大竹しのぶ&北村一輝出演『欲望という名の電車』充実の稽古を経て開幕 - 2017年12月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『欲望という名の電車』開幕 1 北村一輝(左)と大竹しのぶ

▲ 北村一輝(左)と大竹しのぶ

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『欲望という名の電車』開幕 9 左から、藤岡正明、北村一輝、大竹しのぶ、鈴木杏

▲ 左から、藤岡正明、北村一輝、大竹しのぶ、鈴木杏

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大竹しのぶ主演×フィリップ・ブリーン演出で送るテネシー・ウィリアムズ作『欲望という名の電車』が、本日8日、Bunkamuraシアターコクーンにて開幕。その初日に先立って、一部シーン公開と囲み会見が行われた。

1947年のブロードウェイ初演から、世界各国で上演が重ねられる本作。同劇場では、2002年の蜷川幸雄演出版以来、実に15年ぶりの上演となる今回は、演出に2015年の『地獄のオルフェウス』でも大竹とタッグを組んだフィリップを迎える。

囲み会見にはブランチ役の大竹をはじめ、スタンリー役・北村一輝、ステラ役・鈴木杏、ミッチ役・藤岡正明が登壇。初日を前にして4人は、それぞれに「フィリップとの楽しい夢のような稽古が終わっていしまうのが寂しい。まだ稽古していたい」(大竹)、「ギリギリまで試行錯誤していて、時間が足りないくらい」(北村)、「見つかることがどんどんある宝探しのような稽古で、もっと見つかるだろうと思うと、その時間が終わるのが寂しい。セットや音楽、照明も、フィリップさんのつくる空間がすごくカッコよく素晴らしいので、それは早くお見せしたい」(鈴木)、「稽古は、とても濃密な時間でした。でも、正直不安だらけ(笑)。どれほど素晴らしい戯曲と、どれほど素晴らしい演出と、どれほど素晴らしい共演者でも、お客さんにどう映るのか。ただ、一丸となってフィリップを信じて漕いできた船なので信じていきます」(藤岡)と明かす、意欲的につくり込んできた舞台になっているようだ。

北村との初共演に大竹は「もう前からの知り合いみたい(笑)。初めての感じがしない」と笑顔を見せると、対する北村も「お芝居の中で会って、セリフがちゃんと生きていれば、初対面どうこうの問題はなくて。すっと入れて安心して稽古できました」とコンビネーションは出来上がっている様子。大竹と初舞台作『奇跡の人』(03年)以来、14年ぶりの共演となる鈴木は「ヘレン・ケラー役でしたから、セリフはないし、目も見れることも許されなかったんです。ステラはブランチの動きや言葉を見て動かされる人なので、毎日、感慨深くもあり楽しくもあり、しのぶさんのブランチの姿を見られるのは贅沢」と感激していた。

毎日の稽古時間は7〜8時間にわたるそうだが、大竹は「フィリップは『24時間稽古したい』と。私もその気持は同じ。それくらいに本当に豊かな時間だった」と語るほど。蜷川版でも同作に取り組んではいるが「戯曲の素晴らしさは分かっていたはずだったけど、フィリップに戯曲の奥深さ、面白くすてきなお芝居だったんだと、さらに教えてもらった」と目を輝かせ、稽古時間はかなり充実したものだったとことがうかがえる。

映像での活動の多く「舞台は、得意か不得意かと言われたら、あまり得意ではないけど……(笑)」と言う北村も、「今回の現場は、初めてなくらいに全然違う、すごく良い現場。セリフ一つ一つの意味から関係性や人間をちゃんと描こうとしている。得意・不得意を抜きにして、ナマの人間を見られるので、やっていても面白い」と手応えを感じているようだった。

さらに、「お芝居って考えれば考えるほど、こんなに深いんだと。自分たちも読み込んでいたつもりだったけど、こんなにスキだらけだったんだと教えてもらった。“面白いってこういうことだ”と初めてなくらいに気付かされた。本当に面白い!」と熱弁した。

鈴木も「フィリップさんの演出は日本ではそんなに見られないので、この機会にいろいろな人に、こんなすてきな演出家がいるんだよ! とたくさん知ってほしい」と加えると、大竹は「杏ちゃん(のPR)が一番分かりやすいね。一番、杏ちゃんがしっかりしてます」とコメント。これに北村は「僕も結構、喋りましたよ(笑)」と笑い合い、和やかなムードを感じさせた。

最後に、大竹は「『芝居ってこんなに豊かになるものなんだ』と、フィリップを中心につくったものをいよいよお見せします。とにかく劇場に来て体感してもらいたい。生きることの美しさ、哀しさ、はかなさをすべてを体感してほしい」と熱を込めたメッセージを送る。

北村も「本当に見てほしい」とうなずき、「自分の中でお芝居の価値観が変わるくらいに良いものなんです」と力強い一言。「普通、舞台に立つと失敗が恥ずかしいかったり恐れたりするけど、それよりもギリギリにセリフを変えてでも良いものを伝えたいという感覚。映画よりも面白いです」と言い切った。

その後、「ああ、言っちゃった……(笑)」と苦笑いの北村に、報道陣から「ということは、(北村は)マーロン・ブランド以上だと?」と踏み込まれると、「ちょっと待って!(笑) 原作の意味をちゃんと考えてつくっているって意味ですから。そういうことじゃない(笑)」と焦る一幕もあった。

東京公演は28日(木)まで。大阪公演は1月6日(土)から8日(月)まで森ノ宮ピロティホールにて行われる。

なお、現在発売中の本誌「シアターガイド」1月号では大竹と北村の対談を掲載している。公演と併せてこちらもチェックしていただきたい。

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  • 『欲望という名の電車』開幕 1 北村一輝(左)と大竹しのぶ
  • 『欲望という名の電車』開幕 2 大竹しのぶ
  • 『欲望という名の電車』開幕 4 鈴木杏(左)と大竹しのぶ
  • 『欲望という名の電車』開幕 5 鈴木杏
  • 『欲望という名の電車』開幕 7 大竹しのぶ
  • 『欲望という名の電車』開幕 8 鈴木杏(左)と大竹しのぶ
  • 『欲望という名の電車』開幕
  • 『欲望という名の電車』開幕 10 北村一輝
  • 『欲望という名の電車』開幕 9 左から、藤岡正明、北村一輝、大竹しのぶ、鈴木杏
  • 『欲望という名の電車』開幕 10 大竹しのぶ
  • 『欲望という名の電車』開幕 11 北村一輝
  • 『欲望という名の電車』開幕 12 鈴木杏
  • 『欲望という名の電車』開幕 13 藤岡正明
  • 『欲望という名の電車』開幕 14 大竹しのぶ(左)と鈴木杏
  • 『欲望という名の電車』開幕 15 左から、藤岡正明、北村一輝、大竹しのぶ、鈴木杏

 

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