 - 2017年6月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『魔女の宅急便』開幕 16 左から横山だいすけ、岩崎ひろみ、上白石萌歌、白羽ゆり、藤原一裕

▲ 左から横山だいすけ、岩崎ひろみ、上白石萌歌、白羽ゆり、藤原一裕

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角野栄子の同名児童文学作品を原作としたミュージカル『魔女の宅急便』が、本日1日に新国立劇場 中劇場にて開幕。その初日公演を前に、公開舞台稽古と囲み会見が行われた。

13歳になった魔女のキキが、新しい町での生活に悩みながらも、空を飛ぶことに憧れる少年トンボやパン屋のおソノさんなど、周囲の人びととの交流を経て成長していく姿を描いた本作。角野が1982年から2009年の27年間にわたり執筆した人気作だ。

主人公キキ役で主演を務める上白石萌歌は、通し稽古を終えて「昨日は場当たりでしたが、今日は通しでできて気持ちも繋がったし、私も舞台で成長してるような気がしました。本番はもっと楽しめるんじゃないかな」と準備は万端だ。

「魔女の宅急便」といえば、大ヒットしたスタジオジブリのアニメ映画版が広く知られているが、今回は原作小説を新たにミュージカルとして立ち上げた。上白石は「私もジブリ映画は好きだったのですが、その世界観でイメージが固まってしまわないように、原作小説を読んで役づくりしました。(小説を読むことで)自分の中で映像化される世界がある」と役づくりを語った。

一方、トンボ役の阿部顕嵐(ジャニーズJr.)は「僕は逆に、ジブリの映画を見て、自分なりにトンボを(自分に)落とすようにしました。映画と一緒にならずにどう解釈できるか意識してきました」と対照的なアプローチ。本番に向けては「今までやってきたことを信じて頑張ります。何よりも本番を楽しみます。キキとは出会いから始まって、最後には告白されるので、ちゃんと(上白石を)揺さぶりたい」と意気込んだ。

キキとトンボは、心を通い合わせていく役どころだが、上白石は「トンボとキキって最初は『フン!』ってしてるんですが、稽古中に(上白石と阿部が)どうしても仲良くなってしまうので、最初の初々しさを出そうと考えて、毎日『初めまして上白石萌歌です』『阿部顕嵐です』って挨拶してました」と独特な関係性をつくり上げてきたよう。

さらに、「最終的にはトンボを救うシーンに繋がるように、自分の中のいろいろな引き出しから感情をつくってます」と気を引き締める上白石に、「阿部のファンからの視線は気になる?」という質問が飛んだが、「舞台上に立っている時は私はキキでしかなく、トンボはトンボでしかないし、ステージ上は『魔女宅』の世界しか広がってない。私はキキとして息を吸うだけ」と頼もしい言葉が。阿部も「僕も舞台袖にいる時もトンボだし、周りとの会話もトンボらしくいようと意識してます」とうなずいた。

普段のジャニーズでの活動から離れての出演となった阿部。「まったく違うので初めてのことだらけで戸惑ってます」とこぼしながらも、「一番気にしたのは着替え。普段、楽屋の前で上を脱いだりしてしまっていて、周りの目を気にしないのでそのクセが出てしまう(笑)」と笑わせた。

演技には「皆さんに支えてもらって、学ばせてもらってる。いろいろなところを盗んでいて、“この動きは良いな”とか“ここのセリフ回しが良いな”ってところを自分流にして、実はマネしてるんです」と意欲的。ちなみに“盗んだ”ところは「ラストシーンの芝居は(横山)だいすけさん流にしてます(笑)」と告白した。

横山はこれに「すごくすてきなシーンなのでうれしいです」と喜ぶと、キキの母コキリ役の岩崎ひろみが「自分で、『僕みたい』って言ってましたよね(笑)」とツッコミ。横山も「実は匂いを感じていました(笑)」と笑い、“だいすけ流演技”に気付いていたようだ。

そんな横山は、NHKの子供番組「おかあさんといっしょ」で、2008年から2017年3月の9年間という歴代最長となる、11代目うたのおにいさんを務めてきた。卒業後の舞台に横山は「新しい環境の中で素晴らしいスタッフ・キャストとご一緒できて、毎日毎日が楽しい稽古。外ではこういう感じなんだと新鮮に取り組めたのが楽しかった」と目を輝かせた。報道陣から、“だいすけロス”の言葉が飛び出すと「そう言われると恥ずかしい(笑)。そう感じている皆さんにも、娘を笑顔で送り出せるような気持ちになるように、子供との時間を大切にして、と伝えられるように演じたい」とメッセージを送った。

岩崎との夫婦役には「おにいさんから、今度は(キキの)“お父さん”としてどう居たらいいのか、舞台上だけでないところでどう関わりを持つか」と考えてきたという。岩崎が「ずっと一緒のシーンなので、なるべくウソのない関係になるように普段から一緒にいました」と話すと、横山は「『今日は料理、何食べたい?』とかずっと喋っていましたよ」と明かした。

「妊婦の役は初めてなので挑戦でした」というおソノさん役の白羽ゆりは、「稽古場から10代の萌歌ちゃんと顕嵐くくんの芝居のやりとりに本当にキュンキュンしました。稽古を経て本番で(関係性は)違う空気になると思うけど、どれも全部正解。それを共有して、二人を見守れるおソノさんとめぐり会えてよかった。藤原(一裕)さんとの夫婦にも安心感がある」と力説した。

彼女と夫婦役で劇中で一言も喋らないフクオを演じるは藤原一裕(ライセンス)は「喋っていいですか?」と笑いを誘いながらも、「安心感があるなら、やりがいあります」とうれしそう。「(劇中では)咳払いが一回だけなんですけど、何パターンも練習して咳払いに命かけてる(笑)」とやる気を見せた。また、5月には第一子が誕生した藤原は「うちの奥さんだけかもしれないけど、ガニ股だったのでこう歩きますよ」と、白羽には妊婦の立ち方や動き方をアドバイスしてきたとのこと。「プライベートとこんなにシンクロするのはありがたい」と感慨深い表情をのぞかせていた。

なお、大阪公演の前日で誕生日で20歳を迎える阿部は「20歳最初の舞台になるので、今から思い入れがあります(笑)。10代ならではフレッシュさを残しつつ、大人と子供のはざまをトンボなりに表現していきたいです」とコメントした。

東京公演は4日(日)まで。大阪公演は8月31日(木)から9月3日(日)まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて行われる。

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■大阪公演
2017年8月31日(木)〜9月3日(日)
・会場=梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

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