内博貴、難役挑戦に「役を引きずってしまう」 石丸さち子演出『まさに世界の終わり』東京公演開幕 - 2018年10月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『まさに世界の終わり』開幕 1 左から、那須佐代子、内博貴、大空ゆうひ

▲ 左から、那須佐代子、内博貴、大空ゆうひ

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『まさに世界の終わり』開幕 5 鍛治直人(左)と大空ゆうひ

▲ 鍛治直人(左)と大空ゆうひ

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『まさに世界の終わり』開幕 6 那須佐代子(上)と島ゆいか

▲ 那須佐代子(上)と島ゆいか

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内博貴がカンヌグランプリ受賞作の原作戯曲に挑戦。舞台『まさに世界の終わり』東京公演の開幕を前に、一部シーン公開と囲み会見が行われた。

本作は、1995年に38歳の若さで亡くなったフランスの劇作家ジャン=リュック・ラガルスが、1990年にベルリンで執筆した戯曲。ラガルスは、18歳よりブザンソン国立演劇学校(コンセルヴァトワール)で演劇を学び、20年に満たない期間で25本の戯曲を執筆し、没後も大きな注目を集めた劇作家だ。2016年にカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した映画「たかが世界の終わり」の原作としても話題を呼んだ。

不治の病を患い、死を前に長らく帰らなかった実家を訪ねるも、帰郷の目的をなかなか言い出せない主人公ルイ、彼へのさまざまな想いが去来する母、浮き足立つ妹、苛立つ兄、そして、ルイとは初対面の兄の妻−−。家族の愛と葛藤を描き出した注目作が、石丸さち子の上演台本・演出、大空ゆうひ、島ゆいか、鍛冶直人、那須佐代子の共演により、日本初演が実現した。

9月の兵庫公演からスタートし、いよいよツアーのラストを飾る東京公演の開幕となったこの日。内は「幕が開けるまでが本当に大変だった。いろいろな作品をやらせてもらったけど、僕の中では一番難解。こういった文学的な作品は初めてなので、理解するまでが大変でした」と振り返る。

公開されたシーンでは、単独での長ゼリフを披露してみせた内。その膨大なセリフ量には「喋り倒してますね」と話すほど。「でも、それは皆さんも。一人ずつブワーッと喋るので、(誰かのセリフを)ずっと聞いて、終わったらずっと喋る繰り返し。舞台では多少ハプニングがあるものだけど、会話ではないので、何かあっても相手がフォローができない完全個人戦(笑)」と独自の構成に対しても苦戦の様子がうかがえる。

となると、セリフ忘れが恐ろしくなるのだが、内は「今のところは大丈夫ですけど、今後ありそう」とコメントし、東京公演に向けて「東京では初めて2回公演がありますし。ちょっと気合い入れないと。本当に繊細な舞台なので、神経を研ぎ澄まして、ずっと集中しないといけない。ちょっと崩れたら、ガタガタっといっちゃうので」とあらためて気を引き締めていた。

不治の病に冒された青年という難役には、3.5kgほど痩せたという内。「僕は舞台ではオンオフをはっきりできるタイプだけど、今回は終わっても引きずっちゃう。これは初めての経験。それだけ自分の中に入り込めてるのかなと。何しろ初めてなので、不思議な感覚ですね」と役への入れ込みを感じさせる。なお、そんな内にとってのリフレッシュは「お家に帰って、入浴剤選ぶ時(笑)」と笑顔をみせていた。

また、東京公演の会場はDDD青山クロスシアターという濃密な空間だ。内は「こういったお芝居が初めてですから、緊張しちゃう。そんなに見ないでって思います(一同笑)。大きい会場は距離感があるから大丈夫だけど、この距離だと、ああっ……!! ってなんかなっちゃう自分がいます(笑)。まあそれも新鮮味があって自分の中で楽しめたら」と笑いを誘った。

母親役を演じる那須佐代子は「18年ぶりに再会した息子に『こんなきれいになって帰って来て』というところから始まるんですけど、お稽古でも『カッコよすぎる』というダメ出しもあってね(笑)」と稽古の様子を回想。

内は「全員がイジってましたね。演出の石丸さんが言い始めたんですけど、僕が普通に立ってただけでも『カッコよすぎる』って言われるようになって(笑)」と苦笑いだったが、そうして笑い合うムードには「和気あいあいとできてます。作品の感じを引っ張っちゃうと暗くなるけど、稽古場は明るいんです」と明かした。

一方、兄の妻を演じる大空ゆうひは「キャッチ力が素晴らしい。ダメ出しへの反応する感覚がすごくて、すてきな弟が家族にいたんだなと、芝居が自然にできる」と絶賛。報道陣からの「『カッコよすぎる』ダメ出しにも対応してる?」という質問に、内が「だから、それはイジりですから」とツッコむと、大空も那須も「いやいやいやホントにカッコいいって思ってますよ(笑)」かぶせる。内が「まだやるんですか!?」と慌てる姿を見、稽古場での和やかな様子を垣間見せる一幕もあった。

公演は11月6日(火)まで。

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  • 『まさに世界の終わり』開幕 1 左から、那須佐代子、内博貴、大空ゆうひ
  • 『まさに世界の終わり』開幕 2 左から、鍛治直人、大空ゆうひ、那須佐代子、島ゆいか
  • 『まさに世界の終わり』開幕 3 大空ゆうひ
  • 『まさに世界の終わり』開幕 4 那須佐代子
  • 『まさに世界の終わり』開幕 5 鍛治直人(左)と大空ゆうひ
  • 『まさに世界の終わり』開幕 6 那須佐代子(上)と島ゆいか
  • 『まさに世界の終わり』開幕 7 島ゆいか
  • 『まさに世界の終わり』開幕 8 大空ゆうひ(左)と島ゆいか
  • 『まさに世界の終わり』開幕 9 内博貴
  • 『まさに世界の終わり』開幕 10 大空ゆうひ
  • 『まさに世界の終わり』開幕 11 那須佐代子
  • 『まさに世界の終わり』開幕 12 左から、那須佐代子、内博貴、大空ゆうひ

インフォメーション

『まさに世界の終わり』

【スタッフ】原作=ジャン=リュック・ラガルス 翻訳=齋藤公一 上演台本・演出=石丸さち子
【キャスト】内博貴/大空ゆうひ/島ゆいか/鍛治直人/那須佐代子

■兵庫公演
2018年9月22日(土)〜24日(月・祝)
・会場=兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

■愛知公演
2018年10月4日(木)
・会場=名古屋市芸術創造センター

■神奈川公演
2018年10月6日(土)
・会場=藤沢市民会館 大ホール

■東京公演
2018年10月13日(土)〜11月6日(火)
・会場=DDD青山クロスシアター

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