10代目・吉柳咲良が伸びやかな歌声を披露 『ピーターパン』製作発表会 - 2017年7月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『ピーターパン』会見 1 左から、入絵加奈子、石井正則、鶴見辰吾、吉柳咲良、神田沙也加、宮澤佐江、久保田磨希

▲ 左から、入絵加奈子、石井正則、鶴見辰吾、吉柳咲良、神田沙也加、宮澤佐江、久保田磨希

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『ピーターパン』会見 5 吉柳咲良

▲ 吉柳咲良

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今夏、10代目ピーターパンが新たに誕生。吉柳咲良(きりゅう・さくら)主演のブロードウェイミュージカル『ピーターパン』の製作発表会が、都内で行われた。

1981年の日本初演以来、毎年上演が重ねられ、世代を超えて多くの人びとに親しまれてきた本作。初代・榊原郁恵から始まった主人公ピーターパン役は、近年では、笹本玲奈、宮地真緒、高畑充希、唯月ふうかといった面々が担ってきた。このたび、第41回ホリプロスカウトキャラバンでグランプリに輝いた吉柳が、史上最年少タイ(5代目・笹本と同じ)となる13歳で10代目を務める。

一般オーディエンスも参加した会見の場で、吉柳はピーターパンに扮し〈アイム・フライング〉を歌唱。伸びやかな歌声を披露してくれた。吉柳は「緊張しましたが、みんなが『頑張れ!』ってすごく言ってくれて、劇中と同じようにピーターになりきって歌おうと思いました。心から楽しんで歌えたなと思います」と笑顔を見せた。「ホリプロスカウトキャラバンとどちらが緊張した?」という質問には「(スカウトキャラバンの)決戦の日は緊張しなかったので、こっちの方がずっと緊張したかな(笑)」とにっこり。13歳でのピーターパンへの挑戦には「今の13歳にしかできないピーターパンを演じたい。子供たちに『ピーターパンがいる!』って思ってもらえて、ちゃんと夢を持てるように、カッコいいピーターパンを目指したい」と意気込みを述べた。

 演出は10代目となる藤田俊太郎が担当。「生まれて初めてのミュージカル体験が5歳の時の『ピーターパン』。その時の『ピーターパン』の光と影が忘れられず、憧れを持って『ピーターパン』を見てきました。演出家としてピーターパンを演出することは夢でした」と思い入れを明かし、初のファミリーミュージカルにも「きちんと子供に届けるミュージカルは夢だった。震えるほど喜んでます」と感激した。また、作品については「台本は1954年のブロードウェイ版で、88年の青井陽治さんの翻訳と訳詞。原点に帰りながらも、2017年に何が起きていて、『ピーターパン』という作品が、現代にどう映るのか、ファンタジーでありながら、きちんと現代社会の作品をつくりたいと思います」と意欲的な姿勢を見せた。

フック船長/ダーリング氏役は、2008年以来のカムバック出演となる鶴見辰吾。「フッキ(復帰)船長を演じます(笑)。前回とはまた違うフック船長を演じられるかと。52歳にしかできない、フック船長を演じます(笑)。私もある意味、大人になるのを止めているので(笑)、私もネバーランドの住人という思いで、新しいピーターパンと素晴らしい舞台をつくっていきます」とジョークを交えながらあいさつした。続けて「フック船長はアクションも歌もダンスもあるので、肉体的に衰えてるか心配でしたが、前より全然元気(笑)。アクティブなフック船長を演じます」と胸を張った。堂々とした吉柳の姿には「私がデビューしたのが、ちょうど同い年の13歳で中学一年生。こんなにしっかりしてなかったので、彼女は少なくとも、私を超えていくだろうなと(笑)」と笑わせた。

ウェンディ役も11年以来のカムバックとなる神田沙也加。「とても思い入れがある作品。それを新たな装いと新解釈に触れられるのがうれしい。新鮮な体験だけど、セリフや歌詞がウェンディとして染み込んできてとっても楽しいです」と喜び、吉柳には「稽古に入る前に会った時に、とっても真っ直ぐな目といでたちで、『あ、ピーターパンだな』って説得力がありました。逆に、教えてくださいという感じです(笑)」と太鼓判を押した。

スミー役を演じる石井正則は初参加。「今までのスミーと装いが違っていて、自分で言うのもなんですが、チャーミングなスミーになるかな。鶴見さんとの身長差が凄すぎて、遠近法でスミーが遠くにいるかと、子供たちが戸惑わないようにしたいですね(笑)。あと、咲良ちゃんには身長が抜かれるかも。役どころも身長も大きくなると思うので、初日を観に来た方も、千秋楽まで、どんどん大きくなっていく咲良ちゃんと、どんどん小さくなっていくスミーを見られるのでは(笑)」と小柄な石井ならではのコメントでアピールした。

同じく初参加の宮澤佐江は、タイガーリリーとして出演。「アイドル時代でも履いたことのないくらいの短さ(笑)」というミニスカートに戸惑いの表情だったが、「子供たちもそうだけど、お父さんお母さんにも、凛々しさや強気なところ、カッコよさが伝わるように役を身に染み込ませて頑張ります」と気合を入れた。

ダーリング夫人を演じるのは、04年でウェンディを演じた入絵加奈子。「13年ぶりです。前回は、鶴見辰吾さんが、お父さんだったんですが、今度は妻役。さらに3幕ではウェンディの娘も演じるので、鶴見辰吾さんの妻・娘・孫と3代にわたって家族を演じるという光栄な機会をいただきます」と喜んだ。

久保田磨希が演じるダーリング家の女中ライザは、オリジナルのブロードウェイ版には登場するものの、日本版では過去1度だけ登場したというキャラクター。久保田は「現実世界にいる大人で、唯一ネバーランドにいける大人。ただ飛びません。飛ぶ気はまんまんなんですが……諸事情で飛びません(会場笑)」とライザを紹介した。藤田は「ライザはもしかしたら現実とネバーランドをつなぐ架け橋になるのでは? というのが、演出の観点の1歩目。ライザをどう読み取るか? に今までにない観点の隙間があるのではと」その役どころの重要さを述べた。

質疑応答で、吉柳が「10代目に選ばれた感想」を問われると「『ピーターパン』が舞台作品だとはこのお話をいただくまで、知らなくて、絵本の世界だと思っていました。でも、舞台の映像だけでも感動して、ワクワクしたので、劇場ならもっとワクワクするんだろうなと思いました。これがデビュー作なのはすごくありがたい」と感慨深い表情。フレッシュな存在感を放つ彼女に鶴見は「この朝取れ野菜のような魅力。お客さんはそれをしっかりと“かじって”、ジューシーさを味わっていただけたら。そして、われわれは彼女をサポートできる喜びがあります」とエールを送ると、神田は「瞳に説得力がある。それにスポンジのような吸収力がすごい。先輩と思わずに一緒に成長していきたい」と姿勢を正した。

最後に吉柳は「初舞台でド素人ですが、今、稽古がすごく楽しくて、稽古に早く行きたい!ってなくるくらいです。劇場に来たら1秒たりとも目が離せない作品だと本気で思ったので、ぜひ劇場に来て、夏休みの思い出の1ページにしてもらえたら」とメッセージを送った。

続けて、製作発表会終了後の囲み会見に、吉柳と鶴見が登壇。多くのカメラを向けられた中での歌唱披露に、吉柳は「緊張でお腹痛くなっていたんですが(笑)、『頑張れ!』って言ってもらえたし、出てきた瞬間に大丈夫!っていう謎の自信がありました(笑)」と頼もしい言葉が飛び出した。

そんな彼女に鶴見は「これからが楽しみ。実は彼女より緊張して、ついつい親心のようなものが(笑)。袖で聞いている時は、みんなでいけるぞ!と手を叩いて喜んでいました。あくまで稽古の途中ですから、さらにブラッシュアップして、100倍くらいのエネルギーをもって本番に臨むのでぜひ期待して」とアピール。フック船長役には「大人の夢の体現者の代表として、子供代表と戦ってやろうと思います。でも、かわいすぎていじめられない(笑)。なかなか悪役になりきれないのが悩み」とはにかみながら、「やっぱり復帰してよかった。やっぱり『ピーターパン』の稽古は、ほかの芝居と一味違う楽しさ。それをどうお客さんに伝えて共有できるか? 自分たちばかりが楽しんでもしょうがないので、一緒になって味わえるかが課題です」と気を引き締めた。

一方、吉柳は「体力は、自信がなくて、最初はゼーゼー言ってたのが、だんだん稽古を重ねて付いていけるようになってきた」とのこと。目玉のフライングには「高いところが大好き。ジェットコースターが落ちる瞬間の感覚があって。何回か試しにやったら、高いとか怖いっていう感じは一切なくて、『超楽しい!』って(笑)」と目を輝かせた。 

役づくりには、一つ年下の弟が参考になっているそうで、吉柳は「興味がすぐに移るし、ワンパクでヤンチャ、これがピーターかなって(笑)」と笑ったが、「ピーターには孤独な部分もあるので、台本や原作、絵本も読んで、歌を聞いたりしていると、だんだん分かってくるものもある。いろいろな人を観察してそれが表現に出れば」と真摯に取り組んでいるよう。稽古中でも先輩たちをしっかりと観察し「これは、私のシーンにも使えるなと発見が多い」と共演者が語るような吸収力の一端を感じさせた。

会見の締めくくりに吉柳が作品をPR。「素晴らしい作品で、感動だけでなくていろいろ考えさせられる。私は、13歳で経験がなく素が出ちゃうかもしれませんが、その素と私とピーターパンが重なる部分もあるので、そんな部分も出して、キャッチコピーにある通り“何かが違うピーターパン”になろうと思います」と力強く語った。

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  • 『ピーターパン』会見 1 左から、入絵加奈子、石井正則、鶴見辰吾、吉柳咲良、神田沙也加、宮澤佐江、久保田磨希
  • 『ピーターパン』会見 2 吉柳咲良
  • 『ピーターパン』会見 3 吉柳咲良
  • 『ピーターパン』会見 4 吉柳咲良
  • 『ピーターパン』会見 5 吉柳咲良
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  • 『ピーターパン』会見 7 吉柳咲良
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  • 『ピーターパン』会見 12 入絵加奈子
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  • 『ピーターパン』会見 14 左から、藤田俊太郎、入絵加奈子、石井正則、鶴見辰吾、吉柳咲良、神田沙也加、宮澤佐江、久保田磨希

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