森田剛「当たり前のことが幸せだと感じてもらえる」 鄭義信作・演出『すべての四月のために』が明日開幕 - 2017年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『すべての四月のために』開幕 1 麻実れい(手前)と山本亨

▲ 麻実れい(手前)と山本亨

ギャラリーで見る(全3枚)


V6・森田剛×鄭義信の初タッグによる舞台『すべての四月のために』が、明日11日(土)に東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕する。

物語の舞台は、1944年春、日本植民地下の朝鮮半島近くの離れ小島、たえず波音が聞こえてくる、海のそばにある小さな理髪店。戦況が悪化する中、英順(麻実れい)と夫の洪吉(山本亨)が営む理髪店では、次女・秋子(臼田あさ美)のささやかな結婚式が催されていた。ところが秋子の喜びは薄かった。新郎・萬石(森田)が、長女・冬子(西田尚美)に対する思いを捨てきれずにいるからだった。酒が配られ、歌を歌い、ようやく場が盛り上がりはじめてきた中、日本軍人の篠田(近藤公園)が、理髪店を日本軍専用とするとの辞令を持ってやって来る……。

『焼肉ドラゴン』『パーマ屋スミレ』『たとえば野に咲く花のように』で、1950〜70年前後までの、在日コリアンの家族を描いてきた鄭。朝鮮人一家と、彼女らを取り巻く人びとの姿を通し、戦時下という困窮した日常の中で、未来への道筋を何とか手繰り寄せようともがく、情けなくも愛おしい人びとの愛憎と泣き笑いのドラマを新たに立ち上げる。

開幕を前にした森田、麻実、鄭のコメントは以下の通り。

■森田剛
長かったような短かったような稽古期間、毎日、多くのダメ出しをいただきました。すてきな言葉がたくさんあるので、お客様にしっかりと届けたいと思います。大変な時代を生き抜く人たちの話ですが、観ている人に勇気を与えられる作品です。温かい家族なので、いい家族だな、と思ってもらえると思います。その一員として観ていただけるように、稽古中の鄭さんの演出が自分の中に入っていればいいのですが、繰り返しダメ出しが出たシーンでは鄭さんの顔が浮かんできそうな気がします(笑)。本番が始まったら、役は役者のものでもあるので、のびのび演じられればと思います。
きっとこの作品を観た方は、自分の家族のことを思い出すのではないかと思います。同時に、自分の未来や過去、生きている意味を考えるかもしれません。さらには祖父や祖母、父や母がいて、自分がいるんだという当たり前のことが、とても幸せなことなんだと感じていただける舞台になっていると思います。

■麻実れい
鄭さんらしい世界を壊さないように、温かい優しい空気感の中でこれからの約1カ月半、生きていけたらと思います。鄭さんとご一緒するのは久しぶりでしたが、やはりお稽古はとても「しつこかった」です(笑)。しつこければしつこいほど、シーンを繰り返すことで私たち役者の中に入っていくので、幸せですね。特に2幕は運動量が半端じゃないので疲労もありましたが、お客様からのパワーでそれも溶けていくと思います。
久しぶりにご一緒した森田さんは、普段寡黙ですが、今回は交わすセリフも多い役どころなので、実はすごく温かくて、優しくて、そしてかわいいところに触れられました。何より、舞台に向かう姿勢が真摯ですてきですね。観終わった後、すがすがしく温かな幸福感に満たされる作品だと思います。老若男女、すべての方に、足を運んでいただければと思っています。

■鄭義信(作・演出)

稽古の中で、それぞれのキャラクターがはっきり確立したように思います。舞台の上でそれがどう融合して、化学反応を起こしてくれるか、今はドキドキですね。稽古は和気藹々と過ごせました。森田さんとご一緒するのは初めてですが、これまでの作品にない森田さんの魅力を引き出せたのではないかと思っています。まっすぐな演技をなさる方なので、とても見ていて気持ちがよく、ご一緒したいと思っていました。とても素敵な方です。稽古場では明るく、明るくという注文も、嫌がることもなく実にのびのびと(笑)やっていただけました。割とご本人、ギャグっぽいのも好きなんじゃないかな(笑)。

テーマ自体は重いものを扱っていますが、笑って、泣けて、幸福な時間を共有できる舞台になると思います。ぜひ足をお運びください。

東京公演は11月29日(水)まで。その後、京都、北九州でのツアー公演が行われる。

なお、現在発売中の「シアターガイド」12月号では森田と鄭の対談を掲載している。公演と併せてぜひこちらもチェックしていただきたい。

この記事の写真

  • 『すべての四月のために』開幕 1 麻実れい(手前)と山本亨
  • 『すべての四月のために』開幕 2 西田尚美(左)と近藤公園
  • 『すべての四月のために』開幕 3 稲葉友(左)と臼田あさ美

インフォメーション


■京都公演
2017年12月8日(金)〜13日(水)
・会場=ロームシアター京都 サウスホール

■福岡公演
2017年12月22日(金)〜24日(日)
・会場〜北九州芸術劇場 大ホール

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