草笛光子「“残像”を払拭して生まれ変わる」、松岡昌宏「マイケルを俺色に染めて見せます!」 『新・6週間のダンスレッスン』製作発表会 - 2018年8月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『新・6週間のダンスレッスン』会見 1 左から、鈴木勝秀、草笛光子、松岡昌宏

▲ 左から、鈴木勝秀、草笛光子、松岡昌宏

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『新・6週間のダンスレッスン』会見 5 草笛光子(左)と松岡昌宏

▲ 草笛光子(左)と松岡昌宏

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草笛光子が自らライフワークと語る『6週間のダンスレッスン』が、パートナー役にTOKIO松岡昌宏、演出に鈴木勝秀を迎え、装い新たに上演。『新・6週間のダンスレッスン』の製作発表会が都内のホテルにて行われた。

本作は、68歳になる未亡人リリー・ハリソンと、45歳のダンスインストラクターのマイケルという、孤独な男女の心の交流を描いた二人芝居。二人が、6週間のダンスレッスンの中で、言葉では伝えられない思いや感情を表現していくというハートフルな作品だ。2006年の日本初演から、2014年まで通算194回の上演を重ねられてきたが、今回は、衣裳や舞台装置など、すべてを一新して上演される。

マイケル役・松岡との共演は、草笛からのラブコールにより実現したという。『ロスト・イン・ヨンカーズ』(2013年)での松岡との共演で、草笛は「ああ、ここにマイケルがいた」と直感。2014年公演に松岡を招待した時を振り返り「『なんで観てもらったか分かる?』と聞いたら、『分かった。あれをできるかだろ?』『マイケルは合う』って。その時から自信満々でマイケルそのもの」と信頼を寄せる。

松岡は「楽屋にお邪魔した時に、そういった匂いがちらほらとしてて。うれしかった。プレイヤーとしては、人の舞台を拝見した時には、自分だったらどうやるか考えることは多々あるもの。楽屋では『僕がマイケルなら』という話をしたんです」と回想。「自分がやる以上は、松岡の味を出さないといけない」と気を引き締めた。

『〜ヨンカーズ』では親子役を演じた二人。普段から、松岡は草笛を「ママ」と呼ぶ仲なのだそうだが、今回は、一転して男女としての関係性を演じることになる。

今後の草笛の呼び方に話題が及ぶと、松岡は「じゃあ、光子と呼びます(会場笑)」とジョークを交えながらも、「いや、リリーです。役名で呼べと言われてるんです。慣れていきますよ。稽古中にリリーと呼べるようになるでしょう」と話す。草笛も「私は(松岡を)マイケルと。メールでも必ずお互いのことは“リリー”と“マイケル”ですから。一生懸命努力してます」と明かすと、松岡は「絵文字も使いながら頑張ってますよ(笑)」と笑顔を見せた。

また草笛は、本番に向けて「もう親子じゃないですから。怒鳴り合うところは容赦なくやりましょう。いくら前から知ってる仲でも、一緒にご飯を食べていても、遠慮なしにやらせていただきます。どうぞよろしくお願いします」と堂々と宣言。さらに「アドリブが出ちゃいそう。突然何かが起こる。でもこれがとっても楽しい“味”だと思う。書かれた通りじゃないものになることを私は狙ってますよ」と目を輝かかせると、松岡は「こういうふうに突然スイッチが入るんです(会場笑)」とコメントして笑いを誘う。

そして、「草笛の心を掴むには?」という質問が飛んだ場面では、「僕が松岡さんのハートを掴む? 顔じゃないですか?(会場笑)」と会場を盛り上げ、草笛も「もう掴まれてます」と返すなど、すでに仕上がっているかのような、コンビネーションぶりを垣間見せてくれた。

■鈴木勝秀
200回にわたる上演ですから、作品の完成度は確固たるものがあるのですが、それを「新」としてやろうというのは草笛さんの発想でした。ここにきて、今までのものを捨て去ってでも、新たに、よりエンターテイメント性の高い作品にしたいという、そのエネルギーに押されてお引き受けしました。普遍的なテーマをしっかりと掴み、伝統を守りつつも、新たな切り口で、現代にピッタリ合うような作品に仕上げます。
【草笛・松岡の印象】
ホン読みからテンポが合っているんです。演劇は書かれたセリフを言っていくものですが、その“書かれている”感じがなくなるかは、役者の呼吸にかかっているもの。それが、こんなに最初から合っているのなら、僕は何をすればいいのかというくらいで、今、驚いているところです。これから先、二人がつくるものをどのようにして見ていられるのか、毎日が楽しい稽古場です。
この作品の中にあるのは、誰もが経験する老いへの不安とか、孤独な各個人がどう結びついていくかということ。これからの日本社会が直面する問題にもつながる、普遍的な題材であり、それがどのような形で解決できるのか、その一つのヒントにもなっている。これは直面する方だけでなく、若い人にも見てもらいたい。それに、草笛さんと松岡君は、ものすごいエネルギーを持っているんです。やっぱりエネルギーのある人を見ることで、(見る方にも)必ずエネルギーは生まれる。稽古場で僕がものすごく感じていることです。それがご覧になった方にも届けば。

■草笛光子
新しいメンバーで、初演をやるようなドキドキワクワクで心配してます(笑)。10年近く演じていますと、演技に“垢がつく”ところがあるものですが、あらためて、ご覧になる方が「え! こうなるの!?」って思ってもらえるような、新しい『6週間〜』になるでしょう。たぶん私も舞台で迷うと思うんです。以前の“残像”を払拭して、新しく生まれ変わるということをやったことがなかったんですから。この歳になって初めて、卵の殻を割って出るような恐ろしさがあります。本当に殻を割れるのか? と考えますが、あと何年女優生活ができるか分からないけど、ここで、死んでもいいからいっぺん頑張っちゃおう!って(笑)。そんな気持ちです。
【二人芝居への挑戦に】
二人芝居は逃げ場がないですし、自分と相手のセリフと両方が錯綜するので、非常に大変なエネルギーが要ります。この芝居は2時間、喋りっぱなし動きっぱなし、着替えっぱなしの、すごく労力の要る芝居です。
【振付・名倉加代子について】
「光子の窓」で一緒に踊りましたからね。大変な生番組でした。名倉さんはスカッとした方ですけど、あのころは三つ編みで学校にいるようなお嬢ちゃんで、芸能界の人とは思えない人がいるなと(笑)。その彼女が、どんどん精進なさってあんな大きな振付家になられて、いまだに踊ってらしてることには尊敬しています。

■松岡昌宏
僕はお客さんとして前回の上演を拝見して、すてきな舞台であることは知っていまいしたが、まさか自分がマイケルを演じることになるとは。いい意味での緊張感を持って、松岡らしいマイケルを演じたい。歴代の諸先輩方がすてきなマイケルを演じていることは重々承知の上で、今までのマイケルをすべて忘れさせて、俺色に染めて見せます!
【二人芝居への挑戦に】
人間の生活の部分部分を切り取って見てもらうには、よりリアリティーが必要。それはつくったものでなく、呼吸とか目線とか、自然な動作の中で生まれるもの。それを生で見ていただくというのが二人芝居の魅力じゃないでしょうか。
【振付・名倉加代子について】
TOKIOでデビューする前、生まれて初めてのミュージカルの時に「いくつ?」と聞かれて「13です」と答えたら「私は○○歳よ」と。きっと何歳か言ったらぶっ飛ばされると思うので(笑)。そう言われたのをすごく覚えてます。それから28年。最後に振付していただいたのは少年隊の『PLAYZONE』ですから約26年ぶり。僕らがダンスを踊らなくなって25年近く経つので、果たして名倉先生の振付を僕ができるのか?(会場笑) なにせ厳しい先生ですからね。名倉先生というだけで、背筋がピクッとなる。Jr.に戻った気持ちで、イチからやり直さないといけません。

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  • 『新・6週間のダンスレッスン』会見 1 左から、鈴木勝秀、草笛光子、松岡昌宏
  • 『新・6週間のダンスレッスン』会見 2 鈴木勝秀
  • 『新・6週間のダンスレッスン』会見 3 草笛光子
  • 『新・6週間のダンスレッスン』会見 3 松岡昌宏
  • 『新・6週間のダンスレッスン』会見 5 草笛光子(左)と松岡昌宏

インフォメーション

『新・6週間のダンスレッスン』

【スタッフ】原作=Richard Alfieri 翻訳=常田景子 上演台本・演出=鈴木勝秀 振付=名倉加代子
【キャスト】草笛光子/松岡昌宏

■東京公演
2018年9月29日(土)〜10月21日(日)
・会場=よみうり大手町ホール
・チケット発売中
・料金=全席指定8,500円

■石川公演
2018年10月26日(金)・27日(土)
・会場=北國新聞赤羽ホール
・チケット発売中
・料金=全席指定8,500円

■福岡公演
2018年10月30日(火)・31日(水)
・会場=ももちパレス 大ホール
・チケット発売中
・料金=全席指定8,500円

■大阪公演
2018年11月3日(土)・4日(日)
・会場=サンケイホールブリーゼ
・チケット発売中
・料金=全席指定8,500円/ブリーゼシート5,000円

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