山崎育三郎「みんなでゼロからつくり上げたい」 ミュージカル『モーツァルト!』製作発表会 - 2018年2月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『モーツァルト!』会見 1 左から、生田絵梨花、平野綾、山崎育三郎、古川雄大、木下晴香

▲ 左から、生田絵梨花、平野綾、山崎育三郎、古川雄大、木下晴香

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山崎育三郎&古川雄大が主演を務めるミュージカル『モーツァルト!』が、5月に帝国劇場で上演。その公演に向けて、一般参加オーディエンスを迎えての製作発表会が、都内で行われた。

天才作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの波乱に満ちた生涯を描いた本作。『エリザベート』のミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)&小池修一郎(演出・訳詞)の顔合わせにより、2002年から上演が重ねられている人気作だ。

会見には、ヴォルフガング役の山崎&古川、コンスタンツェ役の平野綾、生田絵梨花、木下晴香が登壇。劇中曲の[僕こそ音楽](古川)、[ダンスはやめられない](生田&木下)、[愛していれば分かり合える](山崎&平野)を披露し、一足早くファンたちへ作品世界のムードを届けた。

新たにヴォルフガング役として、古川が参加する今回。山崎と古川がお互いの印象についての質問が。古川は山崎に「常に“オン”。オフの姿を見たことがないんです。バックステージでもプライベートでも、“山崎育三郎”というスイッチが入っている方」と述べると、対して山崎は古川に「僕は常にオフの印象だね(笑)。雄大は、あまりご飯に来てくれないんですよね(笑)」と笑わせた。

しかし「秘めたエネルギーを持っている印象。すごくストイックで、発声とか筋トレを一人でやっている姿も見てますし、『レディ・ベス』では自分のシーンが終わると、舞台袖へ自分の歌を確認するレコーダーを取りになぜか猛ダッシュしていたり(笑)」と古川のストイックさを感じさせるエピソードを披露した。

そのほか、会見での主なコメントは以下の通り。

■山崎育三郎
2010年公演で初めて出演したんですが、その初日のことはすぐに思い出せます。舞台袖で緊張で足が震えて……、(古川に)足が震えるんですよ(会場笑)。でもこの作品自体が、(自分を)ヴォルフガングにしてくれるんです。舞台に一歩入ったら、ラストのシーンまでその波に乗っていくような気持ちでやった覚えがあります。その後の再演を経て、30代に入る今、どうヴォルフガングに向き合えるかいろいろ考えているところです。ヴォルフガングは、今の自分のすべてを出し切らないとできない役。新しいメンバーが加わり、演出も変わりますし、前回をなぞるのではなく、もう一度ゼロから向き合って、新しいヴォルフガングに出会いたいと思います。
【初参加を振り返って】
その年は、ほとんどのキャストが再演メンバーで、稽古の進み方はほぼ思い出し稽古でテンポが早いという中、僕はゼロからつくっていかなくてはいけませんでした。誰とも会話した記憶がなく、初めての通し稽古では、一幕終わった段階で立てなくなってしまうほどにしんどくて。小池先生からは(モノマネで)「イクよ、市村さん主演のミュージカルにしか見えないんだよ」とダメ出しされて(会場笑)、愕然としてどん底まで落ちました。でもその時に、(山口)祐一郎さんは優しくて(モノマネで)「いいよ〜かっこいいよ〜大丈夫だよ〜」と(会場笑)、いつも支えてくれて、なんとか乗り越えましたね。

■古川雄大
この作品の存在はずっと知ってはいたんですが、実際に観たのは前回の育三郎さんの回でした。とにかく圧倒されて、いつかこういう大きな作品で、こういう役ができるようになりたいと目標になったんですが、まさかこんなに早くチャンスがいただけるとは思っていなくて、正直びっくりしています。今、自分にできることを全部やって、がむしゃらに稽古に挑んで、4人目のヴォルフガングをつくるのが目標です。
この作品は、ナンバーが難しく、曲数が多いのが課題ですね。舞台に出ずっぱりでなので、(体力的に)自分をどうコントロールするかも挑戦。それと、小池先生からは日ごろから「君はちょっと悲劇なんです」と言われていて、ヴォルフガングは天真爛漫で明るいキャラクターなので、そこにどう持っていくかも勝負です。

■平野綾
前回は『レディ・ベス』が終わってすぐに『モーツァルト!』の稽古が始まって、精いっぱいで余裕がなかったように思います。今回は4年が経って、いろいろな経験をして、30代に突入したコンスタンツェを見られればいいなと思っています。山崎さんとはたくさんの作品で相手役をやらせていただいて、今日も一緒に歌って、ピタッと息が合ってうれしかったです。古川さんとは『レディ・ベス』でご一緒して、まさか恋人役になるとは思ってなくて、どんなお芝居ができるかすごく楽しみです。あとは、コンスタンツェの二人がとても若いので(笑)、若いエネルギーをいただきながら、すてきな役をつくり上げられたらいいなと思います。

■生田絵梨花
私は11年前の10歳でこの作品を観ました。その時は、まさか将来、自分がコンスタンツェを演じるとは思っていませんでした。アマデをやりたいと思っていた年ごろですし(笑)。ですので、あの時の自分に告げたら本当にびっくりすると思います。
オーディションの時には、自分と役のタイプが違うのではと思っていてました。お客様も現段階ではそう感じていらっしゃるのではないでしょうか。こうして選んでいただいたので、自分にしかできないコンスタンツェを探し出して、皆さんと協力して精いっぱい作品をお届けできるように務めます。
コンスタンツェは悪妻と呼ばれていますが、妻として、女性としての葛藤や、人間らしい感情を大切にしたいと思います。モーツァルトの生きざまそのものが見どころなので、そこに寄り添いぶつかっていく妻として、愛する気持ちを第一に頑張れたらと思います。

■木下晴香
オーディションを受けた時、この作品に絶対挑戦したいという思う反面、まだ今の私には難しい役だという思いもありました。こうして出演が決まって、少しずつコンスタンツェに触れていく中で、今はすごくワクワクした気持ちでいっぱいです。コンスタンツェという女性をどこまで深く演じられるかは、難しい挑戦ですが、初めての帝国劇場で、自分なりの思い切ったコンスタンツェを務められるよう体当たりで頑張ります。自分の限界を突破しないとできない役だと思ってるので、失敗を恐れずにトライして、天才を支え愛した妻を頑張りたいです。

山崎、古川、生田、木下の4人は製作発表会を終えて、囲み会見にも登壇。後輩たちを迎える立場となった山崎は「ミュージカルデビューした時はどの現場でも最年少で、自分が歳上なのはまだ慣れない感じです。初演では緊張でガチガチで稽古場にいたので、今回は、みんなでゼロからつくり上げる空気感を大事に、誰もが裸になれるというか、解放していられる空間をつくりたいですね」と意気込んだ。

同役を担う古川については「何年も前から、僕は雄大がヴォルフガングになるんじゃないかと、本人に話してるんですよ。だから、決まった時は、やっぱりと思いましたね。客席から見ていても華がある。普段は声が小さくて、オフな感じだけど、舞台の上で輝く姿は、すごいエネルギーを感じていました」と明かした。

今回が初参加となる古川、生田、木下は、昨年の『ロミオ&ジュリエット』で共演したメンバーだ。古川は「一度愛した二人なので(笑)、チームワークはバッチリ」と笑顔を見せると、生田は「『ロミジュリ』とは関係性が全然違うと思うので、また新たにつくっていく気持ちで接していきたい」と気を引き締めた。また、生田は「役的にもホワイトなイメージが多かったので、この役は意外に思われるかも。でも実は、私もおとなしくいるよりも、はみ出していきたいと思っているので、自由奔放なコンスタンツェに共感できるところもある。そういう部分をいっぱい見つけていけたら」と意欲的に話した。

一方、木下は初の帝国劇場に「ミュージカルをやられている方なら、いつかは立ちたい舞台。初めての帝国劇場が『モーツァルト!』というのは貴重で、身の引き締まる思い」と姿勢を正した。

なお、山崎に「子供をアマデ役に出したい?」という質問が飛ぶと、「そんなことはまだ考えられないけど(笑)、逆に(父親役の)市村さんのお父さんの気持ちが分かるかも。これまでの自分の感覚と違うものが生まれそうですね」と新たな役へのアプローチに期待を寄せていた。

演出・小池修一郎のビデオメッセージでのコメントは以下の通り。

【演出ビジョンについて】
皆さま、本日はミュージカル『モーツァルト!』製作発表にお越しいただきまして誠にありがとうございます。演出の小池修一郎です。このミュージカル『モーツァルト!』は、日本で500回以上上演されてきました。最後が2015年1月に行った梅田芸術劇場メインホールでの上演です。それから3年の月日が経ちました。2002年の日本版初演ではウィーン版とハンブルク版を混ぜてつくったので、尺が少し長いものになりました。しかし、さまざまな国で上演される『モーツァルト!』を見ているうちに、今回は少しテンポを出して圧縮した方がいいのではないかという結論に至りました。
また、初演が日生劇場と大阪のドラマシティという劇場のためにつくられたということから、これまでの『モーツァルト!』で使用してきた舞台美術は、比較的小さいサイズの劇場で上演するためのものでした。そこで、今回は帝国劇場用の新たなバージョンの舞台美術をつくろうということになりました。キャストにも新しいメンバーが加わって、新たな『モーツァルト!』に向かって挑戦していきたいと思っています。
具体的な演出プランはこれから練り上げていきますが、ハンガリー版が上演される際につくられた曲に、コロレド大司教とヴォルフガングの男性同士の対決のデュエットがあります。曲名は直訳すると「楽な道はいつも間違った道」となります。この曲は、ヴォルフガングが『魔笛』をつくろうとしている時に、コロレド大司教に再会して、そこでたしなめられる場面で歌われるものです。今回はそういった新しい曲を入れたり、少し過剰であると思われるところは圧縮して、新たな『モーツァルト!』をお届けしたいと思っています。
【キャストについて】
今回抜ってきされた古川雄大。彼は昨年シルヴェスター・リーヴァイの前で何曲か歌いました。「俺の知っている古川はどこへ行ったんだ」と言いたくなるほどに堂々と歌いました。大変驚きました。今回はこの驚きを皆様にも味わっていただけるのではないかと思います。
そして、新たに参加する生田絵梨花。乃木坂46に所属する日本中の誰もが知っているアイドルではありますが、『ロミオとジュリエット』のジュリエット、『レ・ミゼラブル』のコゼット、とミュージカルの大役を次々とこなしてきた新星です。つまり本格派です。まだ若い彼女がどんなコンスタンツェをみせてくれるのかとてもたのしみです。
彼女もまたシルヴェスター・リーヴァイの前で歌ってみせました。リーヴァイが「もう少しこうやってくれ」とリクエストすると、彼女はたちまちそのようにスイッチしてみせました。私は「なかなかやるなあ」と「20歳にしてこの変身力ということは、普段の楚々とした姿は実はつくられたものなのではないか」と考えてしまうほどに見事だと感じました。
そして、もっと若い木下晴香。少し若過ぎるといえば若過ぎるのですが、彼女もシルヴェスター・リーヴァイに歌を聞いてもらったところ、リーヴァイが本当に手放しで褒めていました。つまりこれからの日本のミュージカル界を担っていく人材だと思うのですが、今回は彼女の成長のためにも3人目のコンスタンツェを振り当てることにしました。
以上の3人が新しいメンバーですが、もちろんヴォルフガング役の山崎育三郎は続投です。とどまるところを知らない今の彼の登り坂のエネルギーから、どんなヴォルフガングが出てくるのでしょうか。彼自身も新しいヴォルフガングをもう一度見つけていくと思いますから、とても楽しみにしています。
そして、平野綾のコンスタンツェ。彼女も前回演じたときは本当に精いっぱいだったと思います。今回はその後の経験が違うので、精いっぱいを通り越してもっと彼女なりの、技アリのコンスタンツェをみせてくれるのではないかと楽しみにしています。
【最後に】
一台のピアノ、その周りで、その中で起きるさまざまな人間の葛藤。そしてヴォルフガングの才能の戦い、コンスタンツェとの愛の物語。帝国劇場でぜひご覧ください。お待ちしています。

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  • 『モーツァルト!』会見 1 左から、生田絵梨花、平野綾、山崎育三郎、古川雄大、木下晴香
  • 『モーツァルト!』会見 2 古川雄大
  • 『モーツァルト!』会見 3 古川雄大
  • 『モーツァルト!』会見 4 生田絵梨花
  • 『モーツァルト!』会見 5 木下晴香
  • 『モーツァルト!』会見 6 木下晴香(左)と生田絵梨花
  • 『モーツァルト!』会見 7 山崎育三郎
  • 『モーツァルト!』会見 8 平野綾
  • 『モーツァルト!』会見 9 平野綾(左)と山崎育三郎
  • 『モーツァルト!』会見 10 山崎育三郎
  • 『モーツァルト!』会見 11 古川雄大
  • 『モーツァルト!』会見 12 平野綾
  • 『モーツァルト!』会見 13 生田絵梨花
  • 『モーツァルト!』会見 14 木下晴香
  • 『モーツァルト!』会見 15 山崎育三郎(左)と古川雄大

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