珠城りょう&美弥るりから月組で宝塚版が10年ぶり上演 ミュージカル『雨に唄えば』製作発表会 - 2018年3月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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宝塚歌劇月組『雨に唄えば』会見 1 美弥るりか(左)と珠城りょう

▲ 美弥るりか(左)と珠城りょう

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宝塚歌劇月組『雨に唄えば』会見 12 美弥るりか(左)と珠城りょう

▲ 美弥るりか(左)と珠城りょう

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宝塚歌劇団月組によるミュージカル『雨に唄えば』の製作発表会が、都内で行われ、珠城りょう、美弥るりからが登壇した。

ジーン・ケリー主演の同名映画を舞台化した本作。ハリウッド映画がサイレントからトーキーへと変化していく時代、ブロードウェイを目指す作家と俳優のサクセス・ストーリーと映画制作の舞台裏を、ロマンスも交えコメディータッチで軽やかに描いたものだ。ミュージカル版は、1983年にロンドン、1985年にはブロードウェイで上演され、同歌劇団では、2003年・日生劇場にて安蘭けい、08年・梅田芸術劇場にて大和悠河主演で上演し好評を博した。

会見での主なコメントは以下の通り。

■中村一徳
10年ぶり3度目の公演で大変光栄に思っています。初演、再演に負けないようにしないといけないというプレッシャーは大きいし、10年の間に上演した海外カンパニー版も評判が高い。でもそれぞれのカンパニーと一味違う、クオリティーの高い作品にしたいと思います。とても明るく楽しく心躍る、ミュージカルの原点、古き良き時代の作品の楽しさがある一方で、サイレント映画への風刺もあり、その時代に生きる人の苦しみも描かれているので、映画人のエネルギーや葛藤も浮き彫りにして骨太さも表現したいです。
先ほどの二人の歌唱披露で、これまでと違った『雨に唄えば』になるのは間違いないと確信しました。東京は6月と、ちょうど雨の時期ですので、外もかなり降っているでしょうけど、劇場も負けない雨を降らしたいと思っています(笑)。帰る時に、雨に濡れて帰ってもいいかなと思えるような温かく心弾む作品にします。
【二人への期待】
今日、あらためてパフォーマンスを見ると、珠城さんも美弥さんも数段進化していて、これから、まだまだどこまで飛んでいくのか? というような勢いがあります。ドン(珠城)には葛藤や苦悩があるけど、その中にも生きる力と優しさ、大きさが出れば。今日のパフォーマンスで見せてくれた温かみは、ドン個人じゃなくて作品全体に浸透する大きなものになるのでは。それは期待というより、必ず出してもらえると思うので、こちらはそれを、もっとはっきり見えるように構成します。
美弥さんは軽快な役なので、物語に入ってストーリーをつくる役ではあるけど、どこか少し周りと雰囲気や空気が違う、場違いな言動で、みんなが気持ちが下がっていても、テンションの高さを出してほしいですね。二人とも進化をとげているところなので、さらにまた、これまでと違う、この作品ならではの個性や実力を観ていただけたらと思います。

■珠城りょう
とても明るく、かつ、そこで生きている人の苦悩や葛藤も描かれていて、最後は心温まるハッピーな作品で、きっとお客さまに、元気、夢、希望を与えられると思います。ですが、たくさんのダンスシーンも楽曲もたくさん。特にタップがたくさん出てくるので、ジーン・ケリーさんのような躍動感までは無理かもしれませんが(笑)、エレガントで大人っぽくピュアな、ドンの人間らしさを表現していけたら。
余談ですが、初演の03年は美弥さんが初舞台で、再演の08年は私が初舞台で、そんな作品をこういう形でできるのはなにかのご縁ではないかとあらためて感じています。理事長には「月組に勢いがある」と言っていただいたのですが、まだまだこんなもんじゃないぞ! と(笑)、思っていただけるような舞台をつくります。お客さまには、雨が降っていたら、歌を口ずさんで帰ってもらえるように、メッセージ性のある舞台をお届けできるようにしたいです。
【ドンを演じるに当たって】
ドンは少し大人の男性で、トップ就任から今までの役は比較的若く、若気の至りとか、元気ハツラツな役が多かったので、役としても少しステップアップして、相手役のキャシーや周りを包み込む、大きな温かさをちゃんと男役として、ドンとして表現したいです。
【美弥るりかの魅力】
魅力は皆さんご存知の通りで、一言では言えませんが……いつも感じるのは、その役その役でアプローチが全然違うんです。でも、すごく繊細。『カンパニー』は、お芝居がメインの作品で、セリフを交わすシーンが多いのですが、毎回生まれる空気感を、その時その時で新鮮につくっていくことができるんです。それは美弥さんの感性に助けられていること。何より、日々一緒につくっていて、素直に楽しいと思えるんです。お芝居、踊り、すべてにおいて、感情がベースにあって、繊細につくっていかれるんですね。それに色気も(笑)。
【月組の変化は?】
現代日本を舞台にしたお芝居のストーリー仕立てのショーという『BADDY』は、まったく未知の世界で、手探り状態でしたが、保守的にならずに、とにかくやってみよう、挑戦しようと一丸となって取り組みました。賛否両論はあるかもしれないけど、お客様に何か一つでもメッセージが届けばという思いでつくってきました。何ごとにも恐れず挑戦しようと、前向きに取り組む気持ち。それが組の勢いにつながっているんじゃないでしょうか。
月組には、表現者・舞台人として尊敬できる方がたくさんいらして、卒業された後も、自分たちが組を守り、盛り立てないといけないと自覚してきました。人が去っていくことは寂しいことだけど、つなげてくださった思いさらにをつなげて、前に前に進もうとしている時期、特にこの作品は、それがプラスな方向に働くのではないでしょうか。それを自分が中心となって引っ張っていけたらと思います。

■美弥るりか
『雨に唄えば』を私たちが生きるんだといううれしさがありました。映画はたくさん愛され、宝塚でも3回目と、多くの先輩方が大切に育てた作品を、今の月組ができるのはとても光栄なことです。今ある軸をしっかりと持ち、そして、今の月組にしかできないエッセンスを加えられたらと思います。コズモはユニークでコミカル、笑いのあるシーンが多いので、新しい挑戦ができると思います。りょうちゃんが、トップスターに就任してからは、どの作品も“仲間”とか“友達”とか、絆が深まる役が多く、この作品も、二人の息が重要な役。個性を出しつつ、何か新しいものを発見し、また違う友情と、ほんのり温かくなる恋を加えて、すべての方に楽しんでいただける公演になるように精いっぱい頑張ります。
【コズモを演じるに当たって】
今までこういう役にめぐりあうことがなくて、とても楽しみな反面、まったく新しい挑戦になるなと感じています。少し作品を引っ掻き回し、ひっくり返す役割なので、自分の中では新しい挑戦になるかな。コメディー部門を頑張ります(笑)。
【珠城りょうの魅力】
りょうちゃんの魅力は、まず、誰も納得する存在のオーラ。大劇場の空間を包み込むようなまっすぐな温かさと人間性が、内面からにじみ出ているんです。私は上級生だけど、(珠城が)トップスターに就任して初めて階段を降りていく日から、今の月組にいて幸せだなと感じましたし、学年関係なく尊敬できます。トップとなると、やることが多くて大変だけど、端の一人ひとりにも目を気持ちを向け、みんなで一緒に前に進んでいきたいという気持ちが強く、組子は幸せに舞台に立っているだろうと思います。今、月組はそういう空気が充満して、みんなが楽しそうに舞台に向き合っているんです。
男役としては、今までは、誠実さを売りにした役が多かったけど、『BADDY』では悪い男も開花して(笑)、それが本当にカッコよくて、振り幅が広がっていて。これは、『エリザベート』へ向けての序曲だなと(笑)。
【月組の変化は?】
月組は、みんなとにかく、お芝居を演じることが大好きという印象です。役を自分のフィルターに通すというより、役の方に自分が入り込むような、作品における役割を、ちゃんと分析して取り組んでいます。『BADDY』は、私たちにとってお芝居をしている感覚という新しいショーだったのですが、任された役を噛み砕いて表現することに、しっかりと気持ちを向けられたのが、最近の月組の成長の良い方向になったと思います。『雨に唄えば』は、いろいろ個性的な役がたくさんあるので、それぞれに難しい課題があると思うけど、それぞれに誠実に向き合って、心に残る『雨に唄えば』を目指そうと取り組んでいくのではと期待しています。

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  • 宝塚歌劇月組『雨に唄えば』会見 1 美弥るりか(左)と珠城りょう
  • 宝塚歌劇月組『雨に唄えば』会見 2 珠城りょう
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  • 宝塚歌劇月組『雨に唄えば』会見 4 美弥るりか
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  • 宝塚歌劇月組『雨に唄えば』会見 6 珠城りょう(左)と美弥るりか
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  • 宝塚歌劇月組『雨に唄えば』会見 9 美弥るりか
  • 宝塚歌劇月組『雨に唄えば』会見 10 左から、美弥るりか、中村一徳(演出)、小川友次(宝塚歌劇団理事長)、珠城りょう
  • 宝塚歌劇月組『雨に唄えば』会見 11 左から、美弥るりか、中村一徳(演出)、小川友次(宝塚歌劇団理事長)、珠城りょう
  • 宝塚歌劇月組『雨に唄えば』会見 12 美弥るりか(左)と珠城りょう

インフォメーション

宝塚歌劇月組
『雨に唄えば』

【スタッフ】演出=中村一徳
【キャスト】珠城りょう/美弥るりか/美園さくら ほか

2018年6月16日(土)〜7月4日(水)
・会場=TBS赤坂ACTシアター
・一般前売=4月29日(日)開始
・料金=全席指定S席8,800円/A席6,000円

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