鹿賀丈史&市村正親コンビ10周年 『ラ・カージュ・オ・フォール』製作発表会 - 2017年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『ラ・カージュ・オ・フォール』会見 1 中央は、鹿賀丈史(左)と市村正親

▲ 中央は、鹿賀丈史(左)と市村正親

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鹿賀丈史&市村正親共演のミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』が、2018年3月に日生劇場で上演。ショーレストラン・六本木金魚にて、一般参加のオーディエンスを迎えての製作発表会が行われた。

1973年にフランスでストーレートプレイとして上演され、映画「Mr.レディ Mr.マダム」「バードケージ」などでも知られる人気作をミュージカル化した本作。1983年に初演され、トニー賞6部門を獲得したほか、04年・10年のリバイバル版や、ウエストエンドでも高い評価を受けた名作だ。ゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」を舞台に、クラブの経営者ジョルジュと、看板スター“ザザ”ことアルバンのゲイカップル、そして彼らを取り巻く人びとの、笑いあり涙ありの物語が描かれる。

会見は、ニューハーフたちのショーでスタート。華やかなパフォーマンスの後に、鹿賀&市村の二人が登場した。鹿賀は「オーディエンスの皆さまよくいらっしゃいました! われわれが夫婦になって10年。今日の女房(市村)はヒゲを生やしてますが(笑)、“家族”をテーマにした、古さはまったく感じない普遍的で感動的なミュージカルです」と挨拶すると、市村は「〈うちの女房にゃ髭がある〉という歌もありますから(笑)。“鹿賀丈史と夫婦で『ラ・カージュ』をやりたい”とお願いして、あっという間に10年。いい旦那を得たなとしみじみ思っています。また、夫婦生活を送れると思うとうれしい今日このごろ。こんなヒゲの生えた私でも邪険にしないで、かわいがってもらえたらうれしいと思いま〜す(笑)」と鹿賀の足に手を添えながらコメントした。

日本でのミュージカル版初演は85年(近藤正臣&岡田真澄出演)。長く親しまれる本作に、鹿賀は「実は、10年前に作品に加わった時に、もともと男言葉だったところに女性的なニュアンスを加えたり、歌詞を変えたりして、少し台本をいじらせてもらったところもあるんです。家族愛という普遍的なテーマのコメディーなんですが、ただ面白いだけでなく、感動もあり、非常によく出来たミュージカル。30年以上前の作品だけど面白さは変わっていないですね」とその魅力の一端を明かす。

市村は「音楽にはしょっぱなから心をぐっとつかまれるし、家族愛を描いたドラマの良さがある。カジェルたちが、ありのままの自分たちの姿を見せて生きるという心強い物語には、お客さんそれぞれが、自分の気持ちを思い入れて観られるんじゃないでしょうか。初日から千秋楽まで、毎回スタンディング(オベーション)なのは、このミュージカルだけでは。皆さんに愛される作品だし、お芝居を観るというより、作品に入り込めるような感覚ですよね」と思い入れを熱弁する。加えて、市村は「この10年の間にも、海外の『ラ・カージュ〜』の映像を見たりしましたが、われわれのスタイルが一番ほっとする感じ。作品の中身を一番いい状態で届けられる演出だとしみじみ思っています」と自信をのぞかせた。

市村が93年からザザを演じ、08年にはジョルジュ役に盟友・鹿賀を迎え、今回で10年目となるこの名コンビ。劇団四季時代から数えると実に45年の時を経てきたことになる。鹿賀は「長い付き合いでよく分かっているけど、毎回、新鮮な舞台をお届けできる喜びでいっぱい。今回も少し新しいニュアンスを入れたりして、10年目の新しい『ラ・カージュ・オ・フォール』を観てほしい」と意欲的。市村は「劇団にいたころは、まさか夫婦をやるとはやるとは思ってなかったし(笑)、10年もやるとは思っていなかったね。丈史はあのころから、顔が長くて、口がデカかったなあ(笑)。こうして共にミュージカルでスタートして、45年経っても第一線でやれてることがうれしいね。最近は膝が腰が、尿酸値がどうかとか話をしますが(笑)」と冗談を交えながらも感慨深い表情を見せた。

報道陣から「役が入れ替わったら」という質問が飛ぶと、市村は「丈史はザザをやりたがってる(笑)」と暴露。「10年前に『俺の役だ』とクギを刺したんですけどね。でも、そろそろやってもいいのかな」という言葉には会場のファンから拍手が起こる。「ただ、ジョルジュのセリフをハナから覚えるのは大変なんですよね(笑)。丈史、やりたい?」と、市村が鹿賀に問い掛けると「同じ原作者の『トーチソング・トリロジー』という芝居を、女装して演じましたけどね。これについては、いっちゃん以上に向いている人はいないでしょうから、でおまかせします(笑)」とパートナーへ信頼を寄せた。

また質疑応答では、「エンディングで手を組んで歌うところが好き」というファンから「どんな気持ちで演じている?」という質問も。お互いに「きれいに化粧してるけど、やっぱり手はごっついなと思ってます(笑)」(鹿賀)、「2回公演の時には、『はあ、今日も終わったね、おつかれさん』っていう気持ちになるね」(市村)と明かして、笑い合っていた。

製作発表会を終えて、囲み会見に続けて登壇した二人は、コンビとしてのこれまでを振り返った。『ラ・カージュ〜』コンビの実現は、自身の発案だったと話した市村。「やっぱりこのコンビはお客さんが喜ぶかなと。四季のころからずっと一緒で、同級生みたいな二人が『ラ・カージュ〜』をやるのは、(ファンは)涙ちょちょぎれるんじゃないかなって。プロデューサーの才能もあるのでぴったしですよ(会場笑)」とコンビ結成のきっかけとなった自身の手腕に胸を張る。

鹿賀も「この芝居やろうと、いつもいっちゃんから声をかけてくれることが多いのでうれしいし、お互い気心知れてるのでやっていて楽しいし、肌で伝わるので、芝居が気持ちいいですよね」とうれしそうに話した。

「お互いの能力で欲しいものは?」という質問には、「甘い声」(市村)、「めげない根性かな(笑)」(鹿賀)と応えた二人。「嫉妬したことはある?」と問われると、市村は「昔は嫉妬したね。いつも(鹿賀が)主役で、僕は側でちょこちょこやっていて、鹿賀丈史にとってハエみたいな俳優なの(笑)」と自虐で笑いを誘う。しかし、そんな市村に鹿賀は「(市村は)ちょっと出ただけで、その場の空気をさらっていくからね。刺激になるし、すごい俳優だと思ってるよ」と語り、互いに尊敬し合う名コンビの魅力の秘訣を感じさせる一幕もあった。

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  • 『ラ・カージュ・オ・フォール』会見 1 中央は、鹿賀丈史(左)と市村正親
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  • 『ラ・カージュ・オ・フォール』会見 3 鹿賀丈史
  • 『ラ・カージュ・オ・フォール』会見 4 市村正親
  • 『ラ・カージュ・オ・フォール』会見 5 鹿賀丈史(左)と市村正親
  • 『ラ・カージュ・オ・フォール』会見 6 鹿賀丈史(左)と市村正親

インフォメーション

『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』

【スタッフ】原作=ジャン・ポワレ 作詞・作曲=ジェリー・ハーマン 脚本=ハーベイ・ファイアスティン 演出=山田和也
【キャスト】鹿賀丈史/市村正親/木村達成/愛原実花/真島茂樹/新納慎也/香寿たつき/今井清隆/森公美子 ほか

■東京公演
2018年3月9日(金)〜31日(土)
・会場=日生劇場
・一般前売=11月4日(土)開始
・料金=全席指定S席13,000円/A席8,000円/B席4,000円

■静岡公演
2018年4月13日(金)〜15日(日)
・会場=静岡市清水文化会館 マリナート

■大阪公演
2018年4月20日(金)〜22日(日)
・会場=梅田芸術劇場 メインホール

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