劇団四季がトニー賞4部門受賞ミュージカル『パリのアメリカ人』を上演 - 2018年9月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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劇団四季『パリのアメリカ人』会見 1 後列左から、岡村美南、吉田智誉樹、スチュアート・オーケン、マイケル・ストランスキー、小林唯、斎藤洋一郎、前列左から、近藤合歓、松島勇気、クリストファー・ウィールドン、酒井大、石橋杏実

▲ 後列左から、岡村美南、吉田智誉樹(劇団四季代表取締役社長)、スチュアート・オーケン(オリジナル・プロデューサー)、マイケル・ストランスキー(アイラ&リオノール・ガーシュウィン信託)、小林唯、斎藤洋一郎、前列左から、近藤合歓、松島勇気、クリストファー・ウィールドン(演出・振付)、酒井大、石橋杏実

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劇団四季『パリのアメリカ人』会見 18 左から、岡村美南、近藤合歓、松島勇気、酒井大、石橋杏実、小林唯、斎藤洋一郎

▲ 左から、岡村美南、近藤合歓、松島勇気、酒井大、石橋杏実、小林唯、斎藤洋一郎

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劇団四季が、2015年にトニー賞4部門に輝いた『パリのアメリカ人』を上演する。

ジーン・ケリー、レスリー・キャロンらの共演で公開され、1952年にアカデミー賞を受賞した映画「巴里のアメリカ人」。ガーシュウィン兄弟の代表曲が散りばめられた同作に想を得たミュージカル版は、第二次世界大戦直後の傷付いたパリの街を舞台に、画家として生きることを夢見るアメリカの退役軍人ジェリーや、バレリーナを目指すミステリアスなヒロイン・リズたちが、新たな芸術と愛の光を見出す姿を描いている。

英国ロイヤル・バレエ団アーティスティック・アソシエイトとして、『不思議の国のアリス』『冬物語』など、数々のバレエ作品を手掛けるクリストファー・ウィールドンの振付・演出、同劇団『リトルマーメイド』『アラジン』などでも知られる、ボブ・クローリーによる舞台美術で、2014年にパリで初演され、翌年にはブロードウェイに進出。トニー賞では振付賞、編曲賞、装置デザイン賞、照明デザイン賞を獲得するなど、高い評価を得た本作が、劇団四季の最新作として日本に上陸する。

■スチュアート・オーケン(オリジナル・プロデューサー)
素晴らしい劇団が、この作品を選んでくれて、とてもうれしく思っています。作品の美しさと情熱をお届けできることに、喜びを感じています。
アカデミー賞を獲得したミュージカル映画を舞台化することは魅力的な企画でした。ガーシュウィンの素晴らしい楽曲も盛りだくさんで、最後の17分間のダンスフィナーレは圧巻です。しかし、この有名な映画は1950年代のハリウッド映画です。それを現代の観客に届けるためには新しい試みが必要だと考え、3つの決断を下しました。
まずは時代設定を、第二次世界大戦直後のヨーロッパに置き換えること。戦争を体験して苦しんだ若者たちの、愛と希望に焦点を当てたストーリーにしました。映画はコメディータッチでしたが、この発想からドラマ主体の作品に切り替えることになりました。
二つ目には、ガーシュウィンの楽曲をさらに発展させること。この企画をガーシュウィン家に提示したところ、100%支援してもらえることになり、曲順を変えたり、編曲するほかに、[ピアノ協奏曲ヘ長調][キューバ序曲][セカンド・ラプソディー]といった、ガーシュウィンの有名な楽曲も作品へ加えることができました。
最後に、ダンスを前面に出すこと。ジャズ、タップ、クラシックバレエなど、さまざまな種類のダンスを盛り込んでいます。ラストシーンのバレエは、ただの複製ではなくて、敬意を払う振付となっていますし、ストーリーを語る手法として、ダンスを織り込んでいます。
そして、このミュージカルに一番重要なのは、クリストファー・ウィールドンに演出してもらうことだと考えました。稀に見る情熱と才能を持ち、バレエと演劇を融合できる人物ですから、彼が参加することを決めてくれたのは、とてもラッキーなことでした。
私自身、以前、ディズニーの役員を務めたことがあり、『ライオンキング』『アイーダ』に携わり、四季の皆さんが、いかにプロ意識が高いかをよく分かっていました。しかし、今回は自分自身がプロデュースした作品での協業ですから、さらにワクワクと期待感が高まっています。この作品を受け入れてくださってありがとうございます。ぜひ、日本のお客さんにもこの作品に恋をしていただきたいと思います。

■クリストファー・ウィールドン(演出・振付)
当時、この作品の演出を手掛けることには、とても驚いて、とてもワクワクしました。初めてのブロードウェイ・ミュージカルでしたし、作品を任せて信頼してくれたことに感謝しています。私は、ダンス出身なので、ダンスを通してストーリーや情熱を伝えることは慣れていましたが、脚本を通してストーリーを伝えることは新たな挑戦でした。リスクもありましたが、皆さんの協力があり、取り組むことができました。
まず、何に焦点を当てたか。すでに有名な映画を、どのようにして、われわれ独自のものにして、現代の観客に届けるかということです。ストーリーを再定義して、どのように舞台作品にするために、戦後間もない荒れ果てた時代背景を取り入れました。そして、その時代背景をより史実に基づいたものにすることで、恋愛模様が浮かび上がるようにしたのです。戦争を経ているジェリーやリズたちのキャラクター造形が、ストーリーの喜びや輝きを増し、音楽やダンスもより豊かに表現できるようになるのです。悲惨な戦争を体験したとしても、人は人生の美しさを謳歌することができるという、愛の大切さをメッセージとして放っています。
いろいろな種類のダンスが盛り込まれていますが、それぞれのダンスタイムでも、ユニークにストーリーを語ることができます。脚本と楽曲以外にも、ダンスもストーリーを語る上でとても役に立っています。また、創作において難題だったことは、作品においての一番面白い成果になりました。それは、演技のしたことのないバレエダンサーたちと、あまりダンス経験のない俳優たちが一緒に作品をつくったということです。両者が稽古を重ねていくうちに、どんどん融合して、お互いから学び取っていたんです。俳優は、非常に好奇心旺盛で、役づくりをする上で、キャラクターたちがどのような動機を持って、どんなことを思ってセリフを言うのかを考えます。一方、ダンサーたちは、指示を待つタイプが多く、動きながらキャラクターを見つけていくやり方です。彼らがそれぞれのプロセスを経て、とてもよいカンパニーになったと思います。
さらに作品の特長の一つは、美しい美術です。以前、ボブ・クローリーと一緒に仕事した経験がありましたから、彼ならば私の求めるものを汲み取って、パリの美しさを表現できると考えました。忠実に街並みを再現してしまっては、悲惨な結果になってしまうし、われわれのつくり上げるパリは、いろいろなものを必要としていました。戦争で荒れ果てた人々の精神を表現し、明るく浮遊感もあり、ロマンスにおいては重さもあるパリであらねばならない。そして、われわれのパリは、歌って踊ってさまざまな色が散りばめられているんです。ボブは、普段見慣れた景色であっても、特別な独自のレンズを通して見ているかのように、新たな魅力を加えることができる優れた才能を持っています。パリの街自体も踊りだすかのような美術です。
四季との仕事は、とてもいい経験になっています。劇団員のレベルは非常に高く、オーディションから感じています。四季の皆さんの土台は、世界で唯一のもの。アーティストが、それぞれの自分の仕事に専念できる環境が整えられています。日本という素晴らしい国で、作品を提供できるのはとても良い機会ですので、ふさわしい作品になればと思います。

■松島勇気 ジェリー・マリガン役
僕は、この作品をブロードウェイで拝見しました。そのころの僕は、少し悩んでいた時期でした。この作品に出会ったことで、僕の演劇人生がガラリと変わり、僕を救ってくれた作品です。美しいダンスと、素晴らしいガーシュウィンの音楽、戦後のパリで諦めずに夢を追い続けて、前へ進もうとする若者たちの姿に心打たれ、魅了されました。俳優として、このような素晴らしい作品の開幕に携われて、心から光栄に思っています。初日に向けて、キャスト・スタッフ一同、誠心誠意稽古に励み、一人でも多くの人に演劇の、作品の感動をお届けできるように全身全霊で努めてまいりたいと思います。ぜひ開幕を楽しみにしてください。

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  • 劇団四季『パリのアメリカ人』会見 1 後列左から、岡村美南、吉田智誉樹、スチュアート・オーケン、マイケル・ストランスキー、小林唯、斎藤洋一郎、前列左から、近藤合歓、松島勇気、クリストファー・ウィールドン、酒井大、石橋杏実
  • 劇団四季『パリのアメリカ人』会見 2 スチュアート・オーケン(オリジナル・プロデューサー)
  • 劇団四季『パリのアメリカ人』会見 3 クリストファー・ウィールドン(演出)
  • 劇団四季『パリのアメリカ人』会見 4 マイケル・ストランスキー(アイラ&リオノール・ガーシュウィン信託)
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  • 劇団四季『パリのアメリカ人』会見 18 左から、岡村美南、近藤合歓、松島勇気、酒井大、石橋杏実、小林唯、斎藤洋一郎

インフォメーション

劇団四季『パリのアメリカ人』

■東京公演
2018年1月20日(日)〜3月8日(金)
・会場=東急シアターオーブ
・一般前売=10月27日(土)開始
・料金=全席指定S席11,880円/サイドS席11,880円/A席8,640円/B席6,480円/サイドB席6,480円/C席3,240円

■神奈川公演
2018年3月19日(火)〜5月31日(金)
・会場=KAAT 神奈川芸術劇場 ホール
・一般前売=10月27日(土)開始
・料金=全席指定S席11,880円/A席8,640円/サイドA席8,640円/B席6,480円/サイドB席6,480円/C席3,240円/サイドC席3,240円/サイドイス付立見席3,240円

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