堂本光一&井上芳雄が世界初演作に手応え ジョン・ケアード演出『ナイツ・テイル』開幕 - 2018年7月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『ナイツ・テイル』開幕 1 左から、大澄賢也、上白石萌音、井上芳雄、堂本光一、音月桂、島田歌穂、岸祐二

▲ 左から、大澄賢也、上白石萌音、井上芳雄、堂本光一、音月桂、島田歌穂、岸祐二

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堂本光一&井上芳雄タッグの共演、ジョン・ケアードの脚本・演出による世界初演ミュージカル『ナイツ・テイル−騎士物語−』が、プレビュー公演を経て、27日に帝国劇場にて開幕した。

それぞれに第一線での活躍を続けている堂本&井上の夢の競演が実現した今回。ジョン・ケアードは、シェイクスピア最後の作品として知られる『二人の貴公子』を題材に選び、新たな脚本・音楽・振付・演出を施した、世界初演作品を立ち上げる。

開幕を迎え、主演の二人は「ジョンを筆頭に、2カ月の稽古を経て、ゼロからつくっていくことをみんなでやってきましたが、お客様が入ってやっと完成したという感覚。初日でありながらすごい達成感」(堂本)、「世界初演は、影も形もないところからつくり上げるもの。その苦労はあったけど、お客様と一緒に世に出せて幸せだった」(井上)と喜びを表した。

さらに、井上は「いろいろな要素がある作品ですが、何より演劇としてすてきなものになったのがうれしい。最後まで、舞台上で楽しみます。でも、その先にこれをやった意味や変化が起きるように、チャレンジを続けていきたい」、堂本も「今ここに立てているということで、幸せいっぱい。これだけの打ち上げ花火のような感じで終わりたくないし、いろいろなことに繋がるようにという思いもある。ただ、とにかく今は、この作品をお客様に届けたい」と、共に意欲的な姿勢だ。

大澄賢也は「カンパニーみんなでつくったので、リニューアルした帝劇にぜひいらしてください」とメッセージを送ると、上白石萌音は「世界で初めてのミュージカルですから、稽古中は私たちしか知らなかったものが、ここからどんどん広がっていくんだと思うとすごく幸せ。夢だった帝国劇場でのミュージカルですので、足を引っ張らないように頑張ろうと思います」と気を引き締める。

また、上白石は、初日後の打ち上げの席で涙したことを明かされると、「ジョンさんのスタッフ一人一人への感謝の言葉を聞いていたら、稽古の日々が走馬灯のように頭に流れて、よく分からずに涙が溢れてきてしまって。カーテンコールで泣けたらよかったですね(笑)」と笑わせた。

岸祐二は「ジョンも『“作品をお客様に渡す”ことを忘れずに』と言っていましたが、劇場にお客様が足を運んで作品が完成します。個人的には、豊洲の方でも仲間がシェイクスピアを題材にした作品をやっているので、そこには負けないぞ! と言っておきたい(笑)」とライバル心を見せると、島田歌穂は「ジョンには『レ・ミゼラブル』で人生を開いてもらいました。そんなジョンの新作、思い出深い帝劇で、皆さんと一緒に携われました。とにかく世界初演の、今ここでしかないものを観ていただきたい」と語る。

音月桂は「二人がラブラブだったのでヤキモチしてたんですけど(笑)。互いにリスペクトされてる関係が穏やかで、稽古場でピリッとした時があっても、カンパニーが乱れずに一致団結できたのはお二人のおかげ。しっかり二人の背中を見ながら、足を引っ張らないように千秋楽まで務めます」とカンパニーのムードの良さを述べた。

客席の反応には、井上は「すごく良かった」と即答。「“騎士物語”というタイトルに、剣を構えたビジュアルで、どんな話なんだとお客様も緊張されてたかと思いますが、実際はコメディーでもあるので、物語が進むに連れて『あ、笑っていいんだ』『もしかしたらあの男二人はバカなんじゃないか』って(笑)、空気が浸透していって、物語と一緒に反応が増えてきた」と手応えをのぞかせる。

堂本は「ジョンは、とにかくセリフに間を開けないようにと。だけど、ちゃんと言葉やストーリーを伝えなさいといけなかった。テンポよくシェイクスピアのセリフをポンポン言って伝わるのかという不安はあった」と苦心した点を明かしたが、「『ここで笑ってくれるのか!』という感覚を得て、それによって本番で作品が完成されていくという感覚を得た」と仕上がりに胸を張る。

ジョン・ケアードをはじめ、ポール・ゴードン(作詞・作曲)、デヴィッド・パーソンズ(振付)といった海外クリエーターたちとの共同作業に、堂本は「間近で見て、直に受けたことは、自分のこれまでとこれからにすごく財産になる」と目を輝かせる。創作過程にも積極的に参加したそうで「ジョンは『世界初演はオリジナル・キャストが一番重要になるもの』だと。こちら(役者)から提示していかないと物事が運んでいかないので、アイデアを提案するというよりか、今までの経験を出していかないといけなかった」と振り返った。

なお、稽古期間中に「ジョンに怒られたのは?」という質問が飛ぶと、登壇キャストたちはそろって、岸の方を向く。岸は「ジョンから、王様としてドンと構えてろと。二人(堂本・井上)はシンメトリーで舞台に立つので、その二人をちゃんと見守るようにと。僕はついつい感情で動いてしまうので、そうすると『Don't move』と、延々と1時間くらい言われて……(笑)」と苦笑いを見せると、堂本は「稽古場では“Don't moveコント”が始まったぞと言ってましたね(笑)」と笑いを誘った。

堂本&井上という、多くのファンにとって注目のドリームコンビ誕生が実現した本作。堂本は「自分としてはミュージカル俳優とは思っていないので、尊敬する皆さんの中に入らせてもらって、一緒にできるのは光栄で毎日が刺激的。僕は今回“飛び込んだ”気持ちだったけど、僕と芳雄君とのフィールドは違えど、志は同じ方向だと分かったし、すごく頼もしくて、稽古自体が楽しかった」と謙虚に尊敬の念を込め、「芳雄君も常々『一人で主演を張るのとは感覚が違う』『しんどいことは2分割、喜びは2倍になる』と言うけどその通り。その感じがすごく心地いい」と充実した表情だ。

対して、井上は「結婚式の挨拶みたいですけどね(笑)」と笑いながらも、「光一君は謙虚にこう言うけど、立派なミュージカル俳優。一緒にやることで、僕は“スター”ってこういうことなんだって思わされました。輝き華やかさはもちろん、中身も伴って、新しい挑戦を見せてくれる。今、当たり前のように舞台に立っているのがすごくうれしいけど、今まではなかったことなんですから」と、お互いのリスペクトが伝わってくる。

ところが、和やかなコンビぶりがうかがえる二人にも、プレビュー公演では、抱き合うシーンでキスしてしまうというアクシデントもあったそうだ。井上によると「抱き合う動作の時に、お互いに身体を入れる方向(井上は舞台奥側、堂本は手前側に)を決めていたんですけど、手を取り合った後の時だけは、それが逆になる」のだそう。

堂本は「完全に僕のミス。自分で決めたんですけど、間違えて思わずうわっ!と(笑)」と謝罪。“感触”を問われると「感触もなにも二人でポッとしちゃって(笑)。その後、そのシーンはなくなりました(笑)」と答え、幻のワンシーンに終わってしまったようだ。

自身の『Endless SHOCK』も含めて、帝国劇場に立つのは4カ月にも及ぶことになる堂本。「こんなありがたいことはない。『SHOCK』でも言っているけど、帝劇は神聖な場所。それに今回はリニューアル工事を終えて一番最初の公演というもの光栄。楽屋もきれいになっているし(笑)。素晴らしい諸先輩方がつくり上げた歴史のある劇場であることを忘れずにステージに立ちたい」と真摯に姿勢を正すと、井上は「もう住んでるみたいなもの。家賃払った方がいい(一同笑)」と笑いを誘う。

しかも、4カ月にわたり帝劇の舞台に立った役者は、これまでに、市村正親、松本幸四郎、森繁久彌であり、堂本はそれに続く4人目になるという。これに「怖い! 恐ろしすぎる! 大丈夫、東宝さん?(会場笑)」と恐縮した堂本。「そんな偉大な方々の名前に並ぶのは、恐れ多いこと。僕にとっては挑戦したことへのご褒美をいただいた感じ。期待を裏切らないものを、お客様に届けると言い聞かせてしっかりと務めを果たします」と気合をれた。

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  • 『ナイツ・テイル』開幕 1 左から、大澄賢也、上白石萌音、井上芳雄、堂本光一、音月桂、島田歌穂、岸祐二
  • 『ナイツ・テイル』開幕 2 堂本光一
  • 『ナイツ・テイル』開幕 3 井上芳雄
  • 『ナイツ・テイル』開幕 4 音月桂
  • 『ナイツ・テイル』開幕 5 上白石萌音
  • 『ナイツ・テイル』開幕 6 岸祐二
  • 『ナイツ・テイル』開幕 7 大澄賢也
  • 『ナイツ・テイル』開幕 8 島田歌穂
  • 『ナイツ・テイル』開幕 9 井上芳雄(左)と堂本光一

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