鈴木京香「ケンカ上等!」 ヤスミナ・レザ作『大人のけんかが終わるまで』製作発表会 - 2018年5月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『大人のけんかが終わるまで』会見 1 左から、板谷由夏、藤井隆、鈴木京香、北村有起哉、麻実れい

▲ 左から、板谷由夏、藤井隆、鈴木京香、北村有起哉、麻実れい

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ヤスミナ・レザの最新作『大人のけんかが終わるまで』が、岩松了の上演台本と、文学座・上村聡史の演出で日本初演。本作の製作発表会が都内で行われ、キャストの鈴木京香、北村有起哉、板谷由夏、藤井隆、麻実れいが登壇した。

大竹しのぶ、段田安則、秋山菜津子、高橋克実の出演で2011年に上演され、ロマン・ポランスキー監督により映画化もされた『大人は、かく戦えり』(映画邦題「おとなのけんか」)、市村正親、平田満、益岡徹共演の『ART』(1999年・2015年)など、シニカルで悲劇的なコメディーで日本でも好評を博すヤスミナ・レザ。今回は、破局寸前の不倫カップル、アンドレア&ボリス(鈴木&北村)と、偶然、彼らと一晩居合わせることになった友人カップル、フランソワーズ&エリック(板谷&藤井)、そして、その認知症の母親(麻実)という、男女5名のコミカルな会話劇からなる、少し苦味のある大人のコメディーだ。

会見では、作品にちなみ、キャストたちが受けた心理テスト「ケンカ力診断」の結果が発表に。鈴木、板谷、麻実、藤井は“ケンカ中級者”とのこと。4人は「比較的ケンカが上手で負けたと思うことはない。ただケンカで相手との関係性を深めるというよりも、表面上の勝ち敗けを求めてしまう。理詰めで攻めてしまい、相手を追い詰めてしまう。たまには、泥臭いケンカもしてみては」と診断された。

鈴木は「アンドレアはケンカ大好きだと思っていたので、中級ではまだまだ。私は、普通の四角四面の小さい、つまらない女。アンドレアのようにダイナミックな女性に憧れるんです。もうちょっと人と向き合って、自分の意見をはっきり言える女性に憧れますね」とコメント。

藤井は「20代のころのマネージャーに『理詰めで言われるとヘコむ』と言われた」と診断にうなずきつつも、「泥臭いケンカで仲良くなるのってイヤ(会場笑)。大事な人とはケンカしないし、でもそんな出来た人間じゃないので、どうでもいい人とはガンガンケンカする(会場笑)」と独自のポリシーを語る。さらに「でもこれ、どういう質問があったかを言わないとまったく意味がないんじゃないですかね? これに関しては後で制作サイドとお話したいですね(会場笑)」と“理詰め”ぶりを披露して笑いを誘った。

麻実は「中級と聞いてびっくり。ケンカが嫌いというか、糠に釘、暖簾に腕押しなタイプでケンカにならない。私もケンカに疲れちゃうので。そこがイボンヌに生かせたら」と役づくりへのアプローチをのぞかせた。

一方、一人残った北村は、“ケンカ初心者”で「ケンカが苦手で、自分から折れたり謝ったりして、人と対立するのを恐れるタイプ。ケンカも、自分を伝える一つのコミュニケーションとして活用してみては」という結果に。

北村は「確かにあまりケンカの記憶はないですね。好き嫌いがすごくはっきりしていて、『こいつはダメ』だと思うと距離を取る。そうすると何も起こらずにスルーできるし(会場笑)」と明かし、「たぶん皆さんとはずっとそばにはいると思う。中級者に囲まれているのは、役の状況には合ってるかな(笑)」と笑顔を見せた。

そのほか、登壇者のコメントは以下の通り。

■上村聡史(代読コメント)
今、何かと話題の不倫をテーマに繰り広げられるこの物語は、未来永劫変わることのない男女関係と、社会の中で私たちにのしかかってくる倫理観とが、繊細かつ大胆に衝突していきます。そしてそこに、“まだらボケ”というこれまた厄介な問題が加わるので、相当、面倒くさい大人たちのケンカになることが予想されます。ですが、それは失われてしまった青春を取り戻すかのような、狂乱のセレモニーのようで、ある美しさも兼ね備えた作品になるかと思います。すでに仕上がっている岩松了さんの上演台本は、原作の素晴らしさを備えつつも人間の滑稽さを鋭く表現されていて、今回集まった魅力的なキャストの皆さんの身体を通して発語された時、どういう音となって劇場空間に響き、お客様に届くか今から大変楽しみです。

■鈴木京香
皆さんこんにちは“ケンカ上等”鈴木・アンドレア・京香です(会場笑)。ハチャメチャに楽しいお話なんですが、初めて岩松さんの上演台本を読み終えた時に、なんだか大人って切ないなと胸がキュンとしたんです。もう大人になった私たちには、それぞれの抱える事情がすごく理解できて、本当にいいお話です。すべての大人に観ていただきたい舞台です。
(上演台本を手掛けた)岩松さんの作品の大人たちは、一生懸命で健気でかわいらしいという感想。そして、上村さんはしっかりと物語を理解して、構築なさる本格派ですから、かわいらしさだけでない人間の苦悩を描かれていくでしょう。これは本当に難しいと思っています。素晴らしい先輩の麻実さんが「上村さんの演出ならば!」と伺ったので、稽古場が楽しみです。
この5人の布陣で、今年の夏は日本全国を回ります。とにかく楽しみなのはこの5人で、日本初演作に取り組めること。オリンピックの前ですが、(“5”に絡めて)私にとってのオリンピックは今年だという気持ち。強調し合っているような、いないような、不思議な大人の話をつくり上げて皆さんのもとにお届けしたいと思います。

■北村有起哉
追い詰められた状況で物語が始まるんですが、この役をあの人がやるんだと、読んでいると、本当に吹き出してしまう。本番初日から、皆さんと強力なタッグを組みながら、ギリギリの綱渡りで、どこまで攻めて、どこまで安定してできるのか、なるべく吹かないように、吹くのはお客さんだけになる、すてきな舞台にしたいと思います。
キャストも演出家もすべてが初めてです。みんな、大人として人に気を遣いながら、言いたいことを言うんですが、でもその感覚がずれてるから、ケンカも当たり前に起こり、仲直りのほっこりもある。どこまで気を遣って、だんだん我慢できなくなって、溝が深くなるとか(笑)、そういうことが自然にできれば。とにかく、台本を読んで覚えて、自分の番でセリフを言うと、シンプルにやってみようと。つくり込み過ぎずに、皆さんに自然に揉まれていくでしょうから(笑)、楽しみに受け身になりながらやっていこうと思います。

■板谷由夏
大人が背負うものを背負ったままケンカするとこうなるんだと、大人って愛おしいなという思いになります。今年初めて4月に舞台に挑戦して、2本目になります。挑戦の年として駆け抜けたいと思います。まずこのカンパニーに参加できるのが、本当に本当にうれしくて、皆さんとどう渡り合う日々を送るのか(笑)、食らい付いていきたいと思います。
裸で飛び込もうと思っています(笑)。常にオープンで、なるだけ皆さんからいかに吸収できるか、一緒にできるか、とにかくそれをやるためには“丸裸”でいこうと思います。“楽しみ”というところまでの余裕がないのですが、楽しめるところまで行き着きたいですね。あまり脳で考え過ぎず、身体で感じたままにいようと思います。

■藤井隆
台本を読んではいますが、やっぱり稽古場で皆さんがどう演じられるのかが楽しみです。存分に稽古場を楽しんで、お客様に笑っていただけたら、こんな幸せなことはないなと思っています。
私も稽古を楽しめるほど余裕がないんですが。お母さん(麻実れい)とフランソワ(板谷由夏)と3人で“気が狂ったように笑う”という箇所があるんです(笑)。麻実れいさんと気が狂ったように笑える日が来るなんて思ってもみなかったので、それは楽しみですね(笑)。

■麻実れい
最初は概要に「やや認知症」とあったんですが、台本には「だいぶ認知症」だとありました(笑)。でも、仲間たちからは「あなたは何もつくらずにそのままでやれば、イボンヌになる」と言われてます(会場笑)。生まれてこのかた、ずっとボケてきたので(笑)。ただ、ボケてる役なので、同じようなセリフでも、ちょとずつ違っている箇所があったり、すごく覚えにくくて、ますます生まれ持った認知症が悪化するようで怖いんですが……(会場笑)。すてきな仲間にめぐり合えたので、頑張ってまいりたいと思います。
初めて出会った4人と、一つの舞台をつくっていく楽しみはとてもあります。由夏さん、私も裸で飛び込みますから(笑)。ボケてるお役なので、ボワンと漂うように、2組の間をふわふわとしながら、接着剤的な役ができたら。素晴らしい上演台本ですし、上村さんがいらしたら、もうこれは“鬼に金棒”だと思うので、楽しく苦しく頑張ります。

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  • 『大人のけんかが終わるまで』会見 1 左から、板谷由夏、藤井隆、鈴木京香、北村有起哉、麻実れい
  • 『大人のけんかが終わるまで』会見 2 鈴木京香
  • 『大人のけんかが終わるまで』会見 3 北村有起哉
  • 『大人のけんかが終わるまで』会見 4 板谷由夏
  • 『大人のけんかが終わるまで』会見 5 藤井隆
  • 『大人のけんかが終わるまで』会見 6 麻実れい
  • 『大人のけんかが終わるまで』会見 7

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