石丸幹二、3度目の主演に「新しい人間関係が築ける」 ミュージカル『ジキル&ハイド』製作発表会 - 2018年1月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『ジキル&ハイド』会見 1 左から、畠中洋、福井貴一、宮澤エマ、笹本玲奈、田代万里生、花王おさむ、山田和也

▲ 左から、畠中洋、福井貴一、宮澤エマ、笹本玲奈、田代万里生、花王おさむ、山田和也

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石丸幹二主演のミュージカル『ジキル&ハイド』が、三たび登場。3月の開幕に向けて、同作の製作発表会が都内で行われた。

本作は、R・L・スティーヴンソンの小説をベースに、フランク・ワイルドホーンが作曲を手掛けたヒット作。19世紀のロンドンを舞台に、“人間の善悪を分離する”研究に没頭し、自身を人体実験に使用したジキル博士と、彼から生まれた暴力的なもう一人の人格ハイドという、二つの魂をめぐるドラマを描く。

日本では、2001年に鹿賀丈史の主演で初演。鹿賀の後を引き継いだ石丸版は、12年、16年に上演されてきた。今回は、ハイドに翻弄される妖艶な娼婦ルーシーに笹本玲奈、ジキルの婚約者で彼を一途に愛するエマに宮澤エマを迎える。

会見での主なコメントは以下の通り。

■山田和也(演出)
2001年からこんなに月日が経ったのかとびっくりしています。昨日も稽古場で、歌っているのを聴いていたら、つい「面白い」という感想を述べてしまったんです。何が面白いのか考えると、この作品は、人間のネガティブな一面、憎悪、嫉妬、妬み、差別、侮蔑と、あまりわれわれがあまり表に出さない部分、そういう人間臭い部分がドラマチックに描かれているということ。そして、ストレートプレイで描くと陰々滅々としてしまうところを、フランク・ワイルドホーンの実に見事で魅力的な音楽が、それらをすごくセクシーにしている。それが作品全体に漂っていて、怪しくセクシーだけどドラマチックなのが面白いところなのだと感じました。一番の大きな力はこの渾身の音楽。その音楽の良さを、またこの顔ぶれでお届けできるのが、僕自身も楽しみです。

■石丸幹二
ネガティブな部分は人間誰しもが持つものですが、心の中で「こんなに悪いことを思っているんだ」と、演じながら快感になってまいりまして(笑)、ハイドをやると非常に楽しいんです。語弊があるかもしれませんが(笑)。でも、人間臭いなと思っていて、今回、台本を頭から読み直して、まだまだいろいろ工夫ができるなと思いました。
そして、メンバーがガラッと変わって、今までとまた違った人間関係が築けるんじゃないかと、ワクワクしています。歌合せの稽古でも、それぞれの声の色、キャラクターを感じて、こんなふうな歌い方の中で、じゃあ僕はどう変わるか? というのも期待の一つです。私、実は“いいジキル”じゃないんです。いろいろとペロッと剥がれて、ハイドが出るようなジキルをつくるので、それがこの人たちとの人間感家にどう絡んで来るかですよね。あと、玲奈ちゃんのエマが、私の頭にはまだ残っているので(笑)、そこを塗り替えて新しい人間関係をつくりたいですね。

■笹本玲奈
もともと鹿賀丈史さんの『ジキル&ハイド』を観て、ルーシーをいつかやりたいとずっと思っていました。2012年、16年と2回エマ役として出演してみて、エマから見る作品も素晴らしく、「私は一生石丸さんの奥さんとしてやろう」と決めた時に、今回のルーシーのお話はうれしくて舞い上がって、エマをやっていた自分はすっかり忘れました。何も覚えてないです(会場笑)。こういう性格でよかったなって思います(笑)。歌合せでは、エマちゃんのエマが本当にエマだったので、物忘れが激しくてよかったです(笑)。
出産で1年ミュージカルをお休みして、これが復帰作となるんですが、第1作目がこんな大きな役で、また、今まで演じてきた役とまったく違う新たなジャンルですので、楽しみだけど緊張しています。石丸さんに一生懸命付いて行こうと思っています。

■宮澤エマ
「エマ役の宮澤エマです」 このセリフを言う日がついに来たのかと(笑)、心待ちにしていました。歴史のある作品ですから、皆さん、いろいろな方の関係性を見てらっしゃると思うのですが、今回の私は、まっさらな状態でこの作品に臨みます。昨日、歌合せをして、これだけ完成されている皆さんの中に、まっさらな状態で入ると、これほどに圧倒されるものなのだと、びっくりして、同時に身の引き締まるものでした。このレベルにすぐに達しないといけないですし、1カ月かけて、エマの役とジキルとの関係性を大事につくっていきたいです。
台本を読むと、正直、だいぶ血なまぐさい作品だなと(笑)。音楽の力で、テンポ感よく、決して“いい人”とはいえない人たちが、次々と殺められると(笑)、恐ろしくもなんとなく見入ってしまうというか、ある種の爽快感があるというか……(石丸が「やった!」とガッツポーズ)。
とても個性的なキャラクターがいる中で、エマという“いい人”、純粋な人を演じる難しさを体感しました。私自身は、ひねくれたところがありるので、そこを消し去って、純粋無垢で、美しく、寛大な心でジキルを愛するエマを演じきりたいです。

■田代万里生
僕は、ミュージカルデビューが2009年なのですが、そのデビュー前に、TVCMにピンときて、生まれて初めてミュージカルのチケットを買って日生劇場で観たのが、この『ジキルとハイド』でした。2階席の一番後ろのはじっこの席で、眺めていた世界に、まさか乗るとは思いもしませんでした。
今回、原作を読んで驚愕しました。エマもルーシーも出てこない、人がそんなに死なない(笑)、いかに、ミュージカル版が残酷で、エンターテインメント性を増して、ある意味原作を超えた面白さを体現していると思いました。
原作は、アターソンの回想録という視点で描かれていているのですが、彼の設定を山田さんにいろいろ質問をしました。前回の石川禅さんともお話できたので、今までの伝統を引き継ぎつつ、新しいアターソンをつくりたいと思います。

■畠中洋
3度目のサイモンです。サイモン・ストライドは、エマを好きで好きでたまらない男で、ジキルを勝手に恋敵に思っている、嫌味しか言わないとってもイヤな男なんです。初めてサイモンを演じた時に、山田和也さんから“狂犬”と呼ばれて、それを褒め言葉と思ったので、今回も貫きたいですね。『ジキルとハイド』は、アンサンブルのフォーメーションも素晴らしい。動きとか重厚なコーラスとか、そういう部分も楽しみたいと思います。

■花王おさむ
お父さんの代からジキル家に仕えているという執事の役です。ジキル博士を子供のころからずっと知っているという役で、だんだん実の息子のような、家族のようなつながりが、気持ちが強くなっています。新しいキャストが入りました。お芝居は不思議で、脚本と音楽が同じでも、キャストが変わると、キャラクターや雰囲気が変わります。これからどんなテイストになるか僕も楽しみです。皆さんもご期待ください。

■福井貴一
初参加で、台本読んでびっくりしたんです。イメージでは“ジキルっ”て音からそら悪いヤツだと思ってたんです。台本は、ハイドが悪かったんですよ!(会場笑) 思い込みでね。皆さんは観てはりますよね? 僕だけすいません(笑)。でも面白い本やなと思いました。〈嘘の仮面〉って、あれええ歌ですね。人間の本質ですよね。みんな本音とウソがありますよね。そこをうまく演じられたらいい作品になるんじゃないかなと思います。

会見を終えて、石丸、笹本、宮澤の3人は囲み会見に登壇。石丸は「いろいろな関係性がつくれそうで、ワクワクしながら稽古に臨めそう」と意気込むと、セクシーな衣裳を身にまとった笹本は「形から入るタイプなので、やっとルーシーなんだという実感が湧きました。エマちゃんのエマが本当にエマ(笑)。コメンテーターの姿での賢そうなところ、知的なところはエマに絶対必要なので、私にはないエマ」と役を引き継ぐエマを絶賛した。

また、出産による休養から復帰を果たすことになる笹本。新たなキャラクターへの挑戦もあり「若い役が多かったのでこういう格好は初めて。一つ何か大きなことを乗り越えて、人間的にも女優としてもステップアップしていける時期かなと思っています」と気を引き締めた。

一方、初参加の宮澤は「こんなにきれいな衣裳は初めて着たので、『ベルばら』みたい!って大興奮していたんです(笑)」と目を輝かせる。そして、“前妻(笹本)”を前に、石丸に向けて「稽古場ではこの格好ができないので、これがベストなのを忘れないでくださいね(笑)」とアピールしていた。

最後に3人は見どころを紹介。石丸は「皆さん、よくご存知の名作ですが、それがミュージカルになると、こんなに面白く見応えがあるのかと思うでしょう。メンバーが変わってフレッシュなところをお届けできると思います」と語る。

笹本は「どのシーンをみてもムダなシーンがない。脚本も音楽も完成度が素晴らしく、最初から最後まで目が離せない作品。私はルーシーとして、露出が多かったりするので(笑)、皆さんが見るに耐えるボディーに整えて舞台に立ちたい」と気合を入れる。石丸からは「大丈夫ですよ」というコメントもあったが、「ダメです!」とストイックさをのぞかせた。

宮澤は「台本を読んで歌合せをしてみて、この作品って、どこをとっても、誰を見ても魅力的だなと感じました。誰にも感情移入しなくても面白いし、誰か一人に感情移入しても面白い。善と悪というテーマは、時代を経ても変わらないテーマで、あえて明確な答えを出さないのがこの作品の魅力の一つ。どこがグレーで、白黒なのか、いろいろな考え方ができるのがすごいところです。たった1回の歌合せでこれほど心動かされたので、劇場で観ていただく方にはもっと見どころがあるかと思います」と力説した。

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  • 『ジキル&ハイド』会見 1 左から、畠中洋、福井貴一、宮澤エマ、笹本玲奈、田代万里生、花王おさむ、山田和也
  • 『ジキル&ハイド』会見 2
  • 『ジキル&ハイド』会見 3 山田和也
  • 『ジキル&ハイド』会見 4 石丸幹二
  • 『ジキル&ハイド』会見 5 笹本玲奈
  • 『ジキル&ハイド』会見 6 笹本玲奈
  • 『ジキル&ハイド』会見 7 田代万里生
  • 『ジキル&ハイド』会見 8 畠中洋
  • 『ジキル&ハイド』会見 9 花王おさむ
  • 『ジキル&ハイド』会見 10 福井貴一
  • 『ジキル&ハイド』会見 11 笹本玲奈
  • 『ジキル&ハイド』会見 12 笹本玲奈
  • 『ジキル&ハイド』会見 13 石丸幹二
  • 『ジキル&ハイド』会見 14 石丸幹二

インフォメーション

ミュージカル『ジキル&ハイド』

【スタッフ】音楽=フランク・ワイルドホーン 脚本・詞=レスリー・ブリカッス 演出=山田和也 上演台本・詞=高平哲郎
【キャスト】石丸幹二/笹本玲奈/宮澤エマ/田代万里生/畠中洋/花王おさむ/福井貴一/宮川浩/阿部裕/川口竜也/松之木天辺/塩田朋子 ほか

■東京公演
2018年3月3日(土)〜18日(日)
・会場=東京国際フォーラム ホールC
・チケット発売中
・料金=全席指定S席13,000円/A席9,000円/B席4,500円

■愛知公演
2018年3月24日(土)・25日(日)
・会場=愛知芸術劇場 大ホール

■大阪公演
2018年3月30日(金)・4月1日(日)
・会場=梅田芸術劇場 メインホール

*高平哲郎の高は正しくは「はしご高」

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