白井晃演出『出口なし』に首藤康之、中村恩恵、秋山菜津子が出演 - 2018年7月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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KAAT『出口なし』左から、白井晃、首藤康之、中村恩恵、秋山菜津子

▲ 左から、白井晃、首藤康之、中村恩恵、秋山菜津子


白井晃演出によるKAAT 神奈川芸術劇場プロデュース公演『出口なし』に、首藤康之、中村恩恵、秋山菜津子が出演する。

哲学者でありながら、作家・劇作家としての顔を持つサルトルの代表作として知られる本作。とある一室に閉じ込められた3人の男女が、お互いに理解し合うことなく互いに苦しめ合う、スリリングな会話劇だ。

これまで、森山開次(『Lost Memory Theatre』『夢の劇』)、Ruu(『マハゴニー市の興亡』)といったダンサーたちとの創作を行ってきた白井。今回は、身体表現の要素を前面に打ち出し、ダンサーとともに、戯曲に描かれた“言葉”と舞台に存在する“身体”の新たな可能性を探るという。

■白井晃(演出)
舞台表現において、演劇とダンスの境界線を越えた包括的な形がないかと模索してきた。演劇作品であるサルトルの『出口なし』を、身体性豊かに表現するという大胆な挑戦に、ダンサーの首藤さん、中村さん、女優の秋山さんが挑んでくれる。言葉を身体表現に変容させることと、身体表現を言語化することの振幅運動の中で、今まで見えなかった心理の在り方が浮かび上がって来る。それは、表現の境界線を綱渡りしていくようなスリリングな瞬間でもある。自分の存在は他者の視線によって規定される、というサルトルの思想が色濃く反映されたこの作品は、身体と言葉の関係にも通じるものがある。今回のクリエーションの機会を得て、表現の領域侵犯をより大胆に加速させていきたい。

■首藤康之
僕が最も影響を受けた振付家の一人、モーリス・ベジャールさんがJ.P.サルトルの『出口なし』をモチーフに創作した『3人のソナタ』という作品を20代の時に観てからこの戯曲をいつか演ってみたいと思っていました。2014年に、僕が続けてきたDEDICATED シリーズを白井晃さんに演出をお願いし、ともに創作をしました。その時は「舞踊とは? 言葉とは? 演劇とは? 身体と言葉の融合とは?」などと、いろいろな疑問符を持ちながら作業をしていたのですが、本番が終わった時は、新たな領域に一歩足を踏み入れた新鮮な感覚になりました。舞踊家である僕を、白井さんが真実を持った言葉の世界へ旅をさせていただいた素晴らしい結果でした。今回、秋山菜津子さんとご一緒させていただくことになり(以前から大好きな女優さんでご一緒するのが本当に楽しみです!)、中村恩恵さんと共に、白井版『出口なし』という新しい旅に出発できることを今からワクワクしながら待っています!

■中村恩恵
2014年の白井晃さん演出作品への出演は私にとって初めての演劇体験でした。舞台上で表現をするという点に関しては無言劇であるバレエの出身の私にとって、これまでの活動の延長線上とも言えなくはないのですが。その際、白井晃さんが「ダンサブル」という言葉を頻繁に用いられました。舞踊家の私にしてみれば、舞台に立っているすべての瞬間が「舞踊」だと認識していたので、「舞踊的な表現を」と求められると大いに戸惑いを覚えました。公演後も、何が「舞踊的」で、何が「演劇的」なのだろうとあれこれ考えました。その後、舞踊作品『ハムレット』の創作に白井さんからアドバイスをいただく機会もあり、白井さんの目指す演技、また身体のあり方が自分なりに少し見えてきたように感じています。『出口なし』の上演に当たり、白井晃さんの世界観をより深く体現できるように努めたいと思っています。また、今回初めてご一緒する女優の秋山菜津子さんとの創作も楽しみにしています。

■秋山菜津子
ダンス要素も必要なこの作品に世界的な舞踏家お二人とご一緒させて頂けるとは……幸せだなと思うと同時に「怖いもの知らず過ぎないか! 私!」そう心で叫んでます。稽古場で本当に叫びださないよう気を引き締めて頑張ります。演出家の方とも久しぶりにご一緒するのでこちらも気を引き締めて臨みたいと思っています。基本的には演技することも歌うことも踊ることも分け隔てなく好きなので。ドキドキしながら楽しんで、そしてすてきな舞台を皆様にお届けしたいです。

インフォメーション

KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
『出口なし』

【スタッフ】原作=J.P.サルトル 演出=白井晃
【キャスト】首藤康之/中村恩恵/秋山菜津子

2019年1・2月予定
・会場=KAAT 神奈川芸術劇場 中スタジオ
・一般前売=10月初旬開始予定

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