高橋克典、小林聡美らが串田和美の演出に意欲 舞台『24番地の桜の園』開幕 - 2017年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『24番地の桜の園』開幕 10

▲ 小林聡美(左)と高橋克典

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『24番地の桜の園』開幕 2

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『24番地の桜の園』開幕 16 後列左から、松井玲奈、八嶋智人、美波、前列左から、串田和美、高橋克典、小林聡美、風間杜夫

▲ 後列左から、松井玲奈、八嶋智人、美波、前列左から、串田和美、高橋克典、小林聡美、風間杜夫

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串田和美がチェーホフ作品の初演出に挑戦した舞台『24番地の桜の園』が、本日9日よりBunkamuraシアターコクーンにて上演。その開幕に先立って、一部シーンが公開された。

社会の転換期に生きる人びとの苦悩や葛藤を繊細でユーモラスに描き世界中で上演され続けている『桜の園』。木内宏昌が新たに翻訳した戯曲に、串田が脚色を加え、劇中にはチェーホフの短篇小説や一幕劇などを挿入しながら、現代にも通じる滑稽なまでの人間模様を描き出す。

劇場で行われた会見は、ミュージシャンによる生演奏からスタート。舞台の世界の一端が、会場に繰り広げられた。

初めのてチェーホフ作品への取り組みに、串田は「チェーホフは一生、演出することはないと思って生きてきたけど、打ち合わせしている時にハッと頭に思い浮かんで。読み直していたら、面白いんだと感じたんです。新劇で育ってきて、『桜の園』に思い込みがあったけど、もっと自由でいろいろできるんだと思ったんです」と語った。

商人ロパーヒン役を務めるのは、高橋克典。5年ぶりの舞台出演に「こんなに前向きに芝居に臨むのはこれが初めて。前回は早く終わればいいのになって思ってたんですが……、これはあくまで個人的な感想ですよ(笑)。今回は、稽古場から恥かいて、人前に立とうと飛び込みました」と冗談を交えながら、決意した心境を述べた。

3回目となる串田演出には「串田さんは、空気の粒というか、存在しないものをつかむように作品づくりしていくんです。どこにも見たことない、幻想的な美しい世界が、着実に組み上がっています。今は、その中にいるワクワク感と不安感とザワザワ感を楽しんでいる毎日。明日が本番ですから、演劇の可能性がまだまだ膨んでいるので、諦めずに貪欲に作品づくりをしています」と意欲的だ。

また、かつてを振り返り「僕は、デビューするかしないかくらいで串田さんの作品に出させてもらって、一番初めに、串田さんの芝居に対する考え方を吸収して始まりました。今回、『ああ、そうだった。この人の言葉で、俳優人生の目標、目指すべきところを提示されたんだ』と思い出しました」と感慨深い表情をのぞかせる。そして、「最近は、発散するよりも自分を閉じ込める芝居が多かったので、今回は、開放されて、舞台の上で自由になること教えてもらった」と充実した表情をのぞかせた。

領主ラネーフスカヤの兄ガーエフを演じるのは風間杜夫。稽古初日は串田のアイデアによりパーティーから始まったそうで、風間は「小洒落た格好して集まれと言われて、何を気取ってるんだコノヤロー、渋谷の居酒屋でいいんじゃないかと思ったんですが(笑)、ああ、これが串田さんの演劇のスタートなんだと後に気付きました。これも稽古初日なのかと、まさに串田和美先生のセンスが稽古で垣間見えて、大変ワクワクするであろうという予感の1日でした」と笑顔を見せた。

万年大学生トロフィーモフ役を演じる八嶋智人は「串田さんのつくりたい世界は、どこまでも自由なんです。僕のセリフに『人間には100の感覚があって、五感は死ぬけど、残りの95は生き続けるかもしれない』とあるんです。その“95”とはなんぞや? どういう感覚が人間の中にあるのか? 言葉にできないから演劇をやっている」と熱弁。今回の稽古については「その無限の可能性の海に、僕らはボンと放り込まれて、時には、水をガブガブ飲んで沈みかけもしましたが、久々にワクワクしながらじゃぶじゃぶと泳いできました。“自由”は良いものかもしれないけど、“無限の自由”というのはなかなかタフなもの。その自由の中から、自分たちで光を見つけてそこで全力で泳いでいくのは、今はすごく心地良いですね。そういう体験をお客さんにもしてもらって、自分たちで作品の中から何かを見つけて帰ってもらえたら楽しいのではないでしょうか」と語り、メッセージを送った。

「以前から、古典に挑戦してみたかった」という、ラネーフスカヤの娘アーニャ役・松井玲奈は、今回の出演に「楽しみでありうれしくもあり、でも実際やってみると、難しいことが多かった。国も時代も違う人がつくり出したものを、どう理解し、表現するか、深く考えてしまったんですが、串田さんからは『真面目になるな』と言われたので、できるだけ不真面目に、自由にできるように向かっていきました。喋る言葉よりも、その言葉の裏にどういうものが隠されているのかが、チェーホフの面白さだと感じたので、皆さんにも言葉じゃないところでたくさん伝われば」と意気込んだ。

養女ワーリャ役の美波は「自分とあえて似てない役を、第三の目をもって客観的に楽しむスタンスができるかが、今回の役者としての課題」と気を引き締めた。

桜の園の女領主ラネーフスカヤ役を担う小林聡美は「チェーホフ作品に携わるのも初めてだし、いち観客として見ていた、串田さんの素晴らしい世界に初めて入っていけるという、二つの光栄が同時に起きて、お盆と正月が一緒にきたようにうれしかった」と感激。初の串田演出には「稽古のひと月は、自分の思う役と、串田さんの思い描くイメージとどう近付けるか、もがいてきました。皆さんおっしゃる通り、串田さんは誰よりも自由で、やり方やヒントをいつも提示してくれて、役者という“ゴム”をびよーんと伸ばして、バチン!と弾いて飛ばすような、“千本ノック”ならぬ“ゴム弾き稽古”のような(笑)、充実した1カ月でした」と語った。

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