山本耕史に濱田めぐみ「天才」と絶賛 『メンフィス』製作発表会 - 2017年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『メンフィス』会見 1 左から、伊礼彼方、ジェロ、山本耕史、濱田めぐみ、米倉利紀

▲ 左から、伊礼彼方、ジェロ、山本耕史、濱田めぐみ、米倉利紀

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山本耕史&濱田めぐみ出演のミュージカル『メンフィス』が、12月に新国立劇場 中劇場にて再演。公演に向けて、一般オーディエンスも参加した製作発表会が都内で行われた。

本作は、1950年代のアメリカ、人種差別が根強く残る南部の街メンフィスを舞台に、当時タブーとされていた黒人音楽を世に広めようとした白人DJの半生を題材にした意欲作。ロックバンド「ボン・ジョヴィ」のキーボーディスト、デヴィッド・ブライアン(音楽・歌詞)とジョー・ディピエトロ(脚本・歌詞)らにより2009年にブロードウェイで上演され、翌年のトニー賞ではミュージカル作品賞を含む4部門を獲得するなど高い評価を受けた。

日本では、2015年に山本&濱田の出演で初演。白人ラジオDJヒューイ・カルフーンを再び演じる山本は、前回を「再会できそうな作品だった」と話し、演出としても携わっている今回の稽古場の様子には「素晴らしい信頼できるキャストが、生で動くのを見るのが楽しい。自分で見てみたいと思うところをたくさんつくっていて、どのシーンもこだわりがあるけれど、点が丸になるように、最終的に一つのものが印象づけできれば」と充実している様子だ。再び演じるヒューイには「より掘り下げることもできるけど、もっといけると思って大事なことを見失うパターンもあるので、前回はあまり意識しない、“2017年41歳の僕”が感じる新しいヒューイになる」と述べた。

黒人シンガー、フェリシアに再び扮する濱田は「稽古場は若者のエネルギーと作品のエネルギーに溢れていて、自分が稽古していない時でも楽しい空間。『メンフィス』の世界にずっと浸っていたい」と目を輝かせる。役と自身に似ている点について問われると「集中しすぎて周りが見えない瞬間がありますね。目標を定めて、それに向かっていく思いの強さとか、それに伴うハードルに向けてのバイタリティーとかはリンクするところ」と答え、これに山本も「フェリシアとかぶるというのはなるほどと思った。一生懸命取り組む姿に熱意を人一倍感じる」とうなずいた。

同じく前回に続き出演のジェロは「前回は歌とセリフで頭がいっぱいだった。映像を見返してみても、こうすればよかったという反省点があったので、喋っていない時とかの見せ方も意識して、アドバイスをもらってブラッシュアップしたい。アメリカで生まれ育ち、お婆ちゃんが日本人という自分自身の経験も踏まえて、言葉で伝えきれない部分は演技で、架け橋になれたら」と意気込んだ。

初参加のゲーター役・米倉利紀は「初演から積み重ねてきたスタッフ・キャスト、そしてファンの皆さんの気持ちに敬意を示しながら、山本さんの舵取りのもと、米倉利紀らしいゲーターを演じたい。物語のテーマを僕たち一人ひとりが心で消化しながら、一言一言のセリフをメッセージしたい」と気合十分。過去のつらい経験から言葉を発せないという難役にも「普段の自分とは違う新しいチャレンジ。まずは作品とゲーターを心から愛したい」と力強くコメントした。

米倉とともに初参加のボビー役・伊礼彼方は、初演を観劇したそうで「たまたま、はまめぐさんが出とちったプレミアムな日でした(笑)」と笑いながらも、「人種差別を扱った作品に興味があるんですが、とても深いテーマの中に、愛のような普遍的なテーマもある。情熱や愛情といったいろいろなポジティブな感情は、負の連鎖を断ち切る一つの方法。それが、人類の進化・変化のポイントなのかなと考えたので、自分がそんな作品のピースとしてプレイヤーとして力になって、メッセージを届けたい」と気を引き締める。

今回は、山本が演出を手掛けるのもポイントの一つ。山本は「ジェフリー(・ページ)と打ち合わせしながら、今、大枠を僕が今つくっているところ。ここから振付や細かいステージングはジェフリーに任せることもあるだろうけど、いいアイデアをお互いに出し合いながらできたら。でも、これは出ている人全員に通ずるもの。役者のアイデアを採用することもあるし、みんなでつくるというのが正しいかな」と語る。

“演出家・山本耕史”には、濱田は「とにかくご存知の通り“天才”。お芝居の感覚やインスピレーション、アドバイスにしても、その瞬間に受け取るものが具体的で的確だし、自身の芝居をしながら相手の芝居も分かっているので、(前回の)私のフェリシアも、ヒューイに伴って出来上がったと思います。スムーズで無駄もなく、耕史さんの船に乗っていれば、必ず到着できると全面的に信頼しています。感覚のすごさは、今までの共演者でも一番すごい相手かも。天才です」と絶賛。この言葉に山本は「誕生日が10月31日なので、10(てん)31(さい)なんです」とダジャレで笑いを誘っていた。

演出プランについては「前回は抽象的なイメージがあったので、もう少しリアルに寄せてシャープに描けたら」と明かした山本。伊礼が「今、山本さんの頭の中にある構成は、日本初のものなんじゃないですか」と触れると、山本は「二度楽しいというか、スタッフは大変だろうけど、今まで“なんでやらなかったの?”ということも提案してトライしてます。お客さんに劇場を移動してもらうというか、違う劇場に移動してもらうようなイメージで……」とアイデアの一端を明かした。

最後に山本は「テーマ性もあるけど、印象は活劇。一人の男性が素晴らしい音楽を広めようとする、爽快な印象を作品に感じました。重いテーマを考えることもできるけど、それが分からなくても感覚で楽しめるものができる。感覚でもテーマ性の深さでもどちらでも楽しめるようにつくりたい」と熱く語り会見を締めくくった。

この記事の写真

  • 『メンフィス』会見 1 左から、伊礼彼方、ジェロ、山本耕史、濱田めぐみ、米倉利紀
  • 『メンフィス』会見 2 山本耕史
  • 『メンフィス』会見 3 濱田めぐみ
  • 『メンフィス』会見 4 ジェロ
  • 『メンフィス』会見 5 米倉利紀
  • 『メンフィス』会見 6 伊礼彼方
  • 『メンフィス』会見 7
  • 『メンフィス』会見 8
  • 『メンフィス』会見 9 山本耕史(左)と濱田めぐみ

インフォメーション

ミュージカル『メンフィス』

【スタッフ】脚本・作詞=ジョー・ディピエトロ 音楽・作詞=デヴィッド・ブライアン 翻訳・訳詞=吉川徹 演出・振付=ジェフリー・ページ 演出=山本耕史
【キャスト】山本耕史/濱田めぐみ/ジェロ/米倉利紀/伊礼彼方/栗原英雄/根岸季衣 ほか

2017年12月2日(土)〜17日(日)
・会場=新国立劇場 中劇場
・チケット発売中
・料金=全席指定S席11,500円/U-25席5,500円

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