吉田鋼太郎によりシリーズ再始動 彩の国シェイクスピア・シリーズ『アテネのタイモン』が本日開幕 - 2017年12月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『アテネのタイモン』開幕 1 吉田鋼太郎

▲ 吉田鋼太郎

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シェイクスピア全37作品の上演を目指して立ち上げられた「彩の国シェイクスピア・シリーズ」が、吉田鋼太郎により再始動。第33弾『アテネのタイモン』が、本日15日に彩の国さいたま芸術劇場にて開幕する。

故・蜷川幸雄の演出により、1998年の第1弾『ロミオとジュリエット』からスタートした同シリーズ。これまでに、32作品を上演し、延べ34万人を超える観客を動員してきた。このたび、第13弾『タイタス・アンドロニカス』に主演して以降、シリーズ12作品に出演(うち主演4作品)し、蜷川から厚い信頼を得てきた吉田が、シリーズの芸術監督に就任し、新たなスタートを切る。

蜷川がやり残した作品は『アテネのタイモン』『ジョン王』『ヘンリー五世』『ヘンリー八世』『終わりよければすべてよし』の5作品。再スタートの第1作『アテネのタイモン』は、誰にも気前よく金品を与えた末に破産し、さらには友人たちが自分の金目当てだったと知り、人間不信に陥ってしまったアテネの貴族タイモンが、怒りと絶望のあまり狂い、友人やアテネの人びとに復習を誓うという物語だ。キャストには、演出とともにタイモン役を務める吉田のもと、キャストには、藤原竜也、横田栄司のほか、シリーズ初参加の柿澤勇人も集結した。

休憩時間も含めて上演時間は、約2時間50分に及ぶが、吉田はほぼ舞台に出ずっぱり。前半はアテネで豪華絢爛な暮らしをする大富豪を演じ、後半は打って変わって、森の洞窟で暮らす世捨て人を演じる。前半では、友人に裏切られたタイモンが、復讐のために友人たちを食事に招き大暴れをするシーン、後半では、哲学者・アペマンタスとともに15分間にわたり、舞台上で二人きりで互いに罵り合うという、藤原竜也との真っ向勝負のシーンなど、主演俳優としても果敢に取り組んでいる。

■吉田鋼太郎
蜷川さんのライフワークだった「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の芸術監督を引き継ぐことは責任重大で、大きなプレッシャーはありますが、藤原竜也、横田栄司など、蜷川さんの意思を継ぐ俳優と共に、全身全霊で稽古をしてきました。素晴らしい作品になっていますので、ぜひ劇場に足を運んでください。
蜷川さんの晩年、稽古場で蜷川さんが酸素ボンベをつけながら、最後の力を振り絞って稽古をつけてくださった姿が、今も頭から離れません。晩年、蜷川さんは“言葉”をもっとも大切にしていらしたので、それを引き継いでいきたいです。蜷川さんは、自分にとって恩師でもありますが、最終的にはお父さんだと思っています。亡くなられて、本当に残念です。
シェイクスピア作品の主役を務めることは、数ある芝居のなかでももっとも大変なことです。主役を演じるだけでも十分大変なのですが、今回は演出もやらなければいけない。泣き言は言わずに頑張らねばなりませんが、本当に大変は大変です(笑)。
藤原竜也と演出家として相対するのは今回が初めてです。稽古初日から、彼が稽古場に持ってくるやる気とパワーに圧倒されました。あらためて、彼は本当に素晴らしい俳優だと感じています。

■藤原竜也
吉田鋼太郎さんの演出は、蜷川さんの意思を見事に継いでいて本当に素晴らしいです。蜷川さんはきっと「鋼太郎、ありがとう」って言ってくれると思います。僕は今回、鋼太郎さん演じるタイモンに噛み付いていく役ですが、普段から多くの先輩方に失礼なことばかりしているので、僕の性格に合っている役かもしれません(笑)。鋼太郎さんとの間に、深いものを醸し出せればいいと思います。蜷川さんのためにも、とにかく吉田鋼太郎さんを支えて、一生懸命やるだけです。感動的な舞台になっていますので、多くのお客様に観ていただければと思います。

公演は29日(金)まで。1月5日(金)から8日(月・祝)には兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演される。

なお、現在発売中の「シアターガイド」1月号では、巻頭特集で本作を紹介している。公演と併せてこちらもチェックしていただきたい。

この記事の写真

  • 『アテネのタイモン』開幕 1 吉田鋼太郎
  • 『アテネのタイモン』開幕 3 後列中央は、柿澤勇人(左)と吉田鋼太郎、手前は藤原竜也
  • 『アテネのタイモン』開幕 2 藤原竜也(左)と吉田鋼太郎

 

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