ペヤンヌマキ×安藤玉恵生誕40周年記念ブス会*『男女逆転版・痴人の愛』が上演中 - 2017年12月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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劇作・演出家・AV監督としても活動するペヤンヌマキと、女優・安藤玉恵による、生誕40周年記念ブス会*『男女逆転版・痴人の愛』が、9日よりこまばアゴラ劇場にて上演中だ。

演劇ユニット「ブス会*」主宰のペヤンヌが、同い年の安藤とともに、「生誕○周年記念ブス会*」と冠した新たな舞台シリーズを立ち上げた。今後も「生誕40周年ブス会*」を皮切りに、節目の年に公演を行っていく予定だという。今回は、1925年に初版された谷崎潤一郎の名作「痴人の愛」を男女逆転し、現代版にして描く。40歳独身女性の“私”=洋子が、バーで出会った美少年ナオミを家に住まわせ、理想の男に育てようとするが……というストーリーだ。

これまでのブス会*では、リアルでシニカルな女性同士の“あるある”会話を描いてきたが、今回はペヤンヌマキにとって初の原作もの、そして、文学作品への挑戦となった。そのほか、口語ではないセリフ、抽象的な舞台セットを使っての演出や一人多役の演出など、さまざまな試みに取り組んでいる。

能舞台のような白木に欄間がある舞台セット。チェロ演奏に続いて黒いドレスを着た安藤が現れ、語り始めるところから物語は始まる。母の命日、墓参の帰りに神保町のバー「ダイヤモンド」に寄った主人公の洋子が、なじみのマスター(山岸門人)と話していると、ずぶ濡れの男が現れる。パーカーのフードを取ると、それは美しい顔をした少年ナオミ(福本雄樹)で、洋子はその横顔に釘付けになる。彼女はナオミを美術展に誘い、自分の家に来ないかと提案。そして、ナオミを自分好みの“立派な男”に育てようとする洋子とナオミの、お伽話のような楽しい生活が始まるのだが……。

原作を生かしながらも、随所に男女逆転をしたことで生じる男女の性差を浮き彫りにしつつ舞台は展開。安藤は、これまでのブス会*で演じてきた、サバサバとした“執着”のない役から一転、ナオミに夢中になり、狂っていき“執着”の化身へと変貌する洋子として“痴人”を演じてみせている。

■ペヤンヌマキ
古典作品のアレンジ、チェロの生演奏、古民家でのリーディング公演を経ての本公演。今回の企画は、私にとって初めての挑戦づくしでした。同い年の安藤さんと節目の年にタッグを組むシリーズを始めるに当たって、女優・安藤玉恵の魅力を余すところなく伝えたいという思いが、自然と私をそうさせたのかもしれません。そして、これほど安藤さんのポテンシャルの高さを思い知らされたのは、約20年の彼女との付き合いの中で今回が初めてでした。40歳の今の私の全てを安藤さんに託した作品です。どうぞ劇場で体感してください。

■安藤玉恵
企画をもらった時に、これは面白いことになりそうだと、思った気持ちが初日を迎える今も続いています。リーディングを経ての本公演、原作からの引用と、ペヤンヌさんの加筆の部分が絶妙に混ざりあうのが小気味よく、2017年の『男女逆転版・痴人の愛』になりました。私は譲治さんになりきれるかしら? 舞台上でのナオミとのやり取りが楽しみです。

公演は19日(火)まで。

なお、現在発売中の「シアターガイド」1月号では、ペヤンヌマキ×安藤玉恵×福本雄樹×山岸門人の座談会を掲載している。公演と併せてこちらもチェックしていただきたい。

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