藤山直美が復帰への感謝と意気込み語る 『おもろい女』製作発表会 - 2018年8月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『おもろい女』会見 1 左から、田村孝裕、篠田光亮、黒川芽以、田山涼成、渡辺いっけい、藤山直美、山本陽子、正司花江、天宮良、佐藤正宏

▲ 左から、田村孝裕、篠田光亮、黒川芽以、田山涼成、渡辺いっけい、藤山直美、山本陽子、正司花江、天宮良、佐藤正宏

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『おもろい女』会見 15 渡辺いっけい(左)と藤山直美

▲ 渡辺いっけい(左)と藤山直美

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藤山直美が、乳がんの治療を経て舞台に復帰。10月より上演される舞台『おもろい女』の製作発表会が、都内で行われた。

昭和初期に活躍した実在の天才漫才師ミス・ワカナを題材とした本作。ワカナが15歳で相方・玉松一郎と出会い、結婚、別離を経ながら、漫才で人気の頂点を極め、若くして命を落とすまでの生涯をドラマチックに描き出したものだ。

1965年に森光子・藤山寛美の「ワカナ・一郎」でTVドラマとして誕生し、78年には森と芦屋雁之助のコンビにより芸術座で舞台化。その後、森は463回にわたり同作の主演を務め、代表作の一つとなった。

藤山出演版は、相方・玉松一郎役に渡辺いっけい、潤色・演出に田村孝裕を迎えて、2015年に上演。昨年3月に、再演を予定していたが、藤山の乳がん治療のために、公演は中止に。このたび、療養期間を経た藤山の復帰作として、満を持しての3年ぶりの再演が実現する。

会見では、共演者に迎えられて、藤山が登場。壇上では渡辺から花束を受け取り、感慨深い表情をのぞかせた。稽古に向けては「日常生活は困らないんですが、これからプラスして、お芝居となるとそこからちょっとエンジンが変わるので、お稽古入ってからですね」と気を引き締めた。

しかし、療養期間の様子を問われると「初期の乳がんと分かってからは、お医者さん任せ。言うてもらた通り、治療は素直にフルコースでさせてもらいました。値切ってもしゃあないですし(笑)」「永ちゃん(矢沢永吉)のDVD見てる時が楽しかったですね。一緒に歌って踊るんです。リモコンがマイクですわ。それが終わった時に、アホちゃうかと思いながらも、次の日もそんなことして(笑)。私の好きなもの。歌舞伎と野球と矢沢永吉の3つは外さないように生きてきました。ご静聴ありがとうございました(笑)」と会場の笑う。藤山ならではの、存在感を早くも発揮する一幕も見せてくれた。

そのほか、会見での主なコメントは以下の通り。

■藤山直美
まず、私事の手術・治療のことにおきまして、東宝さん、共演者・スタッフの皆様、チケットを買ってくださったお客様に対して、中止という一番やってはいけない状況にしてしまったこと、お詫び申し上げます。そして、お力添えくださり、ありがとうございました。感謝いたします。またこうしてご縁をいただいて、再演として舞台に立たせていただいて、大変うれしく思っております。
自分の体力がどこまで戻っているのか、役者としての勘・インスピレーション、スピードが、どれだけ戻っているかは、お稽古で皆さんのお力を借りないと分かりませんが、無理せずに、少しずつ、ゆっくりと初日に間に合うように、すべて戻せして、責任を持って舞台に臨ませていただきたいと思います。コツコツとうるさくなく、努力いたしますのでよろしくお願いいたします(会場笑)。
【ファンに向けて】
病気というのは誰もがかかる、抵抗できない一つの“魔”みたいなものですが、たくさんの皆さんに支えていただいたおかげ。「元気になればいいな」という皆様の心が届いたおかげです。こうして復帰できたことを感謝いたします。『おもろい女』は、もともと森光子さんが大事に大事に育てられた作品。森光子さんの心の底の部分を大事に演じたい。それを目標に頑張ります。おごることなく、媚び売ることもなく、やることをただ一つ見つめて努力を続けていきたいと思います。
【初演を振り返って】
初演では、毎日、漫才のネタ合わせしたのを覚えてます。漫才は一日二日でできるものではないものですが、“漫才に命を懸ける”ところにはウソがないように演じないといけませんから。稽古から一生懸命、皆さんと詰めて詰めて詰めて、助けてもらいながらやった思いがあります。

■渡辺いっけい
いろいろな思いがあります。待ちに待った再演です。個人的には、再演に出るというのは実は初めてです。今までは、役者として前回をなぞったり、前回を超えないといけないという気持ちから、再演には気後れするところがありました。その僕が、『おもろい女』で再演に臨むのは、非常に幸せだと思っています。
初演では「もっとこうすれば」ということがいろいろありました。それは、自分の中でもチャレンジです。前回は、自分のことで精いっぱいだったけど、いろいろな意味で、藤山さんと一緒に、芝居を成功させるために頑張りたいと思います。でも、張り切り過ぎずに、皆さんと一緒に楽しい舞台にしたいと思います。
【初演を振り返って】
1日1場ずつ動きを付けていく稽古だったんですが、それが本当にスケジュール通りで。田村君が、1日でそのシーンの大体の動きを決めていくんですね。変な言い方ですけど、“健康的な稽古場”だったなと思います。

■黒川芽以
前回は私は20代で、今回で30代になりました。はつらつとしたエネルギッシュな役なので、元気がまだあるんだぞというところを見せて頑張りたいと思います。私も、舞台で同じ役を演じるのは初めてなので、自分にとってどう勉強になり、どんな変化が生まれるのか? どうすれば、新しいお客様も、前回観てくださったお客様も楽しんでいただけるのかと想像しながら演じたいと思います。
最近は、年下の役者さんとやることが増えて、大人になったんだなと思っていたんですが、やっぱりまだまだ大先輩の方々がたくさんいらっしゃいます。私もエネルギーをいただきながらも、周りに元気を与える芝居をしたいと思います。
【初演を振り返って】
一度、本番中に、直美さんと対面して話している場面で、なぜかずっと私のネックレスをおどけた顔で凝視してらして、私はそれに笑いそうになってしまったことがありました(笑)。ご自身は目まぐるしく、ずっと出演しているのに、私に元気を与えてくれる余裕をもってらっしゃるのが、すごいなと感じました。今回は、私もそれくらいにできるように仕上げたいと思います。

■篠田光亮
僕も前回に続く再演組で、どんな形で新しく表現できたらいいのかなと考えています。直美さんが帰ってきてくれましたし、新しい出演者の皆さんもいますので、一からまた、『おもろい女』をつくれたらと思っています。
【初演を振り返って】
そうそうたる諸先輩方と板の上に立ち、目を見て芝居できるのが何より楽しくて、「集中しなきゃ」とか考えずに、自然に芝居ができていました。前回、いっけいさんを上手から下手までおんぶして全力ダッシュするというのがありまして。あれから3年ほど経って、年齢がいきましてたので、それができるか(笑)。また稽古場で話し合いたいと思います。

■天宮良
私は初参加で、とてもすてきな、偉大な作品への参加は光栄に思っています。私は、ミス・ワカナにあることないことを言って、お金をだまし取り、ヒロポン中毒にしてしまう悪い男ですが、皆さんご存知の通り、私の中には黒いものが全然ありません。顔の色は黒いんですが、腹は白いので(笑)。これからどうやっていこうと考えていますが、演出・田村さんのお力もお借りして、お客様に「ひどいことをしやがって!」と怒っていただけるような浅原を演じたいと思います。
【初参加への期待】
これだけの素晴らしい俳優の集まりですので、“健康的な稽古場”は楽しみですね。自分が出ていないところも、目を皿のようにして見ていきたいです。本番中にいろいろなハプニングが起こっても、それを楽しみながら、空間を生きていきます。

■佐藤正宏
今、本当に晴れがましくてうれしいです。初演は、いろいろな思いを込めてつくられたことかと思います。その思いを引き継いで、楽しい舞台にできたら。皆さんぜひお越しください。
【初参加への期待】
私も藤山さんと同窓生で、今年還暦なんですよ。ワハハ本舗の久本雅美、柴田理恵とも同窓生で。原辰徳さんもね(笑)。いろいろな同窓生がいる中で、藤山直美さんはかなりうれしい同窓生です。今までは客席で観ていた人が、稽古場で見れるってのは、それはもう、うれしくて楽しみだし、本番も舞台に出られるなんてね。親に自慢したいです(笑)。

■正司花江
(藤山の復帰は)ものすごくうれしいです。直美さんの小さいころから知っているから、こうして元気でなによりです。また、こうして一緒にお芝居できるのはすごく楽しいです。頑張りましょね。よろしくお願いします。
【初演を振り返って】
普通はババの役とかなんですけど、これは社長さん。大阪のお笑いの劇場をつくった社長さんの役なんですね。そんな役やったことないから、ものすごくうれしいんです(笑)。だから今日も張り切って、着物着てきたんですけど、もう年ですわ。前帯忘れてきてね。もうくちゃくちゃですわ(会場笑)。そんな年になってるのに、こうして皆様と舞台に出してもらえる。ありがたい。幸せです。
直美さんは始めから終いまで、頑張ってはるから、「少し抜いてやったら」と言ったんです。そしたら「私ね、観てるお客様に『ここ抜いてるな』って思われたらイヤやねん。全部一所懸命やりたいねん」と言ってね。わぁウチとはえらい違いやなと。ウチは、どこで楽しようかばっかり考えてるんです(会場笑)。だけど、今回は一所懸命やりますのでよろしく(笑)。

■田山涼成
何より「ありがとう」と言いたいのは、直美さんが帰って来られたこと。本当にうれしいです! 病気になられたと聞いて「亡くなるの!?」と思うくらいに無学だったんですが、こうして帰って来られて、今は思いが倍以上に膨らんでいます。久しぶりにお顔を拝見して、以前と全然変わらない表情で、心からうれしかったです。きっと面白い舞台になります。
【初演を振り返って】
役者同士のキャッチボールがうまくできていましたね。初演では、若い東大の学生の時代も、カツラを付けて演じたんですが、今回は、全編カツラを付けて演じてみたいと思うんですが、いかがでしょうか(笑)。

■山本陽子
興行師の社長として、大変厳しく怖しく、力のある心のこもった、愛情のある役を演じます。久しぶりにお目にかかって、本当にお変わりなく、またご一緒できて幸せに思っています。今度も、舞台の上で丁々発止で演じたいと思います。
【初演を振り返って】
(藤山は)とにかく腰が低く、皆さんへの気配りが半端じゃないんですね。私は2場だけの出演なんですが、直美さんは、3時間ものすごいバイタリティーなんです。こんな芝居ができる女優さんがいらっしゃるのかと、毎日感心していました。私のもとを去っていく場面での、二人の丁々発止は、3年経って少しは貫禄が出せるかなと思いますので、もうちょっと気持ちを高めて演じたいと思います。

■田村孝裕
多くのお客様がご期待されるのは、恐らく、藤山直美さんの変わらぬ元気なお姿だと思うので、共演者の皆さんの力を借りながら、僕らは全力でサポートしていきます。どうしても初演と比べられるかもしれないけど、それよりも面白い作品づくりを、稽古場で必死こいてやっていきたいと思います。
【初演を振り返って】
偉大な作品なので、僕も毎日、稽古場で緊張していました。シーンごとの稽古を見ていくと、やっぱりその面白さに笑ってしまうけど、それに引っ張られ過ぎてもダメだと考えたんです。最後に、全体を俯瞰で見た時に、時代背景に、大きく二人の関係性が変化していく過程が一番の見どころなんじゃないかと。皆さんのお芝居を見ながら気付けた時、僕自身の腹が決まりました。それを決めたのが初演の大きな思い出ですね。
そのスタンスは変わらずに、再演もやっていきたいと思っています。どうしても初演のイメージが、僕の中で美化されているし、ご覧になったお客様もそうかもしれない。そのハードルを超えるのは大変だろうと、今から覚悟しているので、稽古場で、皆さんと相談しながら、面白おかしく、楽しく、ゲラゲラ笑いながら芝居をつくりたいですね。

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