歌って踊って仕込んでバラす! 舞台スタッフ描いた哀川翔主演ミュージカル『HEADS UP!』が再演 - 2017年12月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『HEADS UP!』開幕 1

▲ 舞台稽古の様子

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『HEADS UP!』開幕 6 後列左から、池田純矢、橋本じゅん、青木さやか、前列左から、大空ゆうひ、相葉裕樹、哀川翔、中川晃教、ラサール石井

▲ 後列左から、池田純矢、橋本じゅん、青木さやか、前列左から、大空ゆうひ、相葉裕樹、哀川翔、中川晃教、ラサール石井

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哀川翔主演×ラサール石井演出のミュージカル『HEADS UP!』が、本日14日にKAAT 神奈川芸術劇場で開幕。その初日に先立って、囲み会見と公開舞台稽古が行われた。

本作は、舞台制作のスタッフワークにスポットを当てた“バックステージもの”。舞台スタッフに扮した俳優たちは、舞台上で実際に舞台の“仕込み”と“バラシ”をしながら演じるというユニークなミュージカルだ。とある人気ミュージカルの追加公演を、急きょ上演することになってしまったスタッフたちが、さまざまな悪条件の中で奮闘する姿を描いたストーリーで、舞台に携わる、さまざまな人びとの熱い思いが交錯してゆく人間模様が、“劇場”を通してつむがれていく。

好評を博した2015年の初演から約2年ぶりの再演が実現した今回。初日を前にして、仕上がりを問われると演出・ラサール石井は「90%くらい。あとの10%は、役者のモチベーションと、お客さまが入れば」とこれからに期待を寄せる。前回を回想し「初演はあまりにバタバタで、リアルに『HEADS UP!』だった。今回は再演だから大丈夫かと思ったら、仕込みの日に大道具のヘルプが8人来るはずが、4人インフルエンザで来られなかった」とトラブルがあったそう。「これからの本番はトラブルが何もないようにしたい」と気を引き締めた。

主演・哀川の歌について問われると、ラサールは「歌はもう初演からバッチリ。心配なのはセリフ。でも、今回は“すでに”台本を離しているので(笑)。演劇界では当たり前だけど、哀川さん的には画期的なことです(笑)」と笑わせた。

主演・哀川は「前回がかなり好評で、ミュージカルを観たことのない方も満足して帰られたと聞きました」と初演を振り返ったものの、「まさか2回目があるとは思っていなくて油断してました(笑)」と笑った。

前回の上演時には「もうやらないと」とこぼしていたが、今回は「舞台上で、自分もかなり楽しませてもらってる。(ミュージカルの)ド素人な自分が、プロフェッショナルの方々と一緒に舞台に立つという気持ちが新鮮で。あとは、どれだけお客さまを納得させられるか。長丁場ですが、最後まで走りきる舞台監督をやりたいと思います」と気合を入れた。

劇場付雑用係・熊川を演じる中川晃教は「初演は、ただただ幕を開けることに必死でした。でも、ちゃんと幕を開けること、ちゃんと幕を降ろすこと、それを裏で支える人びとのドラマに、こんなにたくさんの思いがあって幕が開くのだと、気付かされた初演でした。今回はそれに加えて、役がどういう人間なのかも含めて、興味深く見てもらえるように、機微を表現できたら」と意気込んだ。

ラサールの演出について問われると、中川は「喜劇のセンスがすごい。熱量が込められたセリフなんですが、それを俳優が演じると、その場で思いついたことをどんどん増やしていく。『HEADS UP!』が生まれたすべてがそこにある。その結果シーンがどんどん伸びていくことも(笑)」と絶賛した。

若手の舞台監督・新藤を演じる相葉裕樹は「初演で、お客さんが入って完成する作品だと強く実感したので、今回も早くお客さんに出会って、答えを教えてもらってようやく完成する。早く本番をやりたい」と意欲的。

女優・真昼野を演じる大空ゆうひは「2年前はバタバタで、作品がどこに向かっていくか模索しながらでした。今回もいろいろあったけど、2年を経て、より一層、女優の気持ちと向き合えた。舞台に関わる人間には本当に心に沁みる作品だと思うし、一つ高いところで『HEADS UP!』の中に入れた気がする」と手応えを感じている様子だ。

仕込みのアルバイト・佐野を演じる池田純矢は「自分は、舞台に思い入れのない役で、プロフェッショナルな人たちが出て来る芝居の中で、何も知らない、一番お客さんに近い役どころ。初演はお客さんとして観て、純粋にすてきな作品だと思ったし、今、こちら側にいるのが感慨深い」と喜んだ。池田は、製作発表会で“哀川翔にカブトムシをもらうことが目標”と話していたが「稽古2日目でもらえまして、早々に目標を達成したので(笑)、その後は役を深めることに集中できました(笑)」と笑顔を見せた。

演出部・久米を演じる橋本じゅんは「頑張ります! お客さんに早く観ていただきたい!」とストレートに心境を表現。

制作・本庄役の青木さやかは「制作は一番現実的な役どころだけど、ほかの舞台をやってもお客さんが入ってるかどうか気にしたりして(笑)、キャストとしても裏方としてもこの作品をつくっているよう」と役づくりの出来を感じさせながら、「子供からお年寄りも楽しめる作品なので、子供の笑い声が聞こえてくるとすごくうれしいんです」とアピールした。

舞台スタッフたちの活躍を描いた本作にちなみ「リアルで舞台監督はやってみたい?」という質問が飛ぶと、哀川は「やりたくない(笑)。本当に大変ですよ〜」としみじみと応える。「この間も稽古が終わって、忘れもの取りに戻ったら、まだミーティングをやってましたからね。俺はパッとやって、パッと帰りたいからね(笑)」と笑いを誘うと、ラサールは「舞台監督は必ず最後に退館する時にチェックするから。稽古中や舞台袖だけでなくて、地方の劇場にどうやって道具をトレーラーに積み込めるかとか、ずっと考えないといけない」と語った。

同じく舞台監督役の相葉も「この役をやったことでスタッフさんへのリスペクトがガンガン上がってる。到底できるものじゃないと思いました。このまま役者を続けさせてください(笑)」と答えると、ラサールは「昨日も、えっちゃん(振付・川崎悦子)が、『(大道具の)階段の色をエンジから赤にして』と言ったら、今日すでに出来ていたからね。ほかにもいろいろと、すごくできるスタッフです」とエピソードを披露し、スタッフワークへの信頼を明かした。

神奈川公演は17日(日)まで。富山・長野・大阪・愛知でのツアー公演を経て、3月にはTBS赤坂ACTシアターにて東京公演が行われる。

登録不要・手数料0円でチケット販売中!

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  • 『HEADS UP!』開幕 1
  • 『HEADS UP!』開幕 2 中川晃教
  • 『HEADS UP!』開幕 3 哀川翔
  • 『HEADS UP!』開幕 3 左から、相葉裕樹、オレノグラフィティ、橋本じゅん、芋洗坂係長
  • 『HEADS UP!』開幕 5
  • 『HEADS UP!』開幕 6 後列左から、池田純矢、橋本じゅん、青木さやか、前列左から、大空ゆうひ、相葉裕樹、哀川翔、中川晃教、ラサール石井
  • 『HEADS UP!』開幕 7 ラサール石井
  • 『HEADS UP!』開幕 8 哀川翔
  • 『HEADS UP!』開幕 9 相葉裕樹
  • 『HEADS UP!』開幕 11 橋本じゅん
  • 『HEADS UP!』開幕 10 青木さやか
  • 『HEADS UP!』開幕 12 池田純矢
  • 『HEADS UP!』開幕 13 大空ゆうひ
  • 『HEADS UP!』開幕 14 中川晃教

インフォメーション

ミュージカル『HEADS UP!』

【スタッフ】原案・作詞・演出=ラサール石井 脚本=倉持裕 作曲・音楽監督=玉麻尚一 振付=川崎悦子
【キャスト】哀川翔/相葉裕樹/橋本じゅん/青木さやか/池田純矢/今拓哉/芋洗坂係長/オレノグラフィティ/陰山泰/岡田誠/河本章宏/新良エツ子/井上珠美/外岡えりか/大空ゆうひ/中川晃教 ほか

■神奈川公演 
2017年12月14日(木)〜17日(日)
・会場=KAAT神奈川芸術劇場 ホール
・チケット発売中
・料金=全席指定S席9,800円/A席8,000円/B席6,000円

■東京公演
2018年3月2日(金)〜12日(月)
・会場=TBS赤坂ACTシアター
・チケット発売中
・料金=全席指定S席10,800円/A席8,500円/B席6,500円

2018年1・2月に富山・長野・大阪・愛知ほかでのツアー公演を予定

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