中村獅童「完全復活したい」 11月からの『松竹大歌舞伎』全国巡演で舞台復帰 - 2017年7月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『松竹大歌舞伎』会見 2 中村獅童

▲ 中村獅童

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肺腺がん治療のために休養していた歌舞伎俳優・中村獅童が、11月より全国巡演される『松竹大歌舞伎』秋季公演より舞台復帰。本日26日に都内のホテルで行われた同公演の製作発表会行に獅童が登壇し、元気な姿を見せた。

『義経千本桜 すし屋』『釣女』が演目に選ばれた今回の公演。獅童自らの希望もあり、『すし屋』で獅童は、大役・いがみの権太を初役で演じる。『義経千本桜』では、忠信、知盛に続く、三役を担うことになる獅童。「権太は前からやらせていただきたかったお役。小悪党だけど、人間味溢れる一人の男が改心していく人間ドラマを観ていただきたい」と喜んだ。

稽古に向けて「高麗屋のおじ様(松本幸四郎)にご指導いただくことになります。『勧進帳』でも、細かく時間をかけてたっぷりと教えてくださったので、今回も相談しながら、獅童らしい権太ができれば」「平成中村座で(中村)勘三郎兄さんの姿も間近で見させていただいたので、それも思い出しながら演じたい」と意気込んだ。「見習いたい権太はある?」という問いには「やり方はいろいろありますし、西のものも東のものも、どちらもいい。高麗屋のおじさまは、『必ずこうやりなさい』とはおっしゃらない、個性を伸ばしてくれる教え方なので、稽古が今から楽しみ」と期待を寄せた。

手術を経て、現在は体力を戻すために、毎日スポーツジムでトレーニングを重ねているところだという。獅童は「体調は良い。体力は7〜8割まで戻っている。手術後は咳が出てしまっていたのがようやく治まった」と報告し、「今まで以上に元気よく、病気をした後の方が、声が出てるんじゃないかと言ってもらえるくらいに完全復活したい」と気合は十分だ。

休演には「ファンの方を裏切ることにもなるので、役者にとって舞台の降板は苦しい思い」と悔やんだ獅童。休養期間を振り返り「あまり焦ってもしょうがないので、なるべく芝居のことを考えないように……と言いつつも、気付くと(芝居のことを)考えていました。大好きな芝居の世界は本当に幸せで、毎日生きている喜びや、亡くなった父母や諸先輩方への思いとか、生きている意味を深く感じました」と感慨深い表情をのぞかせた。そして、「しっかりと病気を克服して、舞台でお役を演じるのが仕事。そこで結果を残し喜んでいただくのがすべて。権太をちゃんと勤めて、ファンの方に喜んでもらえる芝居にしたい」と力強く述べた。

また「療養中は、すごく暇なので、週刊誌とかスポーツ新聞を1誌1誌、全部読ませていただいて、間違ってるところをチェックしてました(会場笑)」と報道陣の笑いを誘う一幕も。「僕の病気は、2カ月で復帰しなきゃおかしいとか、もっと悪い病気なんじゃないかとか書かれていましたが、面白く読ませていただきましたよ(会場笑)」とニヤリと笑いながらも、「そんな冗談はさておき、役者は良いことも悪いこともすべてが経験。日々どんなことを感じて生きているか、一つひとつを表現につなげていかないといけない」と俳優らしい言葉とともに気を引き締めた。

さらに、製作発表会終了後の囲み会見では、妻・沙織さんの妊娠の報告も。実際には、ガンの発覚直後に、妊娠が分かったそうで、「病気療養中は、妻の明るさにも、新しい命にもたくさん勇気をもらいました。こういう時期に生まれてくれるのは、感慨深いものがありますね。大好きな歌舞伎の舞台でお役を演じさせてもらう喜びやすべてへの感謝を忘れずに、一歩一歩、歩んでいけたら」と真摯に語っていた。

インフォメーション

『松竹大歌舞伎』秋季公演

【演目】『義経千本桜「すし屋」』『釣女』
【キャスト】中村獅童/中村亀鶴/中村萬太郎/中村米吉/中村梅花/澤村宗之助/片岡亀蔵

2017年11月1日(水)〜26日(日)
全20会場にて公演

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