次期演劇芸術監督・小川絵梨子「発展を積み重ねたい」 新国立劇場 2018/2019シーズン ラインアップ記者会見 - 2018年1月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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新国立劇場2018/2019ラインアップ発表 1 左から、小川絵梨子、大野和士、大原永子

▲ 左から、演劇芸術監督・小川絵梨子、オペラ芸術監督・大野和士、舞踊芸術監督・大原永子

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新国立劇場は、11日、2018/2019シーズンのラインアップを発表。同劇場内で記者会見を行った。

来シーズンからは、演劇芸術監督・小川絵梨子、オペラ芸術監督・大野和士が新たに就任。演劇芸術監督を担う小川は「今までの芸術監督が培ってくださった歴史に尊敬と敬意を払い感謝しながら、さらに新しい発展を積み重ねていきたい。カウンターで崩して壊すのではなく、素晴らしいものの上に何を発展させられるか? それは打開することや新しいものをつくることと相反するものではないと考えます」と意気込んだ。

そして、小川は、芸術監督を務めるにあたり“3つの柱”を掲げ、古典や新作の上演のほか、子供も楽しめる企画、ツアー公演を増やすなど「幅広い観客層に演劇を届けること」、フルオーディションでのキャスティングや、長期間での作品創作に取り組む「演劇システムの実験と開拓」、国内外問わずさまざまな団体との「横のつながり」を目指すと語った。

演劇ラインアップの幕開けを飾るのは、フランスの作家アルベール・カミュの戯曲を、文学座の若手演出家・稲葉賀恵の演出で送る『誤解』。キャストには原田美枝子、小島聖、水橋研二、小林勝也がそろう。その後、11月には、寺十吾の演出と柄本明、石倉三郎、有薗芳記、平埜生成の出演によるハロルド・ピンター作『誰もいない国』、12月には、小川自らの演出と蒼井優出演のタッグによる、デイヴィッド・ヘア作『スカイライト』が並ぶ。

鈴木裕美演出の2019年4月の『かもめ』は、先述の「演劇システムの実験と開拓」で語られた、全キャストオーディションによる上演企画の第1弾。1月12日より公募を開始し、2〜3月まで6週間をかけてオーディションを実施するという。5月には、名古屋を拠点として活動する天野天街率いる劇団「少年王者舘」が同劇場に初登場。小川もファンだと話す同劇団の独自の世界観に注目したい。

6月には、2017/2018シーズン上演『1984』を手掛けたロバート・アイクの『オレステイア』が日本初演。『オレステス』の悲劇を中心とした三部作を軸に、そのほかのギリシャ悲劇を盛り込みながら再構築した意欲作を、上村聡史の演出で送る。7月には社会派劇作家として注目を集める野木萌葱と、小川の初タッグに寄る新作上演も予定されている。

また、本公演ラインアップに加え「演劇システムの実験と開拓」への取り組みとしての「こつこつプロジェクト」も紹介。1〜2カ月の稽古期間で作品をまとめ上げる通常の公演とは異なり、長いプロセスを経て、さまざまな試みに取り組み、作品を育むというもので、今シーズンでは、その最初の一歩として、大澤遊(ヤスミナ・レザ作『スペインの芝居』)、西悟志(W.シェイクスピア『マクベス』)、西沢栄治(別役実作『あーぶくたった、にぃたった』)を迎えてのリーディング公演を実施する。今後も、定期的な発表を経て作品を練り上げ、最終的には通常の演目として、数年後の本公演を行うという試みとなっている。

小川と同じくオペラ芸術監督を新たに務める大野和士は、新制作の演目を年間3本から4本に増やす「レパートリーの拡充」、「日本人作曲家委嘱作品シリーズ」の立ち上げ、二つの1幕ものオペラを上演する「ダブルビル」新制作、「旬の演出家。歌手の起用」、「積極的な他劇場とのコラボレーション」と5つの目標を掲げる。

新制作ついては「新進の演出をワールドプレミアとして上演し、東京から世界へ発信したい」と力を込め、各部門の芸術監督には「『オペラでは〜、バレエでは〜、演劇では〜』と部門が別れているかのようによく語られるが、例えば同じ作品をそれぞれの方法で上演するなど、協力体制をつくっていきたい」と意欲的だ。

前シーズンから続投の舞踊芸術監督・大原永子は、同劇場バレエ団の活動に「ダンサーたちは、古典を通して技術的にも精神的に成長してきた」と話す。バレエのシーズン幕開けを飾るのは、気鋭振付家クリストファー・ウィールドンをはじめ、ジョビー・タルボット、ボブ・クロウリーといった英国アーティストが集結し、2011年に英国ロイヤル・バレエで世界初演された『不思議の国のアリス』だ。カラフルでポップな美術、最新の照明技術を盛り込んだ話題作が、オーストラリア・バレエとの共同制作により上演が実現する。

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  • 新国立劇場2018/2019ラインアップ発表 1 左から、小川絵梨子、大野和士、大原永子
  • 新国立劇場2018/2019ラインアップ発表 2 大野和士
  • 新国立劇場2018/2019ラインアップ発表 3 大原永子
  • 新国立劇場2018/2019ラインアップ発表 4 小川絵梨子
  • 新国立劇場2018/2019ラインアップ発表 5 左から、小川絵梨子、大原永子、大野和士

 

インフォメーション

【新国立劇場 2018/2019シーズン ラインアップ】

■演劇

『誤解』[新訳上演]
【スタッフ】作=アルベール・カミュ 翻訳=岩切正一郎 演出=稲葉賀恵
【キャスト】原田美枝子/小島聖/水橋研二/小林勝也 ほか
2018年10月
・会場=新国立劇場 小劇場

『誰もいない国』
【スタッフ】作=ハロルド・ピンター 翻訳=喜志哲雄 演出=寺十吾
【キャスト】柄本明/石倉三郎/有薗芳記/平埜生成
2018年11月
・会場=新国立劇場 小劇場

『スカイライト』[新訳上演]
【スタッフ】作=デイヴィッド・ヘア 翻訳=浦辺千鶴 演出=小川絵梨子
【キャスト】蒼井優 ほか
2018年12月
・会場=新国立劇場 小劇場

フルオーディション1
『かもめ』
[新訳上演]
【スタッフ】作=アントン・チェーホフ 英語台本=トム・ストッパード 翻訳=小川絵梨子 演出=鈴木裕美
2019年4月
・会場=新国立劇場 小劇場

少年王者舘『1001(イチゼロゼロイチ)』(仮題)[新作]
【スタッフ】作・演出=天野天街
2019年5月
・会場=新国立劇場 小劇場

『オレステイア』[日本初演]
【スタッフ】原作=アイスキュロス 作=ロバート・アイク 翻訳=平川大作 演出=上村聡史
2019年6月
・会場=新国立劇場 中劇場

『野木萌葱 新作』[新作]
【スタッフ】作=野木萌葱 演出=小川絵梨子
2019年7月
・会場=新国立劇場 小劇場

「こつこつプロジェクト−ディベロップメント−リーディング公演」
【スタッフ】『スペインの芝居』作=ヤスミナ・レザ 演出=大澤遊 『マクベス』作=W.シェイクスピア 演出=西悟志 『あーぶくたった、にぃたった』作=別役実 演出=西沢栄治
2019年3月
・会場=新国立劇場 小劇場


■オペラ

『魔笛』[新制作]
2018年10月3日(水)〜14日(日)

『カルメン』
2018年11月23日(金・祝)〜12月4日(火)

『ファルスタッフ』
2018年12月6日(木)〜15日(土)

『タンホイザー』
2019年1月27日(日)〜2月9日(土)

『紫苑物語』[新制作・創作委嘱作品・世界初演]
2019年2月17日(日)〜24日(日)

『ウェルテル』
2019年3月19日(火)〜26日(火)

『フィレンツェの悲劇/ジャンニ・スキッキ』
2019年4月7日(日)〜17日(水)

『ドン・ジョヴァンニ』
2019年5月17日(金)〜26日(日)

『蝶々夫人』
2019年6月1日(土)〜9日(日)

オペラ夏の祭典 2019-20 Japan⇔Tokyo⇔World
『トゥーランドット』
[新制作]
2019年7月18日(木)〜22日(月)


■バレエ

『不思議の国のアリス』[新制作]
2018年11月2日(金)〜11日(日)

『くるみ割り人形』
2018年12月16日(日)〜24日(月・祝)

『ニューイヤー・バレエ』
2019年1月12日(土)〜14日(月・祝)

『ラ・バヤデール』
2019年3月2日(土)〜10日(日)

『シンデレラ』
2019年4月27日(土)〜5月5日(日・祝)

『アラジン』
2019年6月15日(土)〜23日(日)

■ダンス

JAPON dance project 2018×新国立劇場バレエ団
『Summer/Night/Dream』

2018年8月25日(土)・26日(日)
・会場=新国立劇場 中劇場

『ダンス・アーカイヴ in JAPAN 2018』
2018年11月24日(土)・25日(日)
・会場=新国立劇場 中劇場

新国立劇場バレエ団
『DANCE to the Future 2019』

2019年3月29日(金)〜31日(日)
・会場=新国立劇場 小劇場

森山開次『NINJA』
2019年5月31日(金)〜6月9日(日)
・会場=新国立劇場 小劇場

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