妻夫木聡、深津絵里、古田新太ら出演でNODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』上演 天海祐希は宝塚退団後初の男役 - 2018年4月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
サイト内検索
すべて|
公演名|
人名・劇団名|
劇場|
演劇ニュース
様々な条件で検索
こだわり検索
注目キーワード

演劇ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加
ニュースを購読する
NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 1 後列左から、秋山菜津子、大倉孝二、藤井隆、村岡希美、門脇麦、池田成志、銀粉蝶、前列左から、野田秀樹、妻夫木聡、深津絵里、天海祐希、古田新太

▲ 後列左から、秋山菜津子、大倉孝二、藤井隆、村岡希美、門脇麦、池田成志、銀粉蝶、前列左から、野田秀樹、妻夫木聡、深津絵里、天海祐希、古田新太

ギャラリーで見る(全14枚)


野田秀樹によるNODA・MAPの第22回公演『贋作 桜の森の満開の下』が、今秋、東京芸術劇場 プレイハウスほかにて開催。その製作発表会が、都内で行われた。

「桜の森の満開の下」「夜長姫と耳男」をベースに、さまざまな坂口安吾作品のエッセンスを散りばめてつくり上げられた本作。1989年の「夢の遊眠社」での初演以降、再演を重ね、昨年には歌舞伎版も上演される、野田の代表作の一つとして知られる作品だ。

野田は「昭和の終わり、平成元年に初演され、奇しくも平成の終わる今上演される。平成をかけて上演されてきた作品です」とコメント。NODA・MAP公演での上演はこれが初となるが、そのきっかけは「パリのシャイヨー劇場から上演してほしいと逆指名をいただいた」だと話す。国内でのツアーに加え、フランスにて行われる日仏連携の複合型文化芸術イベント「ジャポニズム2018」の公式プログラムとして上演される。

妻夫木聡、深津絵里、古田新太、天海祐希など、多彩なメンバーが集結した顔ぞろえに「どうせ日本を代表してやるなら、考えられる限りの最高のスタッフとキャストで、と当たって砕けろのつもりでオファーしたところ、理想通りの俳優とスタッフがそろうこれ以上ないカンパニー」と喜んだ。

耳男役を演じるのは妻夫木は「もし再演があれば観てみたいと思っていたら、まさかこうして自分が関わるなんて、夢にも思っていませんでした。とても不思議な気持ち。4回目のNODA・MAPですが、NODA・MAPのペースに溶かされないように頑張ります」と意気込む。

耳男は、野田、堤真一、中村勘九郎が演じ、妻夫木で4代目。妻夫木「プレッシャーはあるけど、良いのか悪いのか、舞台自体を拝見していなかったので、そのぶん“知らない強み”は出せるのかな? 身を任せて、今、自分自身が持っているものを出します」と語った。

この配役に野田は「舞台袖から見ていて、彼が耳男をやるときっと良いだろうと思ったんです。何といいうか、妻夫木さんのキャラクターが、私の印象では“弱っちい”んですね(笑)。真面目に生きようとすればするほど、力に抑圧されるという勝手なイメージで」と述べると、妻夫木は「すごく光栄。出演が決まってから、野田さんからは『ゴメンな、またこういう役で』って言われましたが(笑)、イメージをつくり上げてもらえるのは光栄なことです」と笑顔を見せた。

夜長姫を演じるのは、2001年の新国立劇場公演で同役を演じた深津。「以前の記憶がまったくないので、新しい気持ちで臨みます。夏の稽古から11月の大千秋楽まで、こんなに素晴らしく強烈にカッコいい共演者の皆さんと過ごせるのは今から楽しみです」と期待を寄せた。また、共演者には「このメンバーでなければやっていなかったかもしれません。ウソでもお世辞でもなく、本当に大好きで、すごいと思える共演者ばかり」と心境を明かした。

そして、オオアマ役は、NODA・MAP初参加の天海だ。「歌舞伎版を拝見した時に、楽屋(深津に)でお目にかかったんですよね。毬谷友子さんと、歴代の夜長姫の写真を必死に撮っていたんですが(笑)、その時はまさかこの作品に声をかけていただけるとは思いもしなかった」と回想。

野田作品に対しては「演じる側に回ったらもっとワクワクするだろうと。客席で観ていると、あまりにすてきで、ああ、何であちら側に行けなかったのかなと毎回、いいなと思っていた」と思い入れはたっぷり。

宝塚歌劇団退団後、初の男役に取り組むことになるが「男役だろうが女役だろうが、野田さんの作品なら何でもやりたかった。すごくうれしくて幸せで、『絶対やりたい!』ってお返事した後に、あれ? そういえば男の人?って気付いたんですけど。ちょっと鈍ってるかもしれませんが、頑張っていきます(笑)」と気合は十分だ。

野田はこのオファーの理由を「王子の役どころですから『あ! 王子様だ!』と生理的に、瞬間的に思う人をずっと考えていて、天海祐希の名前を思いついた時は、これだ!と思った。お返事をいただいた時は、作品への気持ちのギアが上がりました」と話し、天海のオオアマの姿を楽しみにしていた。

オオアマは、夜長姫の深津、早寝姫の門脇麦から思いを寄せられるという役どころ。深津は「天海さんとは初共演なんですが、この作品のために、今まで共演がなかったのではと思うほど、奇跡的な出会いのような気がしているので、その思いを存分に出します」、門脇は「ずっと大好きで見ていたので、恋する気持ちは準備完了。女性同士で演じるのは、美しくピュアなシーンになるのでは」とそれぞれに、天海への思いをあらわした。

秋山菜津子は「17年前はのんきに見ていて、まさか出るとは思っていませんでした。野田さんの舞台はとても体力が要るので長い公演を最後まで生きていたいと思います(笑)」と気持ちをあらためると、大倉孝二は「こんなこともなければ来ない、こんないいところ(パークハイアット東京)に高いところに来させてもらって、朝から丸まったサンドイッチを食べさせてもらえてとても幸せな気持ちでいっぱいです(会場笑)。僕も17年前に出演したんですが、今回は違う役で、43歳のおっさんなんですが、驚くことにこの中では下から3番目なんですね(笑)。フレッシュ感を出していきたいと思います」と会場の笑いを誘った。

藤井隆は「呼んでいただいて光栄です。食らいついて皆さんにご迷惑をおかけしないように頑張ります」と挨拶すると、10年ぶりのNODA・MAP参加という村岡希美は「内面も身体もすべて一括りになる野田さんの世界で力いっぱいやれたら。17年前に観て、圧倒的な作品というイメージだったので、自分がそちら加わるのはちょっと怖いですが、楽しみにやっていきたい」と姿勢を正す。

初めてのNODA・MAP参加となる門脇麦は「とても緊張してますし、まだどうなるのか全然想像がつかないのですが、こんなにすてきな方たちに囲まれるのは、なかなかできない経験。精いっぱいいろいろなものを吸収して、必死に食らいついていきます」と意欲を見せた。

池田成志は「昨日、あんなに暑かったのに今日は寒くて皆さん大丈夫でしょうか? よく考えたら7月の稽古なので、今年はものすごく酷暑になると勝手に思っています。とにかく身体のことが心配です。(笑)」とマイペースに挨拶をすると、銀粉蝶は「同じく身体のことが心配です(笑)。作品は拝見してましたが、それを自分がやることになるとは。やる以上は楽しみたい」と力を込めた。

マナコ役の古田新太も、01年公演につづいての参加。古田は「17年前の記者会見を、野田さんがすっぽかして大事件になったことを覚えています(会場笑)」と笑うと、野田から「すっぽかしたのは事実だけど、それには裏話があって。前の日に古田と飲んでいて『記者会見とか嫌なんだよね』って話してたら、『じゃあ行かなきゃいいじゃないですか、僕が何とかしときます』って言ったんです(会場笑)。僕は純粋ですから、真に受けて、何とかしてくれるんだと思ったら大騒ぎで。古田はシラーッとして何のフォローもないというのが事実です(会場笑)」とかつてのエピソードの裏側が明らかとなった。

この実力派たちが集結したキャスティングに、野田は「評判の良い作品ですが、これだけの役者さんで、今までより出来が悪いと、責任がほぼ僕にかかってくるので、すごいプレッシャー」と気を引き締める。

そして、彼らメインキャストのほか、キャストには、応募総数1000名を超える中から選ばれた18名のアンサンブルが加わることになる。

野田は「実は、今、この作品のためのワークショップをやっていて、とても良い感触。演出はとにかくガラッと変えたいと思っていて、やはり演出を考える上ではアンサンブルありき」と手応えを感じている様子。また「イギリスのとても著名なプロデューサーからは『このアンサンブルは英国の役者ではできない』『見えない一本の糸で繋がっているようにすべてが動いている』と評していただけた。誇るべきアンサンブル」と胸を張った。

さらに、演出については「全然違う手でいこうと思っている。前回の新国立劇場は、巨大な空間を生かしたものでしたが、今回は、むしろ、なるべく“自分の手がないような”空間にして、そのぶん、“見立て”を取り入れた演出にしようかと。そのワークショップもやっていますが、大変うまくいっています」と自信をのぞかせた。

なお、シャイヨー劇場からの指名の理由を問われると、野田は「たぶん(理由は)そんなに難しい話じゃない。桜じゃないですかね。まあ、それはそれでこっちも受け止めて、こっちもあんたたちが思ってる普通の桜は見せないよと」と意欲的だ。

前回『エッグ』でのパリ公演にも参加したメンバーに、フランスの様子を問われると、藤井は「バカみたいな表現ですけど、浮足立って楽しかった。お部屋はホテルではなくてマンションのようで、みんなでお部屋でご飯をつくって食べたりしたのも楽しい思い出。午前中はお散歩したり、あのお土産屋さんがいいねとかお話したり、ご褒美いただいたような気持ち」、大倉は「僕はちょっとなじめなくて、劇場でボンカレーばかり食べてました(会場笑)。あとは、感極まった橋爪功さんが客席に『オボワ!』って叫んだのが思い出です」と、それぞれのキャラクターがにじみ出るエピソードに、会場から笑いが起こった。

秋山は「フランスの方はつまらないと、席を立って帰ってしまうこともあるそうですが、『エッグ』では、ほとんど見当たらないのは珍しいと、劇場の方からお聞きしました」と振り返ると、妻夫木は「レスポンスが早い。感じたままにお客さんも表現されるので、新鮮で刺激になりました。客席(の勾配)が急で、舞台上から観るお客さんの顔がより近く感じて、一体感みたいなものをさらに感じた」と目を輝かせた。

深津は「それでも何人かは実際に席を立つ方もいて。歌姫役で、歌って踊ってノリノリの時に席を立たれて、とっても寂しい悔しい思いをした」と悔しさをにじませたが、「でも、そこに行かないと体験できない出来事ですので、今はありがたいことだと思っています。今回は誰一人立たせないという気持ちで臨みたい」と今回に向けて気持ちを新たにしていた。

一方、初の海外公演となる古田は、意気込みを問われると、食い気味で「非常に楽しみですね!」と即答。「日本に興味のあるフランス人の皆様の前で、日本の文化を紹介できると本当に心が踊っております」とニヤリ。続けて「マナコのセリフに『俺は銀座のライオンでバイトしていたことは忘れない』というセリフがあるんですが、それはフランスで通用するんでしょうか?」と笑わせた。

この記事の写真

  • NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 1 後列左から、秋山菜津子、大倉孝二、藤井隆、村岡希美、門脇麦、池田成志、銀粉蝶、前列左から、野田秀樹、妻夫木聡、深津絵里、天海祐希、古田新太
  • NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 2 野田秀樹
  • NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 3 妻夫木聡
  • NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 4 深津絵里
  • NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 5 天海祐希
  • NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 6 古田新太
  • NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 7 秋山菜津子
  • NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 8 大倉孝二
  • NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 9 藤井隆
  • NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 10 村岡希美
  • NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 11 門脇麦
  • NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 12 池田成志
  • NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 13 銀粉蝶
  • NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』会見 14

インフォメーション

NODA・MAP 第22回公演
『贋作 桜の森の満開の下』

【スタッフ】作・演出=野田秀樹(坂口安吾作品集より)
【キャスト】妻夫木聡/深津絵里/天海祐希/古田新太/秋山菜津子/大倉孝二/藤井隆/村岡希美/門脇麦/池田成志/銀粉蝶/野田秀樹 ほか

■東京公演
2018年9月1日(土)〜12日(水)
・会場=東京芸術劇場 プレイハウス

■大阪公演
2018年10月13日(土)〜21日(日)
・会場=新歌舞伎座

■福岡公演
2018年10月25日(木)〜29日(月)
・会場=北九州芸術劇場 大ホール

■東京公演
2018年11月3日(土・祝)〜25日(日)
・会場=東京芸術劇場 プレイハウス

各公演とも
・一般前売=7月28日(土)開始
・料金=全席指定S席10,000円/A席8,000円/サイドシート5,500円

■パリ公演
2018年9月28日(金)〜10月3日(水)
・会場=国立シャイヨー劇場

関連サイト

トラックバック

この記事のトラックバックURL

http://www.theaterguide.co.jp/mt/mt-tb.cgi/9896