串田和美がチェーホフ初演出挑戦 高橋克典、小林聡美ら出演『24番地の桜の園』が上演 - 2017年6月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『24番地の桜の園』上段左から、高橋克典、風間杜夫、八嶋智人、下段左から、松井玲奈、美波、小林聡美

▲ 上段左から、高橋克典、風間杜夫、八嶋智人、下段左から、松井玲奈、美波、小林聡美


串田和美がチェーホフ作品の初演出に挑戦。高橋克典、小林聡美らを迎える舞台『24番地の桜の園』が、11月よりBunkamuraシアターコクーンにて上演される。

社会の転換期に生きる人びとの哀しさや苦しみを繊細な視線で描き世界中で上演され続けている『桜の園』。今回は、その名作をベースに、チェーホフのさまざまなエッセンスと新しい視点を盛り込んだラディカルな「串田版」のチェーホフ劇になるという。戯曲は、木内宏昌が新たに翻訳。さらに、“言葉で表しきれないものを差し示すのが演劇”と語る串田とともに脚色を加え、現代にも通じる滑稽なまでの人間模様を描き出す。音楽は太田惠資が担当し、個性豊かなミュージシャンとともに生演奏。黒田育世も振付として参加する。

キャストには、商人ロパーヒン役に高橋克典、領主ラネーフスカヤの兄ガーエフ役に風間杜夫、万年大学生トロフィーモフ役に八嶋智人、ラネーフスカヤの娘アーニャ役に松井玲奈、養女ワーリャ役に美波、そして、桜の園の女領主ラネーフスカヤ役に小林聡美が集結。また、串田が隣人の地主ピーシチク役としても登場するほか、大堀こういち、池谷のぶえ、尾上寛之、北浦愛、大森博史、久世星佳など、多彩な実力派が顔をそろえる。

■串田和美
【初のチェーホフ作品に挑戦に向けて】
チェーホフ作品はよく上演されていますが、自分からは遠い世界のもので、一生演出はしないだろうと思っていました。でも、ここ数年いろいろな作品でいろいろなアプローチの方法を試してきて、今ならできるかなと思ったのが最初のきっかけです。
ロシアの古い話だけれど、太宰治がチェーホフに惹かれて『斜陽』を書いたように、日本人にも分かるノスタルジーがある。ノスタルジーという感覚の中には、後ろ向きばかりではなく、未来を見つめるための要素があるのではないかと思っています。
先日、チラシビジュアルのために動いているトラクターの撮影をしたのですが、古い家を壊して新しい土地にしていく行為は、ある意味では暴力的な破壊のイメージがあるけど、新しい建設みたいなイメージもあり面白いなと思いました。この作品もそういったものを内包したものになるかなと思っています。

【高橋克典、小林聡美のキャスティングについて】
役柄に関わらず、全ての出演者が与えてくれるものがあるので、“誰が何をしてくるだろう!?”という期待がすごくあります。小林聡美さんは初めてご一緒しますが、以前から、既成の演技とは何か違う印象がありました。どの役柄にも可能性を持たせてつくっていこうと思っている作品の中でこの役を考えた時に、普通の『桜の園』のラネーフスカヤ像とは違う存在感が出たらすごく面白いと思っています。
高橋克典さんは舞台2本を一緒にやって久しぶりに再会したのですが、50歳を過ぎたのに青年の悶々としたものをテレビで活躍しながらもずっと持ち続けていて、火が消えずにまだあるのだと分かって感動しました。(ビジュアル撮影の現場で)皆と話をしながら膨らんだイメージもあるし、今回、高橋克典さんから受けた印象に新たなイメージが生まれました。きっとまったく新しいチェーホフが出来ると思います。

■高橋克典
【5年ぶり5度目の舞台出演について】
恐ろしさも含めてものすごく楽しみです。舞台はいつも僕にとっては新しく、ここに来ての新たな挑戦です。しかもチェーホフ。でも串田さんなら、従来のチェーホフとは違うものをつくってくれるのではないかと、自分という素材だけもって串田ワールドにとびこみます。
【小林聡美との初共演について】
以前、どこかの駐車場でお見受けした時の、柔らかそうでかつ芯の強そうな印象があったことを覚えています。今回ご一緒させていただくにあたり、とても楽しみにしております。
【『セツアンの善人』以来、串田との18年ぶりのタッグに向けて】
串田ワールドを持てるすべてで楽しみたいと思います。いつも想像を超えたセンス、これを楽しみにしていると同時に食らい付いていこうと思います。その発想の自由な広がりが楽しくて大好きです。でも難しい。それをいかに単純に楽しむか……! ものすごく楽しみです。

■小林聡美
【オファーを受けて】
14年ぶりのシアターコクーン、初めての串田和美作品、そしてこれまた初のチェーホフ。どれも自分とは縁遠いものだと思っていたものが、束になってやってきた! といった気持ちでした。
【高橋克典との初共演について】
色が黒くてナイスガイ。ご自分を律し、ストイックな印象。だいぶ昔、町の駐車場の精算時に偶然に一瞬お目にかかり、ご挨拶したことがありましたが、その時の印象は、とても爽やかでお優しそうなかただな、と。
【串田和美との初タッグに向けて】
エネルギーに満ち溢れ、お祭りのような陽気さと妖しさが漂う串田さんの作品。「どうやって作っていったのかなぁ」といつも興味津々でした。今回はその舞台裏から表にまで関わることができて、楽しみなのと同時に身の引き締まる思いです。

インフォメーション

『24番地の桜の園』

【スタッフ】作=アントン・チェーホフ 翻訳・脚色=木内宏昌 演出・脚色・美術=串田和美 音楽=太田惠資 振付=黒田育世
【キャスト】高橋克典/風間杜夫/八嶋智人/松井玲奈/美波/大堀こういち/池谷のぶえ/尾上寛之/北浦愛/大森博史/久世星佳/串田和美/小林聡美
ミュージシャン=太田惠資/関島種彦/アラン・パットン/飯塚直/ギデオン・ジュークス

■東京公演
2017年11月9日(木)〜28日(火)
・会場=Bunkamuraシアターコクーン
・一般前売=8月20日(日)開始
・料金=全席指定S席10,000円/A席8,000円/コクーンシート5,000円

■長野公演
2017年12月2日(土)〜3日(日)
・会場=まつもと市民芸術館 主ホール
・一般前売=8月下旬予定
・料金=全席指定 一般7,800円/U25(25歳以下)5,800円/U18(18歳以下)3,800円

■大阪公演
2017年12月8日(金)〜10日(日)
・会場=森ノ宮ピロティホール
・一般前売=9月10日(日)
・料金=全席指定10,500円

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