喜多村緑郎&河合雪之丞が挑む自主公演 劇団新派『怪人二十面相〜黒蜥蜴 二の替わり〜』記者懇親会 - 2018年3月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『怪人二十面相 黒蜥蜴 二の替り』左から、春本由香、貴城けい、喜多村緑郎、河合雪之丞、齋藤雅文

▲ 左から、春本由香、貴城けい、喜多村緑郎、河合雪之丞、齋藤雅文


喜多村緑郎、河合雪之丞による劇団新派自主公演『怪人二十面相〜黒蜥蜴 二の替わり〜』の記者懇親会が都内で行われた。歌舞伎界より新派の世界へ飛び込んだ二人が中心となり、新派創始130年の節目に初の自主公演に挑む。

江戸川乱歩の耽美的世界観で好評を博した『黒蜥蜴』(2017年・三越劇場)の齋藤雅文が脚色・演出を手掛ける本作。今年6月上演予定の『黒蜥蜴−全美版−』に通じるストーリーで、「怪人二十面相」をベースに「幽霊塔」の怪奇的な作品世界も取り入れられる。「明智小五郎と怪人二十面相の対決だけではなく、雪之丞演じる怪人二十面相という人物の深い部分をお見せしたい。生きることの切なさや、運命に翻弄される弱い女性がどう変化していくか。そこがドラマになると思います」と齋藤は述べた。そして、自身の目標を「今まであまり見せたことのない緑郎さんと雪之丞さんの魅力を発掘し、ご披露したい」と掲げた。

明智小五郎を担う緑郎は、昨年、雪之丞が新派に入団したことを契機に「今までと違う風を新派に吹き込みたい」という思いが芽生えたという。「役者たるもの、常に口を開けてお仕事が飛び込むのを待つより、自分たちで掴み取りに行く姿勢を見せなければならない。今まで新派になかったようなジャンルで、僕と雪之丞でできるものを探した時に、やはり『黒蜥蜴』に繋がる江戸川乱歩の世界が合うんじゃないかと思いました」と二人で顔を見合わせた。また、緑郎はかねてよりの憧れだった『人情馬鹿物語』の講釈師・悟道軒円玉役にも挑戦する。「何より円玉をできるのが楽しみ。講談の稽古をしているので声ががらがらなんです(笑)」と笑った。

雪之丞も「自主公演をやらせていただくことは非常に大変ですが、役者として成長できるものがあります」と語る。役柄について齋藤から「雪之丞さんお手の物のお姫様でもなく勇み肌な役でもない、その中間の新派的でナチュラルな女性の揺れ動くところを出したい。人間味があり、弱いところを露呈してしまうようなキャラクター」と言及されると「今まで自分の中にないような役柄ができるのも自主公演の魅力。斎藤先生のご意向に沿った役づくりができればいいと思います」と新たな役どころへの喜びも垣間見せた。

本作では貴城けいがゲスト出演し、夫である緑郎からの直々のオファーにより共演が実現する。いつも新派の公演を観ているという貴城は「芸達者な皆さんの中で大変緊張しています。胃がキリキリ痛くなるほど……」と苦笑い。緑郎とは11年ぶりの共演には「(出演を)迷いましたが、少しでも私が力になれるならとの思いでお受けしました。家計もかかってますので(笑)」と一同を笑わせた。

貴城が演じるのはレビューの女王・花菱蘭子。まだ稽古は読み合わせの段階だそうだが、彼女が演じる姿に、齋藤は「本当にかっこよくて。うれしくなっちゃいました」と絶賛する。雪之丞は「宝塚の男役と新派の女形が共演するというのも今回の大きな魅力」と貴城との共演を喜んだ。

劇団新派で活躍する春本由香は「緊張することばかりですが、足を引っ張らないよう努力してまいります」とコメント。富豪河野家の一人娘・不二子という役柄について「今までは少しわがままな明るいお嬢さんの役が多かったが、今回はずっとやりたかった影のある女性。本来の自分に近い部分もあるので、挑戦できることがとてもうれしいです」と笑顔を見せた。

新派の舞台を「ぜひ若い方にも観てもらいたい」という雪之丞。「なるべく来ていただきやすい値段に設定した。若い方にも良い席で、きちんとした芝居を観てもらいたい」との強い思いを語る。齋藤も「大奮発ですが、中身は手抜きはしません! 本公演と同じクオリティーに持っていきます」と力強く約束した。

最後に雪之丞が、「今回の公演にあたって、大勢の方が今回の出演を快諾してくださった。『人の情けが身に染みます』という明智のセリフがありますけれど、本当にありがたいと思います。そういう方々のためにも、しっかりとしたものをつくりあげたい」と感謝の言葉で締めくくった。

インフォメーション

『怪人二十面相〜黒蜥蜴 二の替り〜』

【スタッフ】原作=江戸川乱歩 脚色・演出=齋藤雅文
【キャスト】喜多村緑郎/河合雪之丞/春本由香/貴城けい ほか

2018年3月30日(金)〜4月1日(日)
・会場=サンシャイン劇場
・チケット発売中
・料金=全席指定1階席5,000円/2階席4,000円

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