「平成中村座」がスペインで開催 勘九郎「度肝を抜かせる心意気で」、七之助「内面の美しさを伝えたい」 - 2018年3月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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「平成中村座」スペイン公演会見 1 中村七之助(左)と中村勘九郎

▲ 中村七之助(左)と中村勘九郎

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日本・スペイン外交150周年記念して「平成中村座」がスペイン・マドリードで開催。中村勘九郎、中村七之助が都内で会見を行った。

アメリカ、ドイツ、ルーマニアと海外にも展開してきた平成中村座。4年ぶりの海外公演となる今回は、父・勘三郎も大好きだったというスペインでの公演が実現する。勘九郎は「父は旅行が趣味でして、僕らが成人して初めての海外旅行では、イタリアからスペインに行きました。とりわけ、父はスペインが好きで。友人もいて、フラメンコを観に毎日劇場に通っていましたし、僕も飛び入りで踊ったこともありました。それに、父は美術館巡りも好きで、ベラスケスの絵がとても好きでした。僕も今回、また見に行きたいですね」と懐かしそうに話す。

さらに、家族旅行を回想し「レンタカーを借りてバルセロナからグラナダへ行くことになったんですが、車がマニュアルだったんです。母は、マニュアル車の運転はウン十年ぶりでして、母がクラッチを踏み、父が『ハイ!』と言いながらギアを変えるという運転は、楽しくもあり恐怖でもありましたね(笑)」と驚きのエピソードで会場を笑わせた。

上演される演目は中村屋にゆかりの深い『藤娘』『連獅子』だ。「度肝を抜かせるくらいの心意気でやりたい。たぶん楽しんでもらえるよね」と、七之助とともに意欲を見せる勘九郎。「情熱の国スペインで、祖父、父、私たちが情熱を注いできた『連獅子』を踊ることができるのは楽しみ。スペインの方々にも情熱的な踊りがハートにちゃんと届くようにしたい」と意気込んだ。

『連獅子』には、「舞踊の中でも何がいいかと考えました。中村屋には欠かせないし、スペインの皆さまに情熱を届けるには一番良い演目」と明かす勘九郎。海外公演に向けては「ヨーロッパの方々は、演劇やダンスとか、ナマのものが日常にあって、すごくちゃんと観てくれる。そういう方たちの前ではしっかりやらないといけない」と気を引き締めた。

やはり『連獅子』は、勘九郎にとっても「一番厳しく教わった踊りですし、一番回数を聴いた曲。僕が9歳のころから踊っていましたが、その中でも父の親獅子がどんどん変化していきました」と思い入れが深い。熊本・八千代座にて素踊りで披露したことを振り返り「父が亡くなってから初めて親獅子をやったんですが、やっぱり(勘三郎が)ちらつきますね。父が機嫌がいい時の顔を思い出していたら、終わった後に(七之助から)『あそこはそう(勘三郎の表情を)してたでしょ?』と言われましたね」と感慨深い表情をのぞかせた。

そして、仔獅子を担う中村鶴松には「父から教わった仔獅子の精神を鶴松に伝えないといけない。父は『こうやるんだよ!』と舞台上で見せてくれたので、鶴松にも子供たちにも、中村屋の『連獅子』をつなげて、伝えていくための、その第一歩がスペインで踏めるのはうれしいこと」と姿勢を正した。

一方、七之助は『藤娘』に「父が長年踊らなかった演目。『あんなに難しいものは踊りたくない』と口酸っぱく言っていたほどです。以前、海外公演を行った時は『女形がきれい』『衣裳がきれい』という言葉しか聞けなかったことを、父は悔しがっていて、それは僕も気を付けないといけない。ただ美しいだけでない、内面の美しさを伝えることをテーマにしていきたい」と気合を入れた。

スペインとなると「フラメンコ」が連想されるが、勘九郎は「大地を踏み鳴らすという根本は通じるし、手の拍子は歌舞伎でも多く使いますしね。それに間。あの間は、歌舞伎と通ずるものがあります」と語ると、七之助も「(フラメンコは)動物的な感覚の踊りだし、メロディーよりも拍子の舞踊。歌舞伎の舞踊もカウントではないし、情熱は一緒なのでは」とうなずいていた。

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  • 「平成中村座」スペイン公演会見 1 中村七之助(左)と中村勘九郎
  • 「平成中村座」スペイン公演会見 2 中村勘九郎
  • 「平成中村座」スペイン公演会見 3 中村七之助
  • 「平成中村座」スペイン公演会見 4 中村七之助(左)と中村勘九郎
  • 「平成中村座」スペイン公演会見 5 中村七之助(左)と中村勘九郎

インフォメーション

日本スペイン外交関係樹立150周年
「平成中村座スペイン公演」
『藤娘』『連獅子』

【キャスト】中村勘九郎/中村七之助/中村鶴松/片岡亀蔵 ほか

2018年6月27日(水)〜7月1日(日)
・会場=カナル劇場
・料金=1階席70ユーロ/2階席40ユーロ

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