藤田貴大演出『書を捨てよ町へ出よう』が再演 主演に初舞台・初主演の佐藤緋美 - 2018年6月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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東京芸術劇場『書を捨てよ町へ出よう』藤田貴大(左)と佐藤緋美

▲ 藤田貴大(左)と佐藤緋美

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藤田貴大(マームとジプシー)演出により、2015年に東京芸術劇場で上演された寺山修司作『書を捨てよ町へ出よう』が、再演される。

現代演劇のルーツである、1970年代前後の傑作戯曲を、気鋭の若手演出家により復刻する同劇場の「RooTS」シリーズ。つかこうへい×三浦大輔『ストリッパー物語』(2013年)、清水邦夫×熊林弘高『狂人なおもて往生をとぐ』(2015年)、竹内銃一郎×小野寺修二『あの大鴉、さえも』(2016年)、唐十郎×福原充則『秘密の花園』(2018年)を上演してきた。

このたび、シリーズ初の試みとして、2015年上演の『書を捨てよ町へ出よう』が再演。主人公の“私”には、浅野忠信とCHARAの長男で、モデルとして活動する佐藤緋美(さとう・ひみ)が、初舞台・初主演で挑む。主人公と同じ18歳となる佐藤は「寺山修司の世界観は理解できないことだらけですが、わからないから演ってみたいし、それが自分のためになることだけは間違いないので、頑張るだけです」と抱負を語っている。

■藤田貴大
もちろんぼくはその時代のことを身をもって知っているわけではないけれど、だけれど、想像してみたくなったのだった。演劇を、彼らはどういう風にして捉えていたのだろう、そして、彼らにとって路地とは? 道ゆく人々を、特殊な窓をとおして見つめてみたときに思い浮かんだものがあったのだろう。時代から弾かれたひとたちはどこへ向かうのか。自分たちは、この国で、どうなのか。これでもかってくらい叩き込まれた敗北感と、それでもどうしたって納得がいかなかったこと。その両方をそのままのかたちで、つよい焦燥とともに、舞台に、路地に、現しつづけた彼らの姿を想像するに、ぼくはぼくらと無関係だとはおもわなかった。あのころの日本と現在の日本は、じゃあどうちがうのだろう。現在の、路地は? これはただの再現ではなく、現在の音と色と言葉が、これでもかってくらい練り込まれた、まったくあたらしい作品だとおもっている。しかし、あたらしいとは、なにを持って、あたらしいと云えるのか。あたらしい、というのは、じつは、もともとあるものがなくては、あたらしくないのではないか。もともとあった音を、色を、言葉を、切り刻んで、解体して。あたらしく、構築していく。現在として、構築していく。かつて、彼らがそうしたように、ぼくらも舞台のうえで、または路地で、さまざまなシーンをその場で、コラージュしていく。まさに、閃いたのは、色でいうと、銀色だった。銀世界に、音を、色を、言葉を置いていくイメージで。また、つくっていきたいと、おもっている。
(2018年2月)

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  • 青柳いづみ
  • 寺山修司
  • 東京芸術劇場『書を捨てよ町へ出よう』2015

インフォメーション

RooTS シリーズ
『書を捨てよ町へ出よう』

【スタッフ】作=寺山修司 上演台本・演出=藤田貴大(マームとジプシー)
【キャスト】佐藤緋美/青柳いづみ/川崎ゆり子/佐々木美奈/召田実子/石井亮介/尾野島慎太朗/辻本達也/中島広隆/波佐谷聡/船津健太/山本達久(ドラマー) ほか
映像出演=穂村弘/又吉直樹

2018年10月7日(日)〜21日(日)
・会場=東京芸術劇場 シアターイースト
・一般前売=8月11日(土)開始予定
・料金=全席指定 一般前売4,800円、当日5,300円/65歳以上4,300円/25歳以下3,800円/高校生割引1,000円

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