シアタートラム ネクスト・ジェネレーション第11弾は「らまのだ」 旗揚げ公演を3年ぶりに再演 - 2018年9月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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らまのだ『青いプロペラ』

世田谷パブリックシアターによる、若い才能の発掘と育成のための事業「シアタートラム ネクスト・ジェネレーション」のシリーズ第11弾が決定。今回は、劇作家・南出謙吾と演出家・森田あやによる「らまのだ」が登場し、旗揚げ公演を再演する。

1年に1度、公募により選ばれた団体に、シアタートラムでの上演機会を提供し、劇場が全面的にサポートを行う本シリーズ。これまで、快快、FUKAIPRODUCE羽衣、てがみ座、スズキ拓朗、開幕ペナントレース、泥棒対策ライト、to R mansionなど、多くの才能を輩出してきた。

今回登場するのは、南出謙吾の戯曲を森田あやのプロデュースによって上演することを目的に、2015年より活動を開始した「らまのだ」。惨めが滑稽に、滑稽が悲哀に見えてくるような、焦点をずらしたやりとりで浮かび上がる、不合理な人間の存在そのものを炙り出す作風を得意とする。

演目は、2015年11月に初演された旗揚げ公演『青いプロペラ』を再演。富川一人(はえぎわ)や、初演にも出演した田中里衣、林田航平、福永マリカらの顔合わせに加え、スチールパンバンド「STARS ON PAN」による生演奏が舞台を彩る。

■南出謙吾(脚本)
「らまのだ」は純粋なストレートプレイ。純粋なんです。舞台芸術の、演劇の表現手法は、繰り返され、多様化し、身体表現にポストドラマ、無言に反復にダンス、手法や才能に溢れ、感覚に豊かに訴えかけてくる。楽しくてスリリング、あるいは崇高。それらを羨み妬み横目で見つつ、我慢を重ねて磨き削った作品が「らまのだ」です。
選んでいただけてとてもうれしい。蚊帳の外じゃなかった。メガネにかなった。社会の腹立たしさや報われなさの中にうごめく、人の営みをただただ丁寧に拾う作業、作品を、あの集中力のある劇場で観てもらえる。おかしく痛々しい、温かみと冷たさの共存した世界を、いかがでしょうかと、お披露目できる。
『青いプロペラ』は、故郷・石川県を舞台にした石川弁の作品です。雪国の暮らしの息づかい、やたら鼻濁音の多い方言の味わい、そして「らまのだ」の素朴な手法を、手触りを、そっとなぞって撫でてみてほしい。拳を振り上げこうだ! どうだ! ではなく、いかがでしょうか、という想いなのです。

■森田あや(演出)
「3年でシアタートラムに行く!」
バカみたいに無謀な話ですが、「らまのだ」を始める時、劇作家南出と二人でこんな目標を立てました。夢を見ていました。今年の11月で旗揚げ公演からちょうど3年。まさかの有言実行です。
3年前。旗揚げ公演『青いプロペラ』を渋谷の倉庫を改装した客席数60に満たない会場で上演しました。当時の私は演出を手掛けるのも初めてで、最初で最後かもしれないつもりでエイヤー! と走ってみました。小さな空間にはお客様がぎゅうぎゅうで、そんな客席に私たちらまのだの出発を、私の演出としての出発を見届けてもらったように感じ、とてつもなく愛おしく感じました。そして、あの時の、あの感覚は、今も私を突き動かし、ここまで連れてきてくれました。
あの作品を、決して楽ではなかったあの創作過程も含めて、今、もう一度、つくってみる。そんな機会を頂きました。あれから少しばかり失敗や挫折、喜びや達成感を感じる経験を経て、ちょっとだけ演出として演劇と関わることを楽しみ始めた私は、ずっと欲しかったオモチャを手にした子供ようにワクワクしてます。特別な作品の再演がかない、しかもその会場は私たちの憧れていた場所。シアタートラムでの上演は夢がかなったと言うだけでは足りないくらいステキなことです。
私たちは決して派手ではないんです。
巧みに騙したり、驚かせたり……ありません。私たちがこの3年間で信じてつくってきたものを、臆せずに、媚びずに、謙虚に、丁寧に紡ぎ出せたら。冷たくてあったかい。そんな曖昧で繊細な手触りが「らまのだ」なんだと思います。3年前、夢の中にあった場所で、私たちの原点の作品をつくる日がやってきます。張り切ってまいります。

インフォメーション

シアタートラム ネクスト・ジェネレーション vol.11
らまのだ『青いプロペラ』

【スタッフ】脚本=南出謙吾 演出=森田あや
【キャスト】富川一人(はえぎわ)/田中里衣/林田航平/福永マリカ/今泉舞/斉藤麻衣子/井上幸太郎/猪股俊明

2018年11月29日(木)〜12月2日(日)
・会場=シアタートラム
・一般前売=9月30日(日)開始
・料金=全席指定 一般3,500円/高校生以下1,750円/U24 1,750円

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