向田邦子原作×ミムラ&溝端淳平出演の二人芝居『家族熱』が上演 - 2017年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『家族熱』ビジュアル

▲ ミムラ(左)と溝端淳平

ギャラリーで見る(全4枚)


向田邦子脚本の連続ドラマを原作とした、ミムラ&溝端淳平の二人芝居『家族熱』が、5・6月に上演される。

原作は、1978年にTBSで放送された連続ドラマ。一見平和な家族に見える黒沼家の人々を中心に、家庭に起こる波紋を描いたシリアスなホームドラマだ。ドラマ版では、父・黒沼謙造(三國連太郎)が再婚した年下の妻・朋子(浅丘ルリ子)や、長男・杉男(三浦友和)らの交錯する思いが描かれたが、今回は、合津直枝の脚色・演出により、ドラマから3年後の設定に翻案され舞台化。

美しい義母・朋子をミムラ、父を憎み、朋子と実母の間で揺れるエリート医師・杉男を溝端がそれぞれ演じ、歳の近い義理の母と息子が、“家族”という制約から解放され、秘めた思いを吐露することで、激しく揺れる心情を浮かび上がらせるという。

■ミムラ 朋子役
過去に2度、演じさせていただいた向田邦子さん。彼女の文章の大ファンであり、映像作品も多数観てきた私は、大事なご報告の際はお墓へ参ります。「あの『家族熱』を二人芝居で演じます」とお伝えしたら、向田さん、あの悪戯っぽい含み笑いで、なんと仰るでしょう。
以前ドラマで共演し、もっと多くのセリフをやり取りしてみたいと感じていた溝端淳平さん。そして、1度目の向田邦子役の依頼をくださった方でもある合津さんと共に、“家族”という狭く見えて底なしの囲いの中で、縦横無尽に“熱”を発してみたいと思います。
皆様を向田作品世界の深部へお連れできるよう、勉強を重ね、心血を注いで臨みます。どうぞご期待くださいませ。

■溝端淳平 杉男
今もなお愛され続けている向田邦子さんの作品をやらせてもらうことを、大変ありがたく思っております。僕が生まれるよりもずっと前に旅立たれたとは思えないほど、向田作品は色褪せない。それどころか今の時代の方がマッチしていると思えるぐらいです。
「家族熱」は義理の母と息子、いろんな柵や苦難に縛られてきた二人がまた違う形で再会する話です。家族とのつながりとはどういうものなのか? 血のつながりと心のつながりは天秤にかけられるのか? そんな普段誰もが感じているであろうことが文学的に、叙情的に描かれています。向田作品は初めてで、まだまだ勉強中ですが、大の向田邦子ファンのミムラさん、演出の合津さんにもたくさん教わりながら、向田邦子作品世界にドップリはまって行けたらと思います。

■合津直枝(企画・台本・演出)
昔、たった数秒(!)、向田邦子さんとお話したことがある。親しい女性誌編集者から「働く女性への応援コメントを向田邦子さんからもらってこられない?」という誘いに乗ったのだ。「わたくし、そのようなことはしませんの。ごめんください」向田さんはぴしゃりと言って電話は切れた。前年に直木賞を受賞され、のちに台湾で急逝されるその年の冬のことだ。以来、向田さんは眼前に屹立する。
『家族熱』は、美しい後妻が家族に加わったことで、平熱を保てなくなった家族の物語だ。「一番大事なことは口にしない」という向田さんのサムライのような美学に満ちた物語である。母を女として愛していた……。息子を男として愛していた……。本当の気持ちに蓋をして、家庭の平和を保っている登場人物たち。一筋縄ではいかない。
向田さんから応援コメントはいただけなかったけれど、今、厳しく叱咤激励されている。熱烈な向田ファンのミムラさんと遠い憧れだったという溝端くんと三人で挑む。向田作品を語り継ぐ喜びと責任を胸に、“家族”というルールからはみ出しそうではみ出せない、女と男のギリギリのこころを探り当てたい。

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インフォメーション

ふたり芝居『家族熱』

【スタッフ】原作=向田邦子 企画・台本・演出=合津直枝
【キャスト】ミムラ/溝端淳平

2018年5月29日(火)〜6月5日(火)
・会場=東京芸術劇場 シアターウエスト
・一般前売=3月18日(日)開始予定

水戸芸術館ACM劇場、近鉄アート館、兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールでのツアー公演を予定

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