松岡充「命を懸けてやってます!」 観客も群衆演じる、谷賢一演出『三文オペラ』開幕 - 2018年1月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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KAAT『三文オペラ』開幕 22 左から、峯岸みなみ、松岡充、吉本実憂

▲ 左から、峯岸みなみ、松岡充、吉本実憂

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谷賢一の演出と松岡充の主演で送る、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース公演『三文オペラ』が、本日23日に開幕。その初日に先立って、一部シーンの公開舞台稽古と、囲み会見が行われた。

さまざまな若手演出家たちとの取り組みを続けてきた同劇場。今回は、ジョン・ゲイ作『乞食オペラ(ベガーズ・オペラ)』をベースとし、ベルトルト・ブレヒト作、クルト・ヴァイル作曲により上演された傑作音楽劇を、谷の演出、さらに音楽にロックバンド「ドレスコーズ」の志磨遼平を迎えて送る。

稽古を終えて、主人公マクヒィス(マック)役の松岡は「楽しかった。感じがつかめてきた」と手応えを感じている様子。ポリー役の吉本実憂は「初舞台がこんなに大きい舞台で、物語が動く原因となる役どころ、プレッシャーにつぶされながらの毎日(笑)」とこぼしたが、「でも、稽古でいただいたアドバイスで不安要素は取り除いてきてました。あとは本番との戦い」と気合を入れる。

ルーシー役の峯岸みなみ(AKB48)は「昨日までいろいろ頭の中で考えてきたけど、実際ステージに立つとやっぱり思ったようにいかない。舞台の上では、毎日何が起こるか分からない」と気を引き締めた。

真摯に舞台に取り組む様子が垣間見える女優陣二人。谷は、キャスティングの理由を問われると「オーディションでイジメたんです(笑)。いろいろ仕掛けたんですが、二人ともバネがあって跳ね返してきた。でもツッパるだけじゃなくて、コミュニケーションが取れるなと感じて。舞台をつくる上ではとても大事ですから。年の差はあるけど同じ目線で話せそうだと思ったんです」と明かした。

二人の印象を問われた松岡。吉本には「申し訳ないけど、普段はガキですよね(笑)。21歳だけど、14〜5歳?(笑)」と笑う。しかし「役に入った時には愛が伝わる。さすがこの国で一番の美少女(笑)。ギャップがすごい」と、全日本国民的美少女コンテストのグランプリに輝いた吉本に太鼓判。一方、峯岸には「僕は、勝手に“AKBの峯岸みなみ”をイメージしていた。バラエティーでも達者で面白いことも言えるし、僕も言われるけど、ちょっとチャラい(笑)。そんなイメージだったけど、すごくまじめ! イチから積み上げるし周りからの意見も吸い上げるし、何度もトライするし、努力家」と絶賛した。

加えて、「初恋の初々しさから変ぼうしていくポリーと、マックのダメなところを分かりながらも許してしまう大人の女性のルーシー。一応、僕が主役ということですけど、お二人が主役です(笑)」とアピールした。

そして、本作の大きな見どころの一つは、劇中のピーチャム乞食商会にちなんだ「P席」。客席前方に設けられたオールスタンディングの自由席で、2,000円という価格なのだが、観客には一つ条件が課せられる。それは、開演の60分前に集合しレクチャーを受け、芝居に合わせて、舞台上のキャストたちとともにパフォーマンスを披露するというもの。観客でありながら、共に舞台をつくり上げるという参加型の客席で、シーン公開の際にも力強いステージを展開していた。

この仕掛けの意図を谷は「もともと演劇にお客さんを巻き込みたいと考えていたんです。観てるだけじゃなくて参加する演劇をつくりたいと。『三文オペラ』は民衆の力、貧しい人たちの怒りがテーマですから、今回だったら良い舞台ができそうだと、僕の中でバチッとハマった」と語る。

これに松岡は「谷さんはすごいこと考えるな! と思いました」と目を輝かせた。「芝居は客席を意識しないというのが大前提。客席と舞台の間には壁が一枚あって、その壁に開いた穴から中の人間模様を除くというのが当たり前。でも、(P席は)その間ですから、お客さんでもあり舞台のキャストでもあるというその発想はなかなか生まれない。あっぱれです」と感心していた。

初日に向けて、吉本は「21年しか生きてきてないけど、その中での幸せや怒り、後悔、実は思っていても口に出せなかった感情、すべてをこの作品で出せています。客観的に見てもセリフや歌詞にハッとさせられる。自分の人生に重ね合わせて見ていただけたら」とメッセージを送ると、峯岸は「舞台を見るのが好きで、結構観てきたなと思っているんですが、これはかなり上位、1位と言っても過言じゃないくらい。新しく面白くて、でも気持ち悪い舞台。その1ピースになれてることを幸せに思いながら頑張っていきます」と胸を張った。

最後に松岡は「言いたいことはたくさんあるけど。一言だけ。命を懸けてやってます! これは観に来てもらって分かる!」と熱いメッセージで会見を締めくくった。

公演は2月4日(日)まで。

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  • KAAT『三文オペラ』開幕 1 松岡充
  • KAAT『三文オペラ』開幕 2 松岡充
  • KAAT『三文オペラ』開幕 3 松岡充(左)と峯岸みなみ
  • KAAT『三文オペラ』開幕 4 左から、峯岸みなみ、松岡充、吉本実憂
  • KAAT『三文オペラ』開幕 5 峯岸みなみ
  • KAAT『三文オペラ』開幕 6 峯岸みなみ(左)と吉本実憂
  • KAAT『三文オペラ』開幕 7 吉本実憂
  • KAAT『三文オペラ』開幕 8 左から、松岡充、吉本実憂、峯岸みなみ、村岡希美
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  • KAAT『三文オペラ』開幕 21 峯岸みなみ
  • KAAT『三文オペラ』開幕 22 左から、峯岸みなみ、松岡充、吉本実憂

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■北海道公演
2018年2月10日(土)
・会場=札幌市教育文化会館 大ホール

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