ベッドからの異色の会見 大竹しのぶ&風間杜夫出演『リトル・ナイト・ミュージック』製作発表会 - 2017年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『リトル・ナイト・ミュージック』会見 7 大竹しのぶ(左)と風間杜夫

▲ 大竹しのぶ(左)と風間杜夫

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『リトル・ナイト・ミュージック』会見 1 左から、ウエンツ瑛士、風間杜夫、大竹しのぶ、蓮佛美沙子

▲ 左から、ウエンツ瑛士、風間杜夫、大竹しのぶ、蓮佛美沙子

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大竹しのぶ&風間杜夫出演により、日生劇場で上演されるミュージカル『リトル・ナイト・ミュージック』の製作発表会が、スウェーデン大使館にて行われた。

スティーヴン・ソンドハイム作詞・作曲の本作は、イングマール・ベルイマン監督の映画「夏の夜は三たび微笑む」に着想を得て創作されたラブ・コメディー。20世紀初頭のスウェーデンを舞台に、愛を求め合いながらも滑稽にすれ違う男女の姿を描いたものだ。1973年にブロードウェイで上演され、トニー賞では作品賞をはじめ6部門を獲得したほか、グラミー賞も受賞するなど好評を博した。

物語の舞台にちなみ、スウェーデン大使館にて、同国発の家具メーカー・イケアのベッド上で会見が示指された。ユニークな趣の会見に、デジレ役の大竹しのぶは「なんだか奇妙な感じ」と笑った。

同じくソンドハイム作品の『スウィーニー・トッド』の出演を振り返り「一つ一つの音とセリフの重なりに、なんてミュージカルは素晴らしいんだ分かりました。その時に市村(正親)さんが『デジレをやりなよ』とおっしゃってくださって、それが、今回実現します」と感慨深い表情。「これぞ、ミュージカルというものをつくれたら。一生懸命稽古して楽しい作品にしたい」と意気込んだ。

デジレの昔の恋人で、18歳の若妻アンと結婚した中年弁護士フレデリックを演じるのは風間。初のミュージカル出演には「恩師のつかこうへいには、『お前は日本で一番踊っていけない役者』だと言われたのですが、今回は踊るシーンがないとのことで、お引き受けしました(笑)」とコメント。歌についても「自分の一人芝居では歌うんですが、それはただ歌好きのおっさんの歌でして、ソンドハイムの曲を聴いたらとても敵わない。これは引き受けるべきではなかったと後悔しています。僕の長い演劇史の汚点になると思います(笑)。そうならないように、日々努力して合格点を取りたいと、気持ちは高ぶっています」と自虐的な姿勢で会場を笑わせた。

フレデリックの息子で、義理の母親にあたるアンに恋してしまうヘンリック役のウエンツ瑛士は「役づくりに入っているのか、もう蓮佛(美沙子)さんがベッドの下で俺の手を握ろうとしていて……」と話すと、アン役の蓮佛はすかさず「ウソはやめてください!」とツッコミを入れる。このやり取りを受けて、ウエンツは「ほぼ初対面なんですが、こんなこと言ってみたら、意外と対応してくれました(笑)。今、確信しましたこの舞台うまくいきます!」と早速手応えをつかんだ様子だ。

初舞台に挑む若妻アン役の蓮佛は「初舞台であり、ミュージカルでもあり、『やります!』と言ったもののハードルが高い挑戦になりました。でも、この雰囲気に、なんとかなるかなと思い始めました(笑)」と笑顔を見せた。

映画などで共演経験はあるものの、舞台では初共演の大竹&風間。風間は「僕の芝居を観に来て、楽屋に顔出すたびに『早くやろう。お爺ちゃんお婆ちゃんになっちゃうから』とお互い思っていました」と念願の共演を喜んだ。

大竹は風間の印象を「昨日までずっと一緒にいた兄ちゃんみたいな不思議な関係」と話すと、風間は、つか原作の映画「青春駆け落ち篇」(1987年)での共演を回想し「大竹しのぶという人は、カメラやお客の前だとちゃんとしてるんですけど、それ以外はほぼグダグダ、ゴロゴロ(会場笑)。京都の先斗町の旅館が控室だったんですが、ほとんどゴロゴロ寝ている印象です」と述べる。

大竹は、笑いながらうなずき「予算がなくて控室が1個だと、あっち向いてもらってる時に着替えしたり、一緒につくったという感じ」と懐かしみ、「何十年前から変わらないのはすごいね。もうちょっと偉そうになったりするのにね」と風間に語りかけると、風間は「それなりに進化してます」と一言。大竹は「すいません(笑)」と謝ると会場は和やかな笑いに包まれた。

また、風間の恋敵にあたるウエンツは「風間に負けないところ」と問われると「基本的に、すべて敵わないと思ってますけど、一個あるとするなら、この作品に対するやる気は誰よりも負けない。今、ほかの舞台をやられてますから(笑)、現段階では間違いなく俺の方がやる気があります! これをそのまま増幅して稽古に入りたいです」と気合を入れた。

そのほか、会見でのコメントは以下の通り。

■大竹しのぶ
『スウィニー・トッド』はミュージカルの喜びを知った作品で、役者人生の中でもとても大きな出来事でした。同じソンドハイム作品だったのでやりたいとすぐ思いました。芝居だけでなく、ソンドハイムの楽曲もきちんと芝居と一緒に流れているので、歌も芝居も変わらないものだと立証したいです。“愛”は永遠のテーマ。美しいメロディーとなんとも言えない詞が、大人の女性の愛を表現しています。もう愛することができないのでは? という女性をテーマに演じたいと思います。私も長く生きてるので、一生のうちで忘れられない一夜というものはあるもの。それが舞台の上で毎日できるのはうれしいなって、一回一回感じながら、愛していこうと思います。

■風間杜夫
若い妻をめとって、肉体的に早く一緒になりたいと思いながら、そのまぶしさに、なんとも手が出せないという気弱な男を演じます。デジレに若妻との悩みを打ち明けることで、彼女との愛が復活していくという、若い女性と熟女の両方に翻弄されながら、でも愛に目覚めるという、大変やりがいのある役で(笑)、演じていてドキドキする芝居になると思います。
お話では息子に若妻を奪われ、駆け落ちされる立場で、大変ショックを受けるはず。ただ、大竹しのぶという人の懐に飛び込めば、居心地が良い安らかな時間が待っているだろうという予感があるので、そんな一夜にしようと思います。

■ウエンツ瑛士
自分の役はすごく不器用で、かつ一直線な役どころだと考えています。義理の母親に恋する、そして、恋敵が父親になるので、いろいろなものを失うかもと苦悩しながら、手に入れたい愛がどれだけ素晴らしいかを表現できたらと思います。
お二人(大竹&風間)の掛け合いがうらやましいですね。こんな関係性・信頼感をつくっていきたいです。でも、その途中でもいいと思っています。年齢は若く、うぶでもあるので、逆に見てる側がちょっと恥ずかしくなるようなそんな一夜が築けたらと思います。

■蓮佛美沙子
オファーが来た時に、マネージャーさんから「大竹しのぶさん主演の〜」という言葉の「主」くらいで決めました。ずっと見てきた方ですし、いつかご一緒できたらと思っていたので、稽古も含めて、そのお芝居をつくっていく過程もそばで見られる。それだけで、すぐやりたいと決めたのですが、その後にミュージカルと知り、すごい大変な初挑戦になるなと後から気付きました。(大竹とベッド上で隣に座るシチュエーションに)なんとも不思議で、恐れ多いです(笑)。まずこんな状況にも慣れるところから頑張ります。
アンはうぶで純粋な女性。旦那様との結婚が、「あれ? 本当によかったのかな」と思いながらも、若いなりに考えて打破しようと迷って動こうとする、そんな“若さゆえのもがき方”のようなものをすべてを使って表現できたらと思います。

会見を終えた4人は、囲み会見に登壇。異色の製作発表会に大竹は「せっかくのお洋服が上しか見えないのに(笑)、宣伝部の熱い思いを受けて、やったら面白かったです」とにっこり。皆、舞台では初めての顔合わせとなるが「今日の感じなら、みんな楽しそうな方なので稽古場も楽しそう」とこれからに期待を寄せた。

初舞台に挑む蓮佛は「今は緊張している自分しか想像がつかないけど、この仕事が10年目で、初めてのことが少なくなってきているので、初めてが経験できるのは楽しみ」と気を引き締める。そんな蓮佛に大竹は「このメンバーなら全然、緊張しなくてもいいと思う。音楽のある稽古場だし、こんなのでいいの?ってくらいに楽しくやるのが一番。楽しくみんなで支え合ってできるはず」と温かい言葉を贈った。

ミュージカルの“先輩”ウエンツはアドバイスを求められると「歌もあるし、ノドのケアが大事だから、普段だったら断れない先輩の(食事の)誘いは、大竹さんからでもはっきり断るのが大事!」と力強く語るも、風間の眼力に思わず「……ご飯に行くんだよ」と即時撤回。4人で笑い合う一幕もあった。

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  • 『リトル・ナイト・ミュージック』会見 7 大竹しのぶ(左)と風間杜夫
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  • 『リトル・ナイト・ミュージック』会見 8 左から、ウエンツ瑛士、蓮佛美沙子、大竹しのぶ、風間杜夫
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  • 『リトル・ナイト・ミュージック』会見 9 左から、ウエンツ瑛士、風間杜夫、マグヌス・ローバック大使、大竹しのぶ、蓮佛美沙子

インフォメーション

『リトル・ナイト・ミュージック』

【スタッフ】作詞・作曲=スティーヴン・ソンドハイム 脚本=ヒュー・ホイラー
【キャスト】大竹しのぶ/風間杜夫/安蘭けい/栗原英雄/蓮佛美沙子/ウエンツ瑛士/木野花/安崎求/トミタ栞/瀬戸たかの

2018年4月8日(日)〜30日(月・祝)
・会場=日生劇場
・一般前売=12月9日(土)開始
・料金=全席指定S席13,000円/A席8,000円/B席4,000円

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