藤山直美が乳がん治療から舞台復帰 『おもろい女』開幕 - 2018年10月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『おもろい女』2018開幕 1 藤山直美(左)と渡辺いっけい

▲ 藤山直美(左)と渡辺いっけい

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藤山直美が、乳がん治療を経て『おもろい女』で舞台へ復帰。8日、シアタークリエでの初日を迎え、見事な熱演で復活を果たした。

昭和初期に活躍した実在の天才漫才師ミス・ワカナが、15歳で相方・玉松一郎と出会い、結婚、別離を経ながら、漫才で人気の頂点を極め、若くして命を落とすまでの生涯をドラマチックに描き出した本作。森光子の代表作の一つとして知られる人気作だ。

藤山版は、相方・玉松一郎役に渡辺いっけい、潤色・演出に田村孝裕を迎えて、2015年に初演。昨年3月に再演を予定していたが、藤山の乳がん治療のために、公演は中止となっていた。今回、1年11カ月ぶりの活動となった藤山が、ミス・ワカナとして舞台でパワフルに躍動する姿を披露した。

復帰を果たした藤山に、客席からは盛大な拍手が贈られる。3回のカーテンコールで声援に応えた藤山は、観客の拍手に「私には『頑張れよ』と言うてもらてる拍手。『良かったよ』ではなくて、『12月まで身体を大事にして頑張れよ』と言うていただいてる」と気を引き締めた。

初日公演を終えての藤山の感想は「疲れました」の一言。「いっけいさんに助けられながら安心してできました」と渡辺に信頼を寄せると、渡辺は「直美さんを待っていたお客さんの圧を(前回)より感じましたね。だから、疲れました(笑)」と冗談交じえながらも実感を語った。

再び顔を合わせたカンパニーには、藤山は「舞台の上でみんなの顔見るとホッとしますね」と喜び、「来ていただいたお客さんに楽しんでいただけるよう、出演者で同じ方向を向いてやりたい」と意気込む。渡辺からは「『助けてくれた』なんておっしゃいますけど、芝居の中で助けてもらってるのは僕の方ですし、みんなそうしてチームでやってますから。直美さんを一人にさせないとみんな思ってます」と頼もしい言葉が聞かれると、藤山も「芝居は一人ではできないですからね」とうなずいていた。

また、これまで再演舞台に出演していなかったという渡辺は「再演ができたことは本当に良かったと思う。僕の中では(前回とは)かなり違いますね。楽しんでできています」と自身の新たな経験に手応えをのぞかせた。

体調については「病気のこともありますけど、寄る年波にはウソはつけないですね。息切れもしますし、体力は落ちてますね」と率直に答えた藤山。「やっぱり五感の反応は遅くなってる。それが戻ったらいいなと思います」と話し、今後に向けて「前回の舞台が終わった時と、今日(の状態)は同じライン上ではないですから。役者は下りのエスカレーターをずっと登ってなあかん仕事。同じところから始まったとは、とても思っておりません。地下2〜3階下がったところから、今、上がり出してるようなもの」と力を込めた。

この姿に渡辺は「僕にはまったく衰えてるとは思えない。ただ、長丁場ですから。稽古場でなくて、お客さんの前で本気でやってみないと分からなだろうとは話していたんですが、まあこうして元気そうですからね」と笑顔を見せた。

今回のツアー公演大千秋楽で、公演回数は98回に達するという。森光子の463回の記録に話題が及ぶと「意識したことはないです。98回もぎょうさんさせてもらえてうれしいこと。同じ役を2回させてもらえるだけでも役者冥利に尽きる。それも3年も経ってですから。不思議なことやと思うてます」と謙虚な姿勢で応えた。

東京公演は、10月29日(月)まで。その後、全国8会場を巡るツアー公演が、12月2日(日)まで行われる。

なお、現在発売中の本誌「シアターガイド」11月号では、藤山のインタビューを掲載している。公演と併せてこちらもチェックしていただきたい。

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  • 『おもろい女』2018開幕 1 藤山直美(左)と渡辺いっけい
  • 『おもろい女』2018開幕 2
  • 『おもろい女』2018開幕 3 藤山直美
  • 『おもろい女』2018開幕 4 渡辺いっけい(左)と藤山直美
  • 『おもろい女』2018開幕 5 藤山直美
  • 『おもろい女』2018開幕 6 渡辺いっけい

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